要らない物を処分し、部屋をスッキリ片づけるためのコツが載っていました。
タイトルに「辞典」とあるように、お守りや遺品、ぬいぐるみ、水槽など、個別のモノについてどう処分すべきかが巻末に載っているのが本書の特徴です。
この記事では、小西紗代著『さよさんの「物の減らし方」辞典 リバウンドしない整理収納術』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『さよさんの「物の減らし方」辞典 リバウンドしない整理収納術』の要約と感想
まずは本書の要約から。
整理とは、好きな物を選んで残すこと。
収納とは、使いやすいよう物を収めること。
片づけとは、出した物を元の場所に戻すこと。
整理はどこから始めるべきか、どんな収納グッズがおすすめか、保管しておくべき書類は何か、捨てにくいアレやコレはどう処分したら良いのかなど、物を減らすためのノウハウを解説する。
以上がおもな内容です。
数ある片づけ本のなかでも本書は実践的で、役立つアドバイスが詰まっている本でした。
物を減らしたいと考えている方に本書はおすすめです。
良い点1. 残すべき書類
ほかの片づけ本と本書が違うのは、手元に残しておくべき書類を列挙している点です。
たいていの片づけ本は「ジャンジャン捨てよう」と読者を煽るばかりで、「捨てずに取っておいたほうが良い物」は教えてくれません。
結果として世の中には、源泉徴収票や医療費領収書までキレイサッパリ捨ててしまう人が現れます。
いっぽうで本書には、
- 給与明細
- 源泉徴収票
- ローン残高証明書
- 保険証券・約款
- 医療費領収書
など、残しておくべき書類リストが載っていました。
具体的な書類名が挙げられているため、わかりやすく、参考になります。
残しておくべき書類というのは、いずれ必要となるケースがある書類のことをいいます。
重要書類を捨ててしまったら、必要となったときに困ったとしても「時すでに遅し」というやつです。
書類の再発行には手間がかかったり、そもそも再発行不可だったり。
「あれもこれも捨てれるよ」とアクセルを吹かすばかりの片づけ本と異なり、本書にはブレーキも搭載されており、安心です。
良い点2. 捨てにくい物の処分方法
本書の巻末には、50音順に物の名称と、その捨て方が載っています。
リストアップされているのは、遺品や絵画、説明書など、いずれも「どうやって処分すれば良いのかわからない物」ばかりです。
それもそのはずで、リストに載っているのは、片づけのプロとして著者が相談を受けることの多い物を、50音順にまとめたものだといいます。
たとえば、
- 位牌
- 遺品
- エアコン
- 絵画
- お守り
- 水槽
- 説明書
- ぬいぐるみ
- へその緒
- ラブレター
など、処分方法に困るものが50音順に紹介されています。
「物の減らし方辞典」というタイトルにふさわしい内容(巻末の付録)だといえるでしょう。
水槽の処分方法をあなたはご存知ですか?
遺品の扱い方に「正解」はありませんが、片づけのプロである著者は遺品をどのように考えているのでしょう。
本書を読めば、アドバイスが得られます。
まとめ
あなたが本書を読むメリットは、「片づけの判断がラクになること」だといえます。
- どこから片づけるか
- 捨てるか捨てないか
- どうやって捨てれば良いのか
など、考えなければならないことが、すべて本書に書かれています。
著者のアドバイスにしたがって行動するだけで、部屋は片づき、気分はスッキリすることでしょう。
物が減って部屋が片づくと、今度は掃除がしやすくなります。
これまでよりも掃除の頻度が増えれば、部屋からホコリやゴミが減り、吸い込む空気がキレイになり、あなたはいっそう健康になるに違いありません。
ぜひスッキリ片づいた快適な部屋で、健やかな日々を過ごしませんか?
以上、『さよさんの「物の減らし方」辞典 リバウンドしない整理収納術』の要約と感想でした。
結論。数ある片づけ本のなかでもおすすめ。理由は先述のとおり。