モノを捨てるだけで人生が変わる。
大袈裟だと思いますか?
この記事では、佐々木典士著『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の要約と感想
まずは本書の要約から。
著者が本書で伝えたいのは、モノが少ないことのすばらしさ。
なぜモノでは幸せになれないのか。 どうすればモノを捨てられるか。
私たちがついモノを買ってしまう理由などを解説している。
以上がおもな内容です。
素晴らしい本でした。
読めば持ち物を減らしたくなること必至です。
私と、私の妻は、モノをドッサリ捨てました。
モノには飽きてしまう
モノで幸せになれないのは、我々がモノに飽きてしまうからだといいます。
- バッグ
- クルマ
- 腕時計
- 洋服
- 写真集
- 食器
- アクセサリー
- 花柄の便座カバー
などなど。
手に入れた瞬間は最高の気分になりますよね。
ただし、幸福は長くつづきません。
持っていることに慣れ、やがて飽きます。
たとえば、クルマ。
憧れだったトヨタ86には、1ヶ月で慣れました。
半年も乗っていると、今度はほかのクルマが気になり出します。
「もっと、もっと」という欲求が出てしまい、国産スポーツカーでは満足できなくなってしまうのです。
あなたにもそんな経験ありませんか?
いま触れているこのスマホはどうでしょう。
買った当初はテンションぶち上げでも、次第に慣れ、当たり前になり、飽きていませんか?
飽きるとまではいかなくとも、喜びは感じていないかと。
つまり大事なのは「モノでは幸せになれない」と気づくことです。
そして、モノに依存しない幸福を手に入れることです。
いうまでもなく、高価な壺を買っても幸せになれません。
モノは「自分の価値を伝えるための手段」か
モノを使って「自分の価値」を伝えようとしている。
著者はそう指摘しています。
私たちが、
- ブランド品を買うのも
- 高価な靴を履くのも
- 車の上級グレードの選ぶのも
「自分の価値をわかってもらいたい」という欲求が絡んでいる。
モノを通して、自分の価値を伝えようとしている。
あなたに思い当たる節はありませんか?
「自分はこんなに凄い人間なんだぞ」と、モノによってアピールしていませんか?
口で言うのは下品ですからね……。
私は、否めません。
自己顕示欲を満たそうとしてしまった買い物が、いくつかあります。
問題なのはその程度だそうです。
人間誰しも見栄っ張りな部分はある。
ただし、モノを「自分の価値」を伝える手段にしてしまうと、モノは増える一方。
増えたモノは手段を超えて「自分の価値」そのものになってしまう。
これはマズいですね。
なぜなら、自分の価値とモノとは無縁だから。
モノによって得られた自己肯定感や自信は、まやかしです。
だからつまり、モノで「自分の価値」をアピールするのもほどほどに、ということですね。
捨てるときにクリエイティブになるな
佐々木氏はユーモア溢れる人物です。
とくに笑ってしまったのが、「モノを捨てるときにクリエイティブになるな」という指摘。
「これはアレに使えそうだなぁ」などと、再活用方法を見つけてはならないというんですね。
- この缶は小物入れに使える
- この瓶はインテリアになる
- このS字フックはキッチンで……
このように、人はモノを捨てるときにだけ天才的な発想力を発揮しがちです。
ただし、再活用法を見つけてしまうとモノは捨てられません。
処分するのがもったいなく感じられてしまうからです。
だからこそ「クリエイティブになるな」というわけです。
わかります。片づけの最中だけ天才発明家になるんですよね。
なんなんでしょうね、あれ。
まとめ
本書を読むと、モノを捨てたくなります。
ありがちなコピー風に書くなら、
モノを捨てたくない人は読まないでください
という感じでしょうか。
それくらいインパクトがあり、影響力があります。
本書を読んでもなお汚部屋に住みつづける人間がいるとしたら、その人物にはもう何をいっても無駄でしょう。
モノを手放した先にあるのは、スッキリした部屋と、爽快な気分と、幸福感です。
あなたもこの気持ち良さ、味わってみませんか?
以上、佐々木典士著『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の要約と感想でした。
モノではなく、経験を買いませんか?