著者は「株式市場ほど確実にお金持ちになれる場はほかに無い」と述べています。
これは、投資でお金を増やしたいと考える人に向けた本です。
この記事では、ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』の要約と感想
まずは本書の要約から。
今のこの世界で、お金以上に重要な武器はない。
お金があればさまざまなものが買えるからだ。
物質だけではない。会社に縛られずに済むだけのお金があれば、嫌なことにノーという自由が得られる。
なぜ借金をしてはダメなのか。
なぜ貯金をしたほうが良いのか。
なぜ株式投資がもっとも素晴らしい資産形成の場だと断言できるのか。
投資家である著者が解説する。
以上がおもな内容です。
この社会で自由に生きるにはお金が必要で、お金を効率よく増やすには株式投資がベストだ、とのこと。
本書は、著者が10代の娘に充てて書いた手紙をブログで公開し、ブログを書籍化してできたものです。
本書を読むべき人
株式投資でお金を増やしたいと考える人に本書はおすすめです。
前半部分には「借金はダメ、貯金は必須」といったメッセージが、後半部分には「なぜ株式投資がおすすめか、どのように株を保有すべきか」が書かれています。
株への投資に消極的な考えを持っているなら、本書をきっかけに180度変わるかもしれません。
どうして株式市場でお金を失う人がいるのか。
なぜ株式市場はつねに上昇するといえるのか。
その理由や根拠について、わかりやすい説明が載っています。
もともと10代の娘に向けて書かれた文章なのでわかりやすい。投資初心者でも安心して読める。
借金をしてはいけない理由
あなたが借金を抱えているとしたら、その借金は経済的自由を獲得するうえで大きな障害になるといいます。
著者は「ほとんどの人が経済的に最後まで独立できないのは、借金を受け入れているから」だと述べています。
そもそも、利息を払って手に入れるほど価値のあるものなどこの世に存在しない、と。
たとえば2万ドルで車を買う場合。
ローンで買うことの意味を理解していますか?
2万ドルの車をローンで買う行為は、著者にいわせれば、「この車を買うのに2万ドルも払いたくないよ。もっと多く払いたいんだ」といっているも同然だといいます。
お金を増やすには、
- 稼ぐ範囲で使うこと
- 余りは貯金すること
- 借金はしないこと
この3つのルールを守れば良いのだそうです。
読者のなかには、住宅ローン、自動車ローン、奨学金など、さまざまな借金を抱えている人もいるでしょう。
そんな人へ向けて著者は「利息の高いものから優先的に返済すること」を推奨していました。
投資を始めるなら、その前に借金をすべてゼロにすることが先決です。
借金があるうちは株式投資のスタートラインにすら立てません。
なぜ株式市場はつねに上昇するのか?
著者が株式投資を(娘に)勧めるのは、「株式市場がつねに上昇するから」だといいます。
なぜなら、株式を保有することは、成功に向けて頑張る企業の一部を所有することだから。
もちろん、株価が暴落することはあります。
むしろ、ある程度の期間のなかでは必ず暴落します。
ずっと右肩上がりに上昇していくわけではない。
不況や災害、パンデミックなどさまざまな事態が起こり得ますから、株価の暴落は避けられません。
そして暴落は、心理的に持ち堪えられないほとんどの人々の資金を奪うといいます。
暴落し、賢人たちが「売れ」と叫ぶなかで、神経の図太い一部の投資家だけが踏みとどまり、成功するのだと著者は述べていました。
暴落は株を安く買うチャンスである、とも。
新型コロナウイルスによって世界不況に陥るなか、某有名投資家が「大バーゲンだ」と株を買い増ししたという噂。
まとめ
投資にはリスクがあります。
著者も「リスクのない投資などない」と述べています。
それでも株式投資で資産を形成し、将来的には働かずしてじゅうぶんな収入(配当)を得たいと考えるなら、本書を読んで考える価値はあります。
資本主義は資本が資本を生むシステム。株式投資はまさに「お金がお金を稼いでくれる場」。
借金はいけない、貯金は大事だといった話から、投資の魅力やメリットまで、易しい文章で書かれているのが本書です。
資産を築いて経済的自由を得たいと考える方におすすめです。
以上、ジェイエル・コリンズ著『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』の要約と感想でした。
結論。株に興味がある人、株を始めてみたい人向け。「お金を増やすならなぜ株に投資すべきか」がわかりやすく解説してある。
娘に宛てた手紙を、第三者である我々が読めてしまうお得感。門外不出の投資術が流出してしまった、みたいな。