『捨てる。だからずば抜ける。常識や固定観念に左右されないための47のこと』の要約と感想

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常識や固定観念のせいで、私たちがどれだけ損をしているかを教えてくれる本です。

 

鼻をかんだティッシュは誰でも「捨てよう」と判断できますが、使用済みティッシュと違い、思い込みはそうもいきません。

なぜなら常識や固定観念といった思い込みは、ほんとうは邪魔になっているとしても、自分では「必要だ」と考えてしまっているからです。

 

思い込みを手放すには誰かからの指摘が必要で、その「誰かの指摘」を得られるのが本書です。

 

この記事では、塚本亮著『捨てる。だからずば抜ける。常識や固定観念に左右されないための47のこと』の要約と感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『捨てる。だからずば抜ける。常識や固定観念に左右されないための47のこと』の要約と感想

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まずは本書の要約から。

 

「捨てる」とは、あなたの人生における不要なものを取り除くことをいう。

私たちは常識や固定観念をどんどん捨てるべきだ。

なぜなら、変化のスピードが速い現代社会において、「これまで通り」はすぐ通用しなくなるからだ。

 

競争を捨てる、プライドを捨てる、平均主義を捨てる、べき思考を捨てる、他人からの評価を捨てる、など、人生で損をしないための思考法を解説する。

 

以上がおもな内容です。

私たちが抱きがちな固定観念や思い込みに関して、「それ要らないよ」と教えてくれるのが本書です。

 

どうじにクリティカルシンキング(批判的思考)の重要性も説いているため、本書を読めば、さまざまな物事を疑う習慣を身につけられるかもしれません。

つまり、批判的思考によって「これは不要だな」と自分で気づけるようになる、ということです。 

 

現状維持ではダメ

著者の主張は明確でわかりやすいものでした。

 

まず、命が有限である以上、人生においては「選択と集中」が欠かせないといいます。

あれもこれもやっていられるほど、私たちの人生は長くないようです。

 

「選択と集中(大事な物事にだけフォーカスすること)」に必須なのが、クリティカルシンキングです。

  • ほんとうにそうか?
  • ほんとうに必要なのか?
  • もっと他の方法はないのか? 

など、つねに物事を批判的(クリティカル)にとらえて考えることで、常識や固定観念に縛られることなく自由に生きられると著者は述べていました。

 

変化の早い現代社会で生き残るには、現状維持ではダメだといいます。

なぜなら、現状を維持していると時代の変化に取り残され、時代遅れになってしまうからです。

 

  1. 選択と集中
  2. クリティカルシンキング
  3. 現状維持は衰退

これらが本書の核となるメッセージ、あるいはキーワードです。

 

上のような考えをベースとしながら、

  • 習慣
  • 他人への期待
  • 我慢
  • 成功体験

などの捨てるべき事柄47種類が、本書では紹介されていました。

 

 

著者は起業家

著者の塚本氏は起業家であり、英語の語学学校を経営しているといいます。

  

経営に関して考える際、彼は「ほんとうに必要か、ほんとうにそうでないといけないのか」をかならず3回自問するそうです。

というのも、常識や固定観念にとらわれることなく、正しい判断をするためです。 

 

「なんのために」を問いつづけることが大事だ、とも著者は述べていました。

  • 普通は
  • 一般的には
  • みんなやってるから

という"常識"にしたがって物事を決めるのは、自分の頭を使わなくて済むため、ラクです。

 

がしかし、ラクをして常識や固定観念に縛られていては、ほんとうの豊かさ、すなわち自由を手にすることはできないと、塚本氏は指摘しています。

自分の視野を狭めているもの、自分の可能性を狭めているものがないか疑い、捨てるきっかけを与えてくれるのが本書です。

 

まとめ 

会社員と違い、経営者は「変化」に敏感です。

なぜなら、つねに変化を起こしつづけなければ、時代に取り残されて事業が潰れてしまう恐れがあるからです。

 

おなじ仕事を正確にこなすのが一般的なビジネスパーソンの役割だとするなら、「おなじ仕事」をしないよう頭を使いつづけるのが、経営者だといえるのかもしれません。

 

本書のなかで著者は「フリーランス人口が伸びている」ことに言及しています。 

2020年のコロナ禍をきっかけにリモートワークが普及するなど、私たちの働き方は大きく変わりつつあります。

 

リモートワークが定着すれば、フリーランス人口はますます増えるに違いありません。

なぜなら、ひとつの会社に所属するメリットが薄れるからです。

早い話が、われわれもクリティカルシンキングを身につけ、変化を起こせるようになっておくべきだ、ということです。

 

電車に乗り遅れないためには、駅まで走るのが賢明です。 

おなじように、時代に取り残されないためには、本書を読むのが賢明だといえそうです。

とぼとぼと歩いていて、大丈夫でしょうか。 

 

捨てる。だからずば抜ける。~常識や固定観念に左右されないための47のこと

捨てる。だからずば抜ける。~常識や固定観念に左右されないための47のこと

  • 作者:塚本 亮
  • 発売日: 2020/08/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

以上、塚本亮著『捨てる。だからずば抜ける。常識や固定観念に左右されないための47のこと』の要約と感想でした。

結論。選択と集中。クリティカルシンキング。現状維持は衰退。読むと危機感を持ち、変化を起こしたくなる一冊。

 

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