自動車のナンバーについては、それぞれが独自の考えを持っています。
たとえば、
- 1桁の数字を選ぶのはダサい
- ゾロ目にするのはダサい
- 誕生日を選ぶのはダサい
- 語呂合わせはセンスがない
という具合です。
これらはいずれも「希望ナンバー」の話で、世の中には、そもそも希望ナンバー自体をカッコ悪いと考える人もいます。
なぜなら、お金を出してまで数字にこだわる面倒くさいメンタリティが粋じゃないから、です。
もちろん、ダサいダサくない、カッコいいカッコ悪いはすべて人それぞれの感覚の問題であって、数学のような「唯一の正解」はありません。
どんな数字を選ぶも、選ばないも、オーナーの自由です。
愛車のナンバーを決めるとき、さまざまな意見に目を通しておけば後悔しない決断ができるのではないでしょうか。
一度ナンバープレートが交付されてから「やっぱり変更……」となるとお金がかかります。
ムダな出費と手間を避けるため、最初から納得のいく決断を下しましょう。
この記事では、
- お洒落な希望ナンバーは存在しない?
- ランダムで嫌な数字に当たったら?
など、「車のナンバーを選ぶのはダサいのか」をわかりやすく解説します。
ぜひ数字選びの前の段階、そもそも数字を選ぶかどうかの参考にしてみてください。
車のナンバーを選ぶのはダサいのか
まず、ナンバーについての基本情報を押さえておきましょう。
自動車を買ったとき、私たちはナンバープレートに関する決断を迫られます。
- 数字を選ぶ
- ランダムに任せる
後者はタダですが、前者は有料です。
ナンバープレート代やディーラーへ払う代行手数料など含め、希望ナンバーの取得にはおよそ1〜2万円ほどかかります。
そして希望ナンバーを取得すると、
- 普通車:330、530
- 軽自動車:583
このような分類番号が割り当てられます(地域名の隣に記されている3桁の数字)。
ナンバーを選んでいない場合の分類番号は、
- 普通車:300、500
- 軽自動車:580
ご覧のとおりです。
つまり、ナンバーを選んでいるかどうかは周囲にバレる、ということです。
分類番号を見て「あのクルマは330だから選んでるね」という具合です。
したがって、「6815」のような一見して意味のわからないナンバーだから選んでいるとは思われないはずだ、なんてことはありません。
どんな数字を選ぶにしても、選んでいる事実は「分類番号」によってバレてしまいます。
ラーメン屋でたとえるなら、
- 並盛り:白いレンゲ
- 大盛り:薄緑色のレンゲ
このようにレンゲを色分けしている店で「並盛りと大盛りどっちを食べているか」を周囲に隠せないようなものです。
希望ナンバーのカッコ悪さとは?
希望ナンバーをカッコ悪いとする考えとは、いったいどんなものなのでしょう。
たとえば、
- ゾロ目(9999や666など)
- 一桁の数字(1や5など)
これらを選んだ場合、世間から"DQNっぽい"と思われるリスクがあります。
DQN(ドキュン)というのは、非常識な人、教養や品位のない人、軽率そうな人を指すインターネットスラングです。
早い話が、ゾロ目や一桁のナンバーを選んでいるとバカっぽく見られる恐れがある、ということです。
わざわざお金(希望ナンバーの取得費用)を払ってまで人からバカにされる必要はありません。
ただ損をするだけなので、ゾロ目や一桁といった"DQNが好みそうな数字"は避けたほうが良いでしょう。
「じゃあ、誕生日だったら良いのでは?」
そう思うかもしれませんが、誕生日は誕生日で「不特定多数の人たちに個人情報を晒すなんて頭が悪そう」だと思われるリスクがあります。
希望ナンバーでもっとも人気がある「2525(ニコニコの語呂合わせ)」にたいしては、笑顔で暮らしたいというスローガンのアピールがダサい、とする意見があります。
もちろん、車のナンバーを2525にしかたらといって幸福度が上がるわけでも、口角が上がるわけでもありません。
"叶わない願い"です。
おなじく人気の「1122(いい夫婦の語呂合わせ)」も2525と同様です。
「自分たちはいい夫婦だ」という自慢なら鬱陶しいだけで、「いい夫婦でありたい」という願望なら、表明する場所を間違えています。
自動車のナンバーは、"人生の目標を発表する場"ではないのです。
ゆえに1122もダサいと一蹴されてしまいます。
他人には意味のわからない数字
「わかったわかった、じゃあもう意味不明な羅列にする。自分にしかわからない数字の組み合わせなら、文句は出ないだろう」
そう思う方がいるかもしれません。
そこでたとえば、家族の誕生月をナンバーに使ったとします。
- 父:8月
- 母:9月
- 息子:11月
- 娘:11月
この家のミニバンのナンバーは「8911」です。
数字の意味を見抜ける人はいないでしょう。
がしかし、そこに問題があります。
というのも、世の中には「希望ナンバーの意味を当てたがる人たち」がいるからです。
- 605……誕生日だな
- 310……誕生日か後藤さん
- 3……BWMの3シリーズだから
- 3776……富士山が大好き
- 830……矢沢永吉のファン
- 1173……サーファー
こうしたゲーム感覚で他人のナンバーの意味を推測するわけですが、まったくワケのわからない暗号のようなナンバーに遭遇すると「そんな数字ならランダムで良いじゃん」と反発します。
9247……選ばなくてもきっとそれだったよ、という具合です。
もちろんただのイチャモンですが、このようにバカにされることがあるのは事実です。
ナンバーの数字を選んでいるからには、その数字には意味があるはずです。
- 推測できる:ダサい
- 推測できない:ランダムと変わらない
このように、どっちに転んでも難癖をつけられる可能性がある、それが希望ナンバーです。
お金を出して好きな数字を選び、人からバカにされるくらいなら、希望ナンバーなど取得しないほうが楽で粋で賢明なのかもしれません。
まとめ
ナンバーを選ばなかった場合、1〜9999のうちいずれかの数字が割り振られるのでしょうか。
じつはナンバーには欠番(使われていない数字)が存在しています。
ゆえに、9999通りすべての組み合わせがあるわけではありません。
具体的には、
- 42
- 49
これらの数字が下2桁に来ないよう陸運局によって管理されているため、142や5549といった数字に当たることはありません。
というのも、42(死に)、49(死苦)など、いずれも不吉なイメージを連