カフェやコンビニの店員を好きになったら、どうやって距離を縮めれば良いのでしょうか。
重要なのは、焦らないことです。
一目惚れしたからといって、急いでアタックするのはおすすめしません。
たとえば店員があなたの顔を覚えないうちに連絡先を渡したとして、無視されるか、社交辞令的なメッセージが返ってくる(体よく断られる)のがオチです。
なぜなら、「知らない人からのアプローチ」はナンパも同然だからです。
真剣な恋を"軽率なナンパ"だと勘違いされないよう、正しい手順を踏んであの男性/女性店員との距離を縮めましょう。
この記事では、
- 店員と顔馴染みになる
- 店員に連絡先を渡す
- 連絡先を聞くのはNG
- 相手に彼氏/彼女がいる可能性
- もし連絡が来たら脈ありなのか?
など、「店員を好きになった人が連絡先を渡すまでの流れ」をわかりやすく解説します。
「店員と客」以上の関係を目指すため、ぜひ参考にしてみてください。
店員を好きになった人が連絡先を渡すまでの手順
カフェ、コンビニ、飲食店など、店員に恋をするお客は少なくありません。
イケメンや美人の店員に笑顔で接客されたら、ドキッとするのは当然です。
世の中には「連絡先を書いたメモを店員から渡された」なんて人もいますが、あなたが芸能人レベルの美男美女でない限り、こんな展開には期待しないほうが良いでしょう。
待っていたらただ時間がムダに過ぎ去るだけだからです。
"普通よりちょっと上レベル"の私たちが店員と仲良くなるには、こちらから能動的にアプローチするしかありません。
アプローチの手順は以下のとおりです。
- 店員と顔馴染みになる
- 紙に連絡先を書いて渡す
- 連絡が来たらランチに誘う
では、注意点と併せてそれぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
なお、「Facebookでの友達申請」はおすすめしません。
ストーカーみたいで不気味ですし、SNSでコンタクトを取られても店員は「あなたがどこの誰なのか」がわからないからです。
店員と親しくなりたいなら、連絡先を渡してアプローチするのが良いでしょう。
STEP1. 顔馴染みになる
ところで、ザイオンス効果(単純接触効果)をご存知でしょうか。
誰かに恋をしているなら、知っておいて損はありません。
ザイオンス効果とは、「おなじ人物に接する回数が増えるほど、その相手にたいして好印象を抱くようになる」心理現象を指します。
早い話が、会えば会うほど好きになる、ということです。
(一目惚れした店員は別として)いつも利用しているコンビニやカフェの店員にたいして、親近感や好印象を抱いていませんか?
同性であれ異性であれ、馴染みの店員にどこか好感を覚えているのではないでしょうか。
それがザイオンス効果です。
狙っている店員にたいしてもおなじことがいえます。
一目惚れしたあなたの好意は100%かもしれませんが、現時点で向こうがこちらを認識していないとしたら、店員からの好意は0%です。
この段階で連絡先を渡したところで、"ナンパ"扱いされ、"ガツガツした肉食系の人"だと誤解され、玉砕するだけでしょう。
紙とインクの無駄遣いです。
そこでまずは「連絡先を渡す下準備」をするために、気になる店員がいる店を何度も利用しましょう。
たとえばコンビニなら、毎日(ないし2〜3日に1回)買い物をする、という具合です。
何度も利用しているうちに店員はあなたを認識してくれますし、その頃にはザイオンス効果も働いて「好印象」を抱いてくれているかもしれません。
連絡先を渡すのは、それからです。
店員に好かれるひと工夫とは?
