車間距離を詰めて走るのは、愚かな行為です。
事故のリスクが高まるだけで、なんらメリットはありません。
目的地に早く到着できるわけでもない。
この記事では、
- 追突事故を起こすリスク
- 警察へ通報されるリスク
- 怒鳴られるリスク
など、「車間距離を詰める3つのリスク」をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
車間距離を詰める3つのリスク
タバコの有害性を認識している人は多くても、車間距離を詰めて走る危険性を認識している人は多くありません。
煽り運転とまではいかないまでも、車間距離を詰めて走る人はたくさんいます。
が、車間を空けずに走行するのは危険です。
ハイリスクノーリターンの行為なので、控えたほうが良いでしょう。
1. 追突事故を起こすリスク
車間距離を詰めて走ると、追突のリスクが高まります。
なぜなら、前方車の急ブレーキなどに対応できないからです。
車間を空けて走っていれば、前の車が急停止したところで影響はありません。
こちらは余裕をもって停止できます。
いっぽうで、車間を詰めて走っていたら。
ブレーキが間に合わず、ガシャンと衝突してしまう危険性があります。
- 動物の飛び出し
- 道路上で人が寝ている
- 道を間違えてしまった
など、不測の事態によって前の車が急ブレーキをかける可能性を考慮すれば、車間は空けておくのが安全だといえます。
悪意ある人物だったら?
前方車を運転するドライバーは、悪意のある人物かもしれません。
こちらが追突するようにわざと急ブレーキをかけ、事故を誘発するわけです。
こちらを加害者にし、本人は通院費や慰謝料として数十万〜数百万円を手にする。
あるいは(事故をなかったことにするための)口止め料として法外な金額を請求される。
こんな悪いヤツが前方車のドライバーである確率は、ゼロではありません。
いえ、すべての前方車ドライバーをコイツだと思い、車間距離を空けて走るべきです。
車間を詰めて走る人は、前のドライバーにたいし「悪意ある急ブレーキを踏まない」と信用しているようですが、なぜ信用できるのか、根拠がわかりません。
性善説を信じて生きているのでない限り、前方車のドライバーは「チンピラ」だと思い、離れて運転するのがおすすめです。
2. 警察へ通報されるリスク
車間距離を詰めて走ることで、前方車のドライバーの反感を買い、警察へ通報されるリスクがあります。
近ごろはドライブレコーダーが普及しているので、証拠動画を撮られている可能性もある。
相手は「煽り運転をされました」と警察に通報するわけです。
ナンバーはこれこれで、車種はこうこうで、という感じです。
通報を受けた警察は、情報から車の所有者を割り出します。
そして所有者に電話をかけます。
「〜さんですね。〜月〜日に煽り運転をされませんでしたか?」という具合です。
「煽っていません」と警察官に反論したらどうなるでしょうか?
「みんなそう言うんですよ。でも、相手の方が煽り運転だと感じていますからね。車間距離が近かったことは間違いないはずです」ってなもんです。
つまり、言い逃れはできません。
警察に通報されたらアウトです。
車間距離を近いと感じるか、煽られていると感じるかは、すべて前方車のドライバー次第です。
セクハラといっしょの理論。
こちらの感覚など関係ありません。
であれば、相手に「煽り運転」だと誤解されないくらい、徹底的に車間を空けて走れば良いのです。
セクハラかどうかは相手が決める。煽り運転かどうかも相手が決める。前方車のほうが強いため、刺激しないのがイチバン。
3. ブチギレられるリスク
車間距離を空けない運転は、前方車のドライバーを苛立たせる恐れがあります。
怒り狂ったドライバーが車を停止させ、降りてこちらへ向かってきて、ものすごい剣幕で怒鳴ってくるかもしれません。
顔面に2〜3発パンチを喰らうかもしれません。
前のドライバーを激昂させるかもしれない点においても、車間距離を詰める運転はリスキーだといえます。
先述のとおり、近いか近くないかは相手の感じ方がすべてです。
自分では車間を詰めているつもりがなくても、相手が不快に感じたらアウト。
降りてきて「舐めてんのかコラァ」ってなもんです。
アメリカでは交通トラブルが原因で射殺される事件が発生している。
なかには、護身用として車内にスタンガンやナイフを携帯している人もいます。
善人ばかりではない世の中で車間を詰めて走ることのできる人間は、想像力が欠けているとしかいえません。
まとめ
車間距離を空けずに走るリスクを3つご紹介しました。
- 追突事故を起こすリスク
- 警察に通報されるリスク
- ブチギレられるリスク
車間を空けない運転には、これらのリスクがあります。
ではいっぽうで、車間を詰めるメリットとはなんでしょう?
リスクを冒してまで得たいリターンとは?
「遅い、速度を上げろ」と相手に伝えたい?
リスクとリターンが見合っていません。
リスクを考慮すれば、車間距離を詰めないほうがいいのは確実です。
相手に大怪我を負わせないためにも、警察に叱られないためにも、ナイフの刃先を向けられないためにも、車間距離は空けて空けて空けまくりましょう。
以上、車間距離を詰める3つのリスクでした。
結論。車間距離は空けて空けて空けまくれ。
駐車場にもリスクは潜んでいます。