会社からボーナス(賞与)がもらえることを前提に家計をやりくりするのは危険です。
会社にボーナスの支払い義務はありません。
つまり、突然のボーナスカットや不支給が起こり得るということです。
この記事では、
- ボーナスをあてにしないほうがいい理由
- 賞与が不支給となるケース
など、「ボーナス(賞与)無しのリスク」についてお伝えしていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
【リスク対策】ボーナス(賞与)無しはあり得る
これまで従業員にボーナスを支給していた会社が、一転していきなりボーナスを不支給とすることはあり得ます。
というのも、会社に賞与の支払い義務はないからです。
ボーナスはあくまでも会社が「好意」として社員に渡しているものに過ぎません。
ゆえに、業績が悪化して資金繰りに余裕がない場合、会社側はボーナスをカットすることができます。
ただし赤字だからといってボーナス不支給とは限らない。経営が赤字でも社員にボーナスを支給する企業はある。
あてにしていたボーナスがもらえなくなったからといって会社を責めても、不支給という決定が変わることはありません。
重要なのは、そもそもボーナスをあてにしないことです。
ボーナスをあてにしない
その性質からして、ボーナスをあてにすべきではないといえます。
具体的には、
- ローンのボーナス払い
- クレジットカードのボーナス払い
これらの利用を控えるべきです。
賞与をあてにして家計をやりくりするのは、危険な綱渡りをしているも同然です。
たとえボーナスが1円も支給されなかったとしても破綻しないように、月々の給料だけに基づいてお金を管理しなければなりません。
賞与0円を前提にする
昨年までボーナスが出ていたからといって、今年も出るとは限りません。
夏季賞与がもらえたからといって、冬季賞与ももらえるとは限りません。
数十万円のボーナスが支給されることを前提に考えるのは、「取らぬ狸の皮算用」というやつです。
むしろボーナスは無いものと考え、ローンやクレジットカードのボーナス払いには手を出さないことをおすすめします。
ボーナスがなくなって支払いに困ったときの対処法
ボーナス不支給のリスクに備えてお金の管理をしていれば盤石だといえます。
ところが世の中には、このボーナス払いをあてにしている人が少なくありません。
あるいは、給料だけでは月々の収支がマイナス(赤字)で、そのマイナス分をボーナスで補填している人もいるでしょう。
こうした人にとって、ボーナスの不支給は死活問題です。
なんらかの対策をしなければお金が足りなくなり、支払いができなくなります。
対策1. 支払い方法の見直し
ローンやクレジットカードのボーナス払いができそうもない場合には、先方に相談してみてください。
ローンの支払い方法を変更してもらう、クレジットカードのリボ払いを活用するなど、ボーナス払いを回避する方法は存在します。
ただし、支払いを先延ばしにすることで、それなりの金利や手数料を取られてしまいます。
金融機関やクレジットカード会社にとっては、「ボーナスで支払えない?待ってました!」といわんばかりの状況でしょう。
そのぶん利息や手数料で稼げるからです。
残念ですが、今回は割高な利息を支払ってでも延期してもらいましょう。
そして以降は、ボーナスをあてにしない支払計画を立てることです。
対策2. お金を借りる
お金が足りずに困っているのであれば、誰かにお金を借りる手があります。
- 親族や知人から借りる
- 消費者金融に借りる
おもな選択肢はこの2つです。
前者であれば、審査や借用書などをすっ飛ばして借りられるかもしれません。
善意により、利息無しで貸してくれることも考えられます。
借金を頼める相手がいなかったり、お金の貸し借りで人間関係を壊したくないと考える方は、消費者金融を利用するのがいいかもしれません。
ただし、それなりの利息が発生します。
「ご利用は計画的に」というやつです。
返せる見込みがないのであれば、その場凌ぎのために借りるのは控えましょう。
代わりに自動車など、所有している資産を手放して、当面の資金を作ったほうが良いといえます。
SUVを売ってポンコツ軽自動車に乗り換えるなど。
まとめ
ボーナス(賞与)が突然なくなるリスクについてお伝えしてきました。
リスクを考慮するなら、自動車や不動産のローンには、ボーナス払いを設定しないことです。
ボーナス払いをしなければ払えない金額であれば、分不相応なので、そもそも買ってはいけません。
ボーナスで自分にご褒美(ブランド品など)を買いたい場合は、ボーナスが振り込まれてから購入するのが安全です。
ボーナスの金額を確認し、その範囲内でショッピングを楽しめば「支払えない」という事態にはなりません。
ボーナス払いというリスキーな支払方法は、今後避けるようにしてはいかがでしょうか。
以上、ボーナス(賞与)無しのリスクについてでした。
結論。安定している会社員がとれるもっともリスキーな選択が、ボーナス払い。ボーナス払いができず困るのは、危機管理の甘さゆえ。