会計時や商品を受け取る際には「ありがとうございます」と店員の目を見ながら感謝を伝えるのがおすすめです。
なぜなら、それだけで意中の店員に好印象を与えることができるからです。
事実、ほとんどのお客は店員に向かってお礼など口にしませんし(客である自分のほうが偉いと思っている)、目を見て言葉を発する人など皆無に等しいといえます(日本人はシャイ)。
なかには威圧的な態度で店員に接したり、暴言を吐いたりする客もいます(コンビニ店員に向かって「早くしろよ」とか「箸なんかいらねぇよ」とか)。
だから、好きな店員の目を見てお礼をいうだけで、あなたは「その他大勢のお客」から抜け出して、「礼儀正しい真面目なお客さん」として認識されることでしょう。
端的にいって、かなり好印象です。
「礼儀正しい真面目なお客さん」であるあなたが連絡先を渡したとしても、店員はナンパだとは思わず、これが真剣な恋だと理解してくれるはずです。
急いで連絡先を渡すのではなく、
- 店を何回か利用して顔馴染みになる
- 店員の目を見てお礼を述べる
まずはこの2点を心がけてみてください。
下ごしらえ(魚の臭み消しなど)で料理の味が大きく変わるように、これから行う下準備が、連絡先を渡した後の展開を、つまりは恋の行方を左右します。
STEP2. 連絡先を渡す
顔馴染みになったことを確信したら、いよいよ店員に連絡先を渡しましょう。
「脈なしだった場合にメモが残るのは恥ずかしい。店員に連絡先を聞いてはいけないの?」
と思う方がいるかもしれませんが、ダメです。
なぜなら、お客から連絡先を聞かれたら、店員はイヤでも断りにくいからです。
そもそも、こちらが好意を抱いているのに相手に連絡先を教えてもらおうとするのは、図々しいといえるでしょう。
"半強制的"に連絡先をゲットするのではなく、こちらのLINE IDなどを渡して「連絡するか・しないか」の判断を相手に委ねるのが最低限のマナーです。
ビジネスでたとえるなら、「もし興味があればご連絡ください」といって営業スタッフが名刺を置いていくようなものです。
では、こちらが渡すメモにはどんな情報を書けば良いのでしょうか。
必要な情報はつぎのとおりです。
- 名前
- 電話番号
- LINE IDやメールアドレス
- 一目惚れした旨
「電話番号は要らなくない?」と思った方がいるかもしれませんが、LINE IDやメールアドレスを相手が見間違えて入力した場合(あるいはLINEのプライバシー管理設定に引っかかった場合)、コンタクトが取れません。
だから、念のために電話番号を書いておくことをおすすめします。
相手があなたの電話番号を知っていれば、SMSでメッセージを送ることができるからです。
予備で持つ車のスペアキーとおなじで、電話番号も「予備の連絡先」だとお考えください。
あわせて「一目惚れしました。もし良かったら連絡ください」といった一言をメッセージカードに添えましょう。
恋愛感情があることを示したほうが、店員も「連絡する・しない」を判断しやすくなります。
ただし、
- お仕事お疲れさまです
- 迷惑だったらごめんなさい
- いつも元気をもらっています
- 僕/私があのとき〜
みたいな"余計な一言"は要りません。
"プチラブレター"みたいな内容のメモを渡すと、相手に鬱陶しく思われるリスクがあるからです。
べつに「長い文章を書くほど惚れてもらいやすくなる」なんて法則はないので、要件だけを手短に伝えましょう。
店員にメモを渡す際には「もし良かったら連絡ください」とでも伝えればOKです(ほかのお客や店員に聞かれないようボリュームは控えめで)。
ちなみに連絡先を書く紙は、(名刺サイズの)メモ用紙でも、書店で買った小さなメッセージカードでも構いません。
自宅に手ごろな紙が見当たらない場合は、書店や雑貨屋、100円ショップあたりを回れば見つけられることでしょう。
もちろん、手書きの文字は「この上なく丁寧」にお願いします。
STEP3. 連絡先を渡した後
気になる店員に連絡先を渡したら、メールやLINEが届くのを待ちます。
店員からの連絡があるまでは、店の利用を控えたほうが良いかもしれません(プレッシャーをかけてしまう恐れがあるし、なによりお互いに気まずい)。
3日経っても連絡が来なかった場合には、脈なしだとお考えください。
ただし、連絡が来たからといって「脈ありだ」と喜ぶべきではありません。
どうしてかというと、
- 無視するのは申し訳ない
- 無視してストーカーされたら怖い
- 無視して店に来なくなったら店長に悪い
- 無視した状態であなたに会ったら気まずい
といった消極的な理由から、「2〜3往復だけ」のつもりで店員が仕方なく連絡をくれるケースもあるからです。
事実、「いつもご利用ありがとうございます」とだけ店員から送られてきて、その後連絡が途絶えたケースもあります。
脈ありかどうかを見極めるには、連絡してきた店員をランチに誘うことをおすすめします。
- ランチをOKしてくれた:脈ありかも
- ランチを拒否された:脈なし
このように判断してみてください。
もしランチを断られたり、そもそも連絡自体がなかったりしたら、あの笑顔は営業スマイルで、あの雑談はサービストークだった、ということです(残念ですが)。
では、仮に脈なしだった場合には、もう店に足を踏み入れないほうが良いのでしょうか。
好意の返報性に期待する作戦
店員から連絡がなかったとしても、まだ諦める必要はありません。
何食わぬ顔をしてこれまで通りお店を利用すると、"大逆転"できる可能性があるからです。
実際にこんなケースがあります。
「常連の男性客から連絡先を渡されたが、恋愛対象ではなかったので連絡しなかった。だけど男性はその後もお店に来て、何事もなかったかのように話しかけてくる。まだ好意があるのかどうか考えているうちに、気づいたら私がその男性客を意識するようになっていた」
これは「好意の返報性」が働いた良い例だといって良いでしょう。
好意の返報性とは、自分を好きになってくれた人間を好きになりやすい心理を指します。
たとえば学生時代、「クラスメイト/後輩があなたのことを好きだって」なんて噂を聞き、かえってあなたがその人物を好きになった経験はありませんか?
それが好意の返報性、自分を好きな人を好きになりやすい心理です。
だから、もし連絡がなかったとしても「俺は/私はこの店が気に入ってるんだ」風のスタンスで、堂々とお店を利用してみてください。
ただし、店員に「この前のアレは忘れてください」だとか「連絡はNGな感じですか?」などと喋りかけるのは控えましょう。
連絡先を渡した件にはノータッチで店員と接するからこそ、「まだ好きなのかな? いまどんな気持ちなの? 無視して恨んでたりしない?」などと、店員が"あなたのことが気になる"ように仕向けられるのです。
ただし、たとえば相手がカフェ店員だとして、無視されてからも毎日のようにカフェに通うと"ストーカー"だと思われるリスクがあるためご注意ください。
というのも、好意の返報性がかならず発動するわけではないからです。
連絡ナシの状態で好きな店員と2〜3回接して、それでもやっぱり連絡をもらえなかったら、やっぱり脈なしなのだと諦めましょう。
あなたが惚れたイケメン/美人店員には恋人がいるのかもしれません。
まとめ
カフェやコンビニ、飲食店の店員に恋をしたら、以下の手順で距離を縮めてみてください。
- 店員と顔馴染みになる
- 紙に連絡先を書いて渡す
- 連絡が来たらランチに誘う
まずはザイオンス効果に期待して、何度も店員に会いに行きましょう。
会えば会うほど好印象を抱いてもらえます。
「ありがとうございます」と目を見て感謝を伝えれば、あなたは彼/彼女にとって「礼儀正しい特別なお客さん」になれることでしょう。
好きな店員と雑談できる仲になったり、「ありがとうございます」の前に「いつも」がつくようになったら、そろそろ連絡先を渡すタイミングかもしれません。
ただし、店員のバイトが終わるまで待って渡すのはNGです。
ストーカーみたいで怖いからです。
帰宅を待ち伏せするのではなく、商品を受けとる際や会計時にサッとメモを渡してください。
店員から連絡が来たら、ダラダラと会話をつづけたりせず、ランチに誘います。
相手は(渡したメモによって)あなたの好意を知っているので、積極的なアプローチを躊躇う必要はありません。
むしろ、目的がわからないやりとりをしているうちに音信不通になる恐れがあるため、簡単な自己紹介を済ませたらすぐ食事に誘うべきです。
これで単なる社交辞令だったのか、好感を持って連絡をくれたのか、を判断できます。
もし連絡がもらえなかった場合には、好意の返報性に期待して「何事もなかったかのような態度」で2〜3回お店を訪れてみるのも悪くありません。
それでも連絡がなかったら、この恋は諦めましょう。
ひとまずあなたが目指すべきは、好きな店員さんと顔馴染みになることです。
たとえ金欠だとしても、カフェラテを飲む気分じゃないとしても、あなたという存在を認知してもらうためにお店を利用してみてください。
以上、店員を好きになった人が連絡先を渡すまでの手順と注意点でした。
【結論】店員に覚えてもらったらスタートラインに立てる。それ以前のアプローチは"ナンパ"だと一蹴されるので注意。連絡先は聞くものではなく渡すもの。まどろっこしい前置きやへりくだった文章は不要。好きだから連絡してほしい、これだけ伝えればOK。連絡が来たらランチに誘って脈の有無を見極める。連絡がなかったら店に顔を出して好意の返報性に期待する。ここまでの流れを頭に入れてアクションを起こそう。
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この恋を成功させたいなら読んで損はありません(自宅でゲームをするよりは有意義)。
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