ダサい洋服、ダサい髪型、ダサいLINEアイコン……どんなジャンルであれ「他人からダサいと思われる失敗」は避けたいものです。
それが数百万円をつぎ込むクルマだったらなおさらです。
とすると、
- 嫌い
- ダサい
- かっこ悪い
- パクリデザイン
などと散々酷評されているホンダのSUV「ZR-V(2023年4月発売)」には、手を出さないほうが良いのでしょうか。
この記事では、
- コッペパンの先っちょを切ったイメージ
- マセラティ レヴァンテに似ている?
- アストンマーティンのグリル形状?
など、「ホンダZR-Vがダサいと酷評される理由」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
ホンダZR-Vがダサいと酷評される理由
ホンダZR-Vのエクステリアデザイン、とりわけフロントグリルには賛否両論があります。
具体的には以下のとおりです。
- 信じられないくらいダサい
- どうせオラオラ顔にマイチェンする
- 実車を見ると個性的で案外悪くない
ダサい/ダサくないの判断は人それぞれの感性次第なので、一概にどうとはいえません。
ちょうど「アボカドは美味いのかマズいのか」に唯一の答えが存在しないようなものです。
そこでまず、ホンダがデザインに込めた狙いからチェックしていきましょう。
このデザインで「何を表現したかったのか」がわかれば、拒絶反応が薄れ、いまより寛容になれるかもしれません。
ZR-Vのコンセプトは「異彩解放」
ZR-Vのブランドコンセプトは"異彩解放"です。
ホンダの開発陣は「異彩を放つ強烈なインパクトを持ち、仕事や生活に追い詰められる気持ちを解放する意味合いを込めた」といいます。
要するに、ほかのSUVとは異なる個性的なデザインにしたかったのでしょう。
結果として出来上がったのが、アレです。
確かにZR-Vのデザインは"個性的"かもしれません。
が、個性的であることと市場に受け入れられるかどうかは別の話です。
たとえるなら、ほかのラーメン屋と差別化したい店主が「昆虫入りのラーメン」を売り出すようなものです。
オンリーワンを目指すあまりダサいSUVになってしまっては、気色悪いラーメンになってしまっては、元も子もありません。
ZR-Vのエクステリアでもっとも悪くいわれているのはフロントグリルの形状です。
図体のわりに小さいフロントグリルは、アンバランスで、おちょぼ口にもちょび髭にも見えます。
では、開発陣は何を考えてこのグリル形状・サイズにしたのでしょうか。
フロントグリルの処理について開発者は、「コッペパンの先っちょを切ったイメージです」とコメントしています。
「コッペパンの先っちょを切ったイメージ」と聞いて「なるほどね」と納得する人はいないでしょう(そもそも誰も先っちょを切ったことがない)。
わかるようでわからない、でもカッコ悪いことだけはわかる……まさに異彩です。
ホンダはかつて、フィットのデザインモチーフに「柴犬」を挙げていました。
ZR-Vのコッペパンといい、FITの柴犬といい、イメージ選定に問題があるのかもしれません。
たとえば、マツダ・デミオ(現MAZDA2)のデザインモチーフは「獲物を狙うチーター」です。
「チーターが獲物に狙いを定めてグッとかがみ、筋肉に力をためてバッと飛びかかろうとする瞬間をイメージした」
「ヘッドランプは獲物を狙う目つきを表現。グリルからヘッドランプにつながるシグネチャーウイングは、クロムのパーツを立体的で深い造形にするべくこだわった。獲物を睨んで今まさに飛びかかろうとするシャープな表情を表現できていると思う」
デミオのオーナーだったら、デザインイメージをつい人に話したくなります。
がしかし、ZR-Vのソレはひた隠しにしたくなります。
理由は単純、かっこ良くもお洒落でもない「コッペパン」だからです。
デザインの"パクリ疑惑"を検証
ホンダがZR-Vの開発にあたってまず志したのは、「差別化ではなく無いものをつくること」だそうです。
ところが、"唯一無二"であるはずのZR-Vは、他車との類似が指摘されています。
たとえばフロント全体から受ける印象は、イタリアの高級車メーカー・マセラティのSUV「レヴァンテ」と似ています。
控えめなフロントグリルは、イギリスの高級車・アストンマーティンのソレに似ています(ただしアストンマーティンはDBXのフロントグリルを大きく取っている。おそらくセダンやクーペと違いSUVのグリルが小さいとバランスが悪いから)。
ZR-Vを見た人が「外車みたい」だと感じるのは、日本車離れした革新的なデザインというより、単に上のクルマたちと似ているからでしょう。
マセラティ・レヴァンテやアストンマーティンとの類似、それが既視感の正体です。
では、リアはどうでしょうか。
リアに関しては、テールライトの形状がマツダCX-60にそっくりです。
ちなみにホンダ・ヴェゼルのデザインは、
- フロント:マツダ車
- リア:トヨタ・ハリアー
これらに似ていることから"CXハリアー"などと揶揄されています。
既視感のあるホンダのデザインをパクリだと考えるか、たまたま被っただけだと捉えるかは、各人の判断によります。
ただ、ZR-Vのデザインが上記の車種を想起させることは確かです。
読者のなかには「ただイチャモンをつけているだけでは?」と思う方がいるかしれません。
が、Googleのサジェストを見れば、以下のキーワードで検索されていることがわかります。
- ZR-V アストンマーチン
- ZR-V マセラティ
- ZR-V レヴァンテ
- ZR-V CX-60
- ZR-V 似てる
- ZR-V パクリ
いくら何でも「ホンダのZR-V(294万円〜)を買おうか、レヴァンテ(1,299万円〜)を買おうか」迷って検索するユーザーはいないでしょう。
"個人的な言いがかり"でないのは、データが示すとおりです。
"差別化ではなく無いものをつくった"わりにZR-Vと似ているクルマがちらほら存在するあたり、結局は型に嵌っているともいえそうです。
どうせダサいと嘲笑されるなら、誰も見たことがない(テスラのサイバートラックくらい)攻めたデザインで勝負しても良かったのではないでしょうか。
まとめ
ホンダのZR-Vを見て「ダサい」と感じる人が多いのは事実です。
批判コメントの多さに、某自動車雑誌が「賛否両論あるZR-Vを応援する企画」を載せるくらいです。
クルマに精通するモータージャーナリストでさえ、「写真で見たときは特異なデザインだと思った」といいます(オブラートに包んでいるだけで「特異なデザイン=ダサい」)。
ただ彼は実車を見て「写真と違う印象を受けた。実物は悪くない」と評価を変えていました。
写真や動画でしかZR-Vを見たことがない方は、実車を前にすると違った印象を受けるかもしれません。
デザインの"パクリ疑惑"に関しては、ZR-Vより先に発売されたいくつかのクルマと類似していますが、ホンダが意図的に似せたのかどうかはわかりません。
意図的に似せたのかどうかはわかりませんが、
- ホンダは似ていると思っていない
- 独自性へのプライドがない(似ていても気にしない)
いずれかには該当しているでしょう。
結局のところ「ダサいかどうか・パクリかどうか」を判断するのは各人です。
ここまでの情報から、あなたはどう考えますか?
ちなみに私の知人に、ホンダのディーラーでZR-Vに試乗してきた男性がいます。
彼は走りもデザインも気に入っていましたが、帰宅後に「ZR-Vはかっこ悪いからやめて」と家族から猛反発を食らったそうです(契約には至らず)。
クルマの下取り・売却で損をしないためのポイント
クルマの下取りや売却で損をしないために大切なのは、一社ではなく、複数の買取業者に査定してもらうことです。
実際、私がコペンローブを売却した際には、業者によって査定額に31万円の差がありました。
想定を超える査定額が出たら、
- グレードを上げる
- 高価なオプションを付ける
など、つぎのクルマ選びで贅沢ができるかもしれません。
査定=売却確定ではないので、気軽に愛車の価値をチェックしてみてはいかがでしょう。
一括査定:電話ラッシュを避けるには?
クルマを1万円でも高く売るなら一括査定がおすすめです。
たとえるなら、複数の企業から内定をもらい、条件が良いところに就職を決めるようなものだとお考えください。
比較して選べることに価値があります(安く買い叩かれずに済む)。
「一括査定はたくさん電話がかかってくるのでは?」
と不安な方がいるかもしれません。
たしかに一括査定に営業電話はつきものですが、イカプラは違います。
複数の買取店とのやり取りをイカプラが行うため、われわれは最高額を出した一社とだけ連絡を取ればOKです。
一括査定にありがりな"電話ラッシュ"とは無縁です。
- 煩わしい電話対応ナシ
- 比較して最高額で売却
ぜひ一括査定のいいとこ取りをしてみてください。
イカプラの無料一括査定はこちらです。
カーネクスト:現車確認ナシ
なかには、
「一括査定ではなく、気になる買取業社の査定額だけが知りたい」
という方がいるかもしれません。
カーネクストなら、来店不要、電話1本で契約まで行えます。
店舗へクルマを持ち込む必要はなく、実車査定のスタッフが自宅までやってくることもありません(本当に電話だけで完結する。申告と大きな相違がなければ減額ナシ)。
査定コストをカットして買取額に上乗せする、それがカーネクストの特徴です。
売却に手間や時間をかけたくない方におすすめです。
ちなみにカーネクストは、
- 10年以上前の車
- 走行距離が10万kmを超えた車
こうしたクルマも歓迎しています。
事故車や廃車にも強いカーネクストへの査定依頼はこちらです。
ガリバー:最短35秒カンタン入力
ガリバー無料査定の特徴は、
- 車種
- 年式
- 走行距離
など、カンタンな情報を入力するだけで買取金額の概算を知れる点にあります。
今後ほかの買取業社に査定してもらう際、「ガリバーの提示金額はこれですが……」と交渉材料に使うこともできます(手ぶらで挑むより交渉しやすい)。
愛車の買取相場を押さえておきたい方におすすめです。
ガリバーの査定額に興味がある方はこちらです。
- 一括査定のイカプラ
- 手軽に売却できるカーネクスト
- カンタン入力のガリバー
ぜひご自身に合ったサービスを選んでみてください。
迷ったら一括査定を選んでおけば間違いありません。
以上、ホンダZR-Vがダサいと酷評される理由でした。
【結論】ボディにたいして小さ過ぎるフロントグリル(コッペパンの先っちょを切ったイメージで処理)が不自然だから。高級輸入車のパクリデザインに見えてしまうから。既視感がある割に"良いとこ取り"にはなっていないから。
ネット通販サイトAmazonでは、ZR-Vに興味があるユーザーにムック本『ホンダZR-Vのすべて』が売れています。
紙媒体が売り切れの場合、Kindle版(電子書籍)もご購入いただけます。
BMW 1シリーズが貧乏くさいと揶揄される理由について、当サイトにはこんな記事があります。
メルセデス・ベンツ Aクラスがダサいと評される理由に関して、当サイトにはこんな記事があります。
レクサスUXが嘲笑されるワケについて、当サイトにはこんな記事があります。