レクサス、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、BMWといったいわゆる「高級車」を所有するなら、車両保険への加入が欠かせません。
なぜなら高級車には、盗まれるリスクがあるからです。
事実、世の中には、レクサスLX(総額1,200万円)を納車して1ヶ月足らずで盗難被害に遭った人物がいます。
車は戻らず、この被害者は車両保険に加入していなかったため、レクサスLXの購入にかかった費用1,200万円をただ失うハメになりました。
たとえるなら、宝くじ当選の真逆、みたいなものです。
そこでこの記事では、
- 車両保険は一般型を選ぶ
- 自動車保険のコストを抑える工夫
など、「盗難のリスクに備えて高級車に車両保険をつけるススメ」をわかりやすくお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。
盗難のリスクに備えて高級車に車両保険をつけるススメ
高い値段で転売できる高級車は、プロの窃盗団にとって、格好の餌食です。
なぜなら、高級魚が高く売れるのとおなじで、高級車を盗んで裏ルートで捌くとガッポリ儲けられるからです。
しかも、
- 絵画
- 宝飾品
- 高級腕時計
- 高級ブランドバッグ
といった資産と違い、自動車は誰もが家の外に置いています。
窃盗団にとって「盗みやすい」ということです。
たとえば、金庫にしまってあるダイヤモンドよりも、ガレージに止めてある1,000万円超えの高級車のほうが彼らにとって盗みやすいのは、間違いありません。
自動車は家のつぎに高額な資産ですが、屋外で保管している特性上、悪意ある人間に奪われやすいのが難点です。
盗難被害に遭い、クルマを失ったのにローンを払いつづける「最悪な状況」を避けるためには、車両保険への加入が必須だといえます。
2種類の車両保険はどっちを選ぶ?
車両保険に入っていると、マイカーをぶつけたとき、盗まれたときなどに、保険会社から修理代等を補償してもらえます。
車両保険には、
- 一般型
- エコノミー型
これら2種類があり、盗難被害も補償してくれるのは「一般型」だけです。
エコノミー型の車両保険を選べば月々の保険料を抑えられる代わりに、
- 車同士の事故
- 自然災害
このように、補償範囲が(一般型にくらべて)狭くなります。
車両価格が低いコンパクトカーや軽自動車につけるなら、エコノミー型車両保険でも良いでしょう。
ただしコンパクトカーと違って高級車は、価値があるぶん、盗まれるリスクが高いといえます。
ちょうど、宝石店の窓ガラスを割って夜中に強盗が入ることがあっても、100円ショップでは同様の事件が起きないようなものです。
高価な商品、高価な自動車ほど盗まれやすい、ということです。
ですので、高級車の場合はエコノミー型でなく、フルカバーの一般型車両保険に加入しておくのがベターでしょう。
一般型車両保険に入っていれば、
- 交通事故
- 火災
- 盗難
- 自然災害(台風など)
といった災難にマイカーが見舞われたとしても、その金銭的損失が補償されます。
ただし、損失額すべてを補償してもらえるわけではありません。
- 車の型式
- 車の購入時期
これらに基づき、補償額の下限および上限が、保険会社によってあらかじめ決められます。
1,200万円のレクサスを買ったからといって、盗難時に1,200万円ぶんの補償が受けられる(保険金が出る)わけではありません。
肝心の「いくら補償が受けられるのか」は上の条件によってクルマごとに異なるため、気になる場合は、保険会社へお問い合わせください。
車両保険のコストを抑える工夫
車両保険のデメリットは、保険料が高いこと、だといえます。
車両保険に入っているかどうかで、自動車保険の金額には、およそ2倍の差が生じます。
たとえば、車両保険ナシで自動車保険が月々1万円だった場合、車両保険への加入により、保険料が月々2万円に跳ね上がるようなイメージです。
車両保険のコストを抑えるためには、ダイレクト型(ネット型)自動車保険に乗り換えるのが良いでしょう。
ダイレクト型で契約すれば、車両保険に限らず、自動車保険そのものを安くできます。
では、なぜダイレクト型自動車保険は費用が安く済むのでしょう。
その答えは、代理店が仲介していないから、です。
非ダイレクト型自動車保険というのは、
- 保険会社
- 代理店
- 私たち契約者
このように、保険会社とわれわれとの間にじつは「代理店」が存在しており、代理店にかかる人件費や手数料が、毎月の保険料にプラスされています。
ダイレクト型(ネット型)自動車保険は、「ダイレクト(直接)」とあるように、代理店を仲介していません。
私たち契約者が、保険会社と直接やりとりをします。
ゆえに、代理店にかかる、
- 人件費
- 手数料
- 店舗運営費
といったコストを負担しなくて済みます。
そのぶん保険料が安くなっているわけなので、けっして「怪しい保険」などではありません。
ちょうど、実店舗を持たない「格安SIM」の通信費が、大手キャリアよりも安いようなものです。
あるいは、大勢のスタッフを抱える家電量販店で商品を買うより、おなじものをAmazonで注文したほうが安いのとおなじです。
スマホで格安SIMを使えるだけのリテラシーがあれば、ダイレクト型自動車保険への加入も難なく行えることでしょう。
高級車に車両保険をつけるとして、わざわざ代理店にお金を支払う必要はありません。
賢い人は、ダイレクト型(ネット型)自動車保険を選んでいます。
まとめ
高級車の盗難については、
- 予防策
- 盗難時補償
これら2つのリスクヘッジが可能です。
予防というのは、そもそも車を盗まれないように工夫する、ということです。
たとえば、
- 車庫に止めておく
- ハンドルロックをつける
といった対策ができますが、プロの犯罪者はこれらをものともしません。
レクサスを自宅ガレージ内に止めておいても、窃盗団はシャッターを壊し、ハンドルロックを工具で切断し、イモビライザーとGPSを破壊し、エンジンをかけて走り去っていきます。
犯罪集団に目をつけられたら終わり、だと考えたほうが良いでしょう。
自宅内で保管できる高級腕時計やゴールドならともかく、自動車の盗難対策となると、私たちにできることはごくわずかです。
ですので、所有している高級車を盗まれないための対策に加え、「盗まれたときの補償」も準備してダブルでリスクヘッジしておくのが賢明だといえます。
ダイレクト型自動車保険に入るとして、具体的な月々の保険料を知るには、"保険料見積もりサイト"を使うと便利です。
というのも、複数社の見積もりを一度にとれるからです。
ちょうど、価格ドットコムで一番安い家電ショップを探すような感覚で、一番安い保険会社を選べるため、損をせずに済みます。
高級車には「いいなぁ」という羨望のまなざしだけでなく、「次はあのクルマを盗ろう」という邪悪なまなざしも向けられていることを、忘れるべきではありません。
盗まれた高級車は、たいてい解体され、海外へ売り飛ばされます。
愛車が手元に戻ってくることは二度とないでしょう。
車両保険に入っていなかったら、きっと、人生が嫌になります。
以上、盗難のリスクに備えて高級車に車両保険をつけるススメでした。
結論。世の中には悪人がいて、彼らはシャッターやハンドルロック、GPSを壊してでも、高級車を盗んでいく。大仰なことをせず、リレーアタックであっさり盗むケースもある。それに対して私たちは、高級車を肌身離さず持ち歩くわけにいかない。盗難対策には限界があるわけで、念のため、車両保険に入っておくのが無難。
Amazonでは、こちらのハンドルロックが売れています。
ステアリングを固定して車を運転できないようにし、リレーアタック等の盗難被害を防ぐための防犯グッズです。
窃盗団がクルマのロックを解除し、エンジンをかけて走り去ろうとしても、ステアリングが固定されていたら運転できません。
ハンドルロック(盗む上で厄介)がついていることは窓の外から見て確認できるので、「奪ってやろう」という犯罪者のモチベーションを削れます。
- ハンドルロック
- 車両保険
これで高級車の盗難対策は万全です。
あとは、愛車が窃盗団に目をつけられないよう祈りましょう。