自分らしく生きるためには、「自分にOKを出すこと」が重要だといいます。
もし自分にOKを出せないとしたら、それは自己肯定感が低下している証かもしれません。
自分で自分のことを「いいね」と認め、自己肯定感を高めたい方に本書はおすすめです。
この記事では、恒吉彩矢子著『「自己肯定感」の持ち方であなたのまわりが変わりだす』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『「自己肯定感」の持ち方であなたのまわりが変わりだす』の要約と感想
まずは本書の要約から。
自己肯定感とは、自分で自分を「いいね」と思い、信じ、認められる感覚のこと。
自己肯定感はもともと誰もが強い。
さまざまな理由で弱ってしまうこともあるが、一時的に弱っているだけなので、自己肯定感はかならず強められる。
求める思いを手放す、被害者にならない、450円ではなく700円のケーキを買うなど、自己肯定感を強めるためのアドバイスを紹介する。
以上がおもな内容です。
「自分を大切に想う気持ち」を手に入れたい方に本書はおすすめです。
「自分を好きになりたい人」のための本
本書を読むべきは、もっと自分を好きになりたいと思っている方です。
自分を嫌って生きるよりは、自分を愛し、大切にしながら生きれたほうが、幸せに違いありません。
つまり私たちの自己肯定感は、私たちの幸福度に大きく影響しているわけです。
幸せな人生を手に入れるために、
- 高級外車
- 素敵なパートナー
- 広い庭つきの豪邸
- やりがいのある仕事
- ハイブランドの数量限定バッグ
などは必要ありません。
ただ高い自己肯定感さえ持っていれば、たとえ国産コンパクトカーに乗っていても、パートナーが極々平凡でも、私たちはじゅうぶん幸せになれます。
嫌いな食べ物や嫌いな上司を好きになるのはほぼ不可能ですが、幸いにも、自分のことはすんなり好きになれ、認めることができます。
「どうすれば自分で自分を認められるのか」
その具体的なアドバイスが本書には書かれていました。
「自分らしく幸せに生きる方法」を調べて15年
「自分らしく幸せに生きる方法」を15年にわたって調べてきた、と著者は述べています。
つまり、15年間の調査や研究のすべてが本書には詰まっているわけです。
私たちがこれから「自分らしく幸せに生きる方法」について15年かけて調べるよりは、本書を読み、著者が15年間で得た気づきを学んだほうが、効率的かつ賢明ではないでしょうか。
幸い、著者が15年間かけて獲得したノウハウは、20万円も30万円もしません。
わずか1000円ちょっとの書籍代を支払えば教えてもらえます。
1000円ちょっとのランチを食べた幸福感は1時間程度しか続きませんが、1000円ちょっとの本書から得られる幸福感は、おそらく一生続きます。
コストパフォーマンスで選ぶなら、まちがいなく本書です。
たとえば著者は、450円のケーキではなく700円のケーキを買うことを読者に勧めていました。
なぜなら、ケーキ代をケチらないことで、「私は幸せを受けとるに値する存在」だと認識できるからです。
450円のケーキと700円のケーキをくらべて、450円のケーキを選んだ場合、
- 自分の満足度
- 250円の節約
この両者において、250円の節約を優先させてしまっていることになります。
いうなれば、250円を追加で支払う価値など私の満足には無い、と自らに言い聞かせているも同然です。
この瞬間、私たちの自己肯定感はグッと下がります。
もちろん、ケーキでなくとも構いません。
服、バッグ、旅行、マッサージなど、どんな物やサービスを購入するときにもおなじことがいえます。
自分を大事に、幸せにするほど、さらに幸せがやってくると著者は述べていました。
自分に厳しくせず、自分をもっとかわいがってやっても良いのではないでしょうか。
まとめ
本書の重要な箇所は、オレンジ色のマーカーを引いた加飾によって強調されています。
読者にわかりやすく伝えるための工夫です。
事実、本書はわかりやすい本でした。
そして何より本書は、読み終えたときにわれわれ読者を、「この世で何よりも大事なのは自分なんだ」ってな気分にさせてくれます。
自分を溺愛する人間は「ナルシスト」などと揶揄されますが、私たちは誰でも、生きていく上で自己愛が欠かせません。
生きるために酸素と食料が欠かせないのとおなじです。
自分大好き人間であるナルシストは、きっと幸せな日々を過ごしていることでしょう。
あなたも自己肯定感を高め、世界一のナルシストを目指してみませんか?
「自分らしく幸せに生きる方法」を15年にわたって調べた成果が、本書には詰まっています。
もちろん、読破するのに15年間もかかったりはしません。
1〜2時間あればじゅうぶんです。
以上、恒吉彩矢子著『「自己肯定感」の持ち方であなたのまわりが変わりだす』の要約と感想でした。
結論。まずは本書を買って読むところから一歩踏み出そう。書籍代をケチるということは、自分には1000円ちょっとのお金を使う価値がないと思っているも同然だから。変わるなら今。