いつも自分を責めていませんか?
この記事では、根本裕幸著『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』の要約と感想
まずは本書の要約から。
罪悪感とは「自分は罰せられるべき」だと思い込む感情のこと。
気付かないうちに抱いていることもある。
罪悪感はあるのが自然なため、切り捨てようとせず、共存を目指すべき。
罪悪感とうまく付き合うための考え方を解説している。
以上がおもな内容です。
罪悪感と自己肯定感の低さについて
- 罪悪感があること
- 自己肯定感が低いこと
両者の違いが、よくわかりませんでした。
著者はなんでもかんでも「罪悪感」と呼んでいますが、「自己肯定感の低さ」と表現したほうが適切な箇所がいくつかあります。
おそらく、罪悪感と自己肯定感の低さをいっしょくたにしているのでしょう。
「私は無罪です」と唱える
罪悪感をなくすためには「私は無罪です」と唱えるのが良いそうです。
法廷で?
いえ、自宅で、です。
自分の部屋で(家族の外出中が良いと思う)、「私は無罪です」と唱える。
そうすれば罪悪感が消えていくのだとか。
私には、どうもスピリチュアルというか、胡散臭く感じられました。
アファメーションだかなんだか知りませんが、「私は無罪です。私は無罪です。私は無罪です」って、怖くありませんか?
もし妹の部屋から「私は無罪です」と聞こえてきたら……心配になりますよね。
「人を殺めた……?」なんて勘繰ってしまいます。
自分の罪悪感が消えていく代わりに、家族の不信感が募っていくことでしょう。
良い解決策であるとは思えません。
著者がもっとも伝えたいことはコレ
本書で著者が伝えたかったのは、「今のままでじゅうぶん幸せを感じられる」ということなのだそう。
罪悪感、関係なくなってしまいました。
罪悪感をなくすための本なのに、最終的には「そのままでいいんだよ」と、まさかの結末を迎えます。
たとえるなら、「小顔になるための方法」という本が「そのままでいいんだよ」と締めくくられているようなもの。
「良くないわ」っていう話ですよね。
罪悪感と自己肯定感の低さがごちゃ混ぜになっていたり、そのままで幸せを感じられると諭してみたり、なんだかフワフワしていて、つかみどころがありませんでした。
わかったような、わからなかったような、モヤモヤとした気分です。
もしこの本をあなたにお勧めしたら、私は罪悪感を抱くことになりそう。
まとめ
根本氏の著書は他にも読んだことがあります。
この本は参考になりました。
そこで期待して手に取ったのが、今回の『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』です。
こっちは微妙でしたね。
曖昧で、霧のなかを歩かされているような感じです。
罪悪感をなくすために「自分が笑顔になれることをやろう」と述べていますが、たとえばゲームをやったらやったで、「1日をムダにしてしまった」という罪悪感が生まれる気が……。
このように、なんだかモヤモヤする本でした。
以上、根本裕幸著『いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本』の要約と感想でした。
少なくとも、内容がわかりにくいことを「本のせい」にする私のような人間に、「いつも自分のせいにする〜」から始まる本書は必要ないといえます。