本書を読めば、お金に関する負のイメージを払拭することができます。
- お金がないと感じている
- 買い物に罪悪感を覚える
- お金持ちを妬んでしまう
といった方にとって本書は参考になるのではないでしょうか。
この記事では、ワタナベ薫著『ワタナベ薫 お金の格言』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『ワタナベ薫 お金の格言』の要約と感想
まずは本書の要約から。
多くの人が抱いている「お金にたいする負の感情」を払拭するための本。
お金が大好きだと公言することに抵抗を感じていないだろうか。
ケーキが大好き、旅行が大好きとなんら変わらないのに、お金にだけネガティブなイメージを抱いているとしたら、まさにそれが負のイメージである。
多くのお金を手にしたいなら、お金にたいする負の感情を捨てなければならない。
お金を生むために必要なもの、収入を増やすシンプルな原理原則、お金持ちになるメリットなど、お金の本質について解説する。
以上がおもな内容です。
お金にまつわる不安を払拭するためのマインドや、行動が説かれていました。
「夜道をひとりで歩いていると幽霊が出てきそうで怖い」といった不安はなかなか消せませんが、お金にたいする漠然とした不安なら、本書が消してくれます。
消せる不安は消すに限ります。
ちょうど、捨てられるゴミはどんどん捨てたほうが良いのとおなじです。
セルフイメージの高め方
本書において著者が繰りかえし述べていたのは、「セルフイメージを高く保つこと」の大切さです。
言い換えれば、自分は価値ある人間だ、と思うべき理由です。
たとえば著者は、1杯1,000円のコーヒーを例に挙げていました。
1杯1,000円のコーヒーを飲むなんてもったいない、という思考は、自分は1杯1,000円のコーヒーを飲むに値しない人間だ、といっているも同然だといいます。
1杯1,000円のコーヒーに「ノー」を突きつけることで、結果として自らのセルフイメージを下げてしまう、というわけです。
セルフイメージを向上させるためには、食べたいものを食べるのがおすすすめだ、と著者はアドバイスしていました。
もしスーパーでパスタソースを買うとしたら、100円台の安いソースではなく、思い切って300円台の高級ソースに手を伸ばしてみたほうが良いのかもしれません。
我慢せずリッチなパスタソースを買うことで、自分は価値ある人間だ、と自己肯定感を高められるとしたら、一石二鳥ではないでしょうか。
- セルフイメージ向上
- パスタソースが美味しい
これらのメリットを享受できるからです。
食べ物に限らず、ファッションや持ち物にお金をかけるのも良いといいます。
いっぽうで、いらない物を買わない節約を徹底すべきだと著者は述べていました。
節約を意識して「お金を使わない」ことだけに意識を向けてしまうと、悲壮感が出てくるだけで、お金にたいしてますますネガティブになってしまうのだそうです。
どうせなら「自分ってサイコー」ってな気分になれるお金の使い方をしたいものです。
収入を増やす最強のメソッド
上のようなアドバイスにしたがって好きなものを食べ、好きなブランド品を買い漁っていたら、お金がいくらあっても足りません。
そこで著者は「収入を増やす方法」についても言及していました。
端的にいえば、自らの収入を増やすには「他の人が収入を増やす手伝いをすること」がベストだといます。
他人を富ますことに興味がある人の年収には、頭打ちがないのだそうです。
与えて、与えて、与えることが豊かになるための最強メソッドだと著者は述べていました。
自分がお金持ちになりたかったらまず人がお金持ちになるようサポートすべきだという理屈は、どこか恋愛に似ています。
人に愛されたければ、まず自分から人を愛することが大切です。
周囲のことを「どうでも良い」と考えていたら、この人物は誰からも愛されないでしょう。
みんなに愛情をギブしてこそ、見返りとしてたくさんの愛情が得られます。
愛情だけでなく、お金もまた、おなじ仕組みで動いているのかもしれません。
人に愛してもらえないのは、誰のことも愛していないから。
お金を手にできないのは、誰も富ませていないから。
こう考えてみると、お金持ちになるためにすべきことが明確になります。
テイクを望む前に、ギブギブギブギブ、そしてギブです。
まとめ
お金を肯定的にとらえるためのアドバイスが詰まった本でした。
お金にたいする考えは、そのままセルフイメージにも直結しているようです。
1杯1,000円のコーヒーをケチり、自分には1杯1,000のコーヒーを飲むだけの価値がないと脳に刷り込んでいては、幸福にもなれませんし、お金持ちにもなれないでしょう。
だからといって、あえて1杯1,000円のコーヒーを飲む必要はありません。
私だったら、
「私には1杯1,000円のコーヒーを飲むだけの価値があるけれど、このコーヒーには1,000円を支払う価値がない」
と切り捨てます。
こうすれば、セルフイメージを傷つけることなく散財を防げます。
著者がいう「セルフイメージ」を言い訳にして、お金を使いまくらないための対策です。
以上、ワタナベ薫著『ワタナベ薫 お金の格言』の要約と感想でした。
結論。お金にたいする考え方と、自分自身に下す評価を変えてくれる本。いずれも良い方向に。
お金について、当サイトではこんな本も紹介しています。
1杯1,000円のコーヒーを飲まずしてセルフイメージを高める方法に関して、当サイトではこんな本も紹介しています。
