『執事だけが知っている 世界の大富豪53のお金の哲学』の要約と感想

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著者は、執事サービスを提供する企業の経営者です。

サービス利用者の多くは、

  • 保有資産50億円以上
  • 年収5億円以上

という、富裕層のなかでもトップクラスの人々が占めているといいます。

 

そんな大富豪たちの「お金の哲学」をまとめてあるのが本書です。

私たちが年収5億円以上の人物に会ってインタビューするのは、現実的ではありません。

ただ、そんな面倒なことをしなくても、本書を読めば大富豪の考えを学べます。 

 

この記事では、新井直之著『執事だけが知っている 世界の大富豪53のお金の哲学』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『執事だけが知っている 世界の大富豪53のお金の哲学』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

著者の会社は執事サービスを提供している

依頼主になりかわり、日常生活からビジネスまで、さまざまな要望に答えるのが仕事だ。

執事サービス利用者の多くは、保有資産50億円以上、年収5億円以上といった大富豪が占めている。

 

お金持ちになる方法、高級住宅街にこだわる理由、なぜ時間を買うのか、二位に妥協せず一位を目指すワケ、など、大富豪の哲学を紹介する。

 

以上がおもな内容です。

大富豪の考え方、哲学、ポリシーがわかりやすくまとめられている本です。 

お金持ちのマインドに触れたい方、すなわち自らもお金持ちになりたい方に本書はおすすめです。

 

私たちは筋トレやヨガ、英会話をプロから学んでいます。

「お金」に関する知識だけ、独学で身につける必要はありません。

お金の稼ぎ方は、大富豪から学ぶのがもっとも効率的です。

 

大富豪の考え方や価値観とは

世の中には、年収5億円以上を稼ぎだす人間がいるそうです。

 

火星人と同レベルで信じられませんが、火星人とちがい、年収5億円以上の大富豪はこの世に実在しています。

噂や幻ではありません。 

 

まず、一代で大富豪になった人は、勤勉な努力家がほとんどだ、と著者は述べていました。

「地道にコツコツ」をモットーにしている人が少なくないといいます。

 

大富豪になるための裏技や抜け道があるわけではなく、コツコツと努力を重ねた結果、彼らは莫大な富を手にした、ということです。

 

執事サービスを提供しながら、著者はさまざまな大富豪を見てきたといいます。

  • 自ら起業して成功したケース
  • 投資家として成功したケース
  • 会社を譲り受けて成功したケース

など、大富豪になるまでの経緯は人によってさまざまですが、いっぽうで彼らには共通点がある、と著者はいいます。

 

大富豪は意外にもごく普通の人だ、というのが、彼らに共通している点なのだそうです。

大富豪がごく普通の人間だという事実は、私やあなたにも、富裕層の仲間入りを果たせる可能性があることを示唆しています。

 

なるほど、大富豪になるために、

  • 恵まれた容姿
  • 圧倒的オーラ
  • 8頭身のスタイル

などは必要ないようです。

端的にいって、朗報です。

 

 

お金持ちになる方法

本書が良いのは、「お金持ちになりたかったら長財布を使おう」といった胡散臭いアドバイスが書かれていない点です。 

もっと本質的で、もっと信憑性のある内容でした。

 

たとえば、お金持ちになりたければ、自分の報酬を自分で決められる立場になることが大事だ、と著者はいいます。

 

自分で商品を考案した上で、

  • 原価はいくら
  • 売値はいくら
  • 利益はいくら

これらを自ら決定できるビジネスを手がけることが、大富豪に近づく道だそうです。

すなわち、経営者になれ、ということです。 

 

会社員のままでいては、自分の報酬を自分で決めることはできません。

私たちの給料やボーナスの額を決めているのは、会社です。

 

この仕組みから抜け出し、自分が作った仕組みを使って儲けること、これが大富豪になるための王道だといいます。

もちろん、いきなり会社を起こす必要はありません。

 

たとえば飲食店の経営であっても、

  • 原価
  • 価格
  • 利益

これらを自分で決められます。

どこからどんなレベルの食材を仕入れるか考えれば、仕入れ値、つまり原価はコントロールできます。

料理の提供価格は、私たちが好きなように決められます。

 

結果として、どれくらいの利益を出すかが、自分で決められるわけです。

 

このような「自前の仕組み」を持つことが、大富豪になる秘訣だといいます。

 

某ビジネス書を読んで触発され、「お金持ちになるんだ!」といって長財布を買っている場合ではありません。

大富豪になるためにやるべきは、仕組みづくりです。

 

まとめ

世の中には、「たくさんのお金持ちと接した人物」が書いた自己啓発書が溢れています。

 

それら書籍の質を決めているのは、書き手の観察力です。

どれだけ大勢の大富豪と接した経験があっても、観察力が乏しければ、たいした情報や法則を見つけられません。

結果として、本の内容は薄っぺらいものになります。

 

ペーパードライバーがポルシェ911を運転したところで、さしたる感想を述べられないのとおなじです。

 

本書の著者である新井氏は、観察力に優れています。

そうでなければ、大富豪を相手にした執事サービスは提供できていないでしょう。

相手をよく観察し、理解している著者だからこそ書けた本だといえます。

 

  • 大富豪が投資するもの
  • 大富豪が損切りするタイミング
  • 人から勧められた投資商品を買わないワケ
  • ランニングコストに敏感
  • 大富豪が高価な食器や車を買う理由
  • モチベーションの保ち方

などの知識を、あなたもお金のプロフェッショナルである大富豪から学んでみませんか?

 

泳げるようになるには、泳げる人から教わるのが一番です。

稼げるようになるには、稼げている人から教わるのが一番です

 

以上、新井直之著『執事だけが知っている 世界の大富豪53のお金の哲学』の要約と感想でした。

結論。大富豪の考え方やお金を稼ぐ方法が学べる一冊。著者の優れた観察眼により、充実した内容となっている。あと、文体が恐ろしく丁寧。ザ・執事。

 

仕組みを作って儲ける具合的な方法については、こちらの本が参考になります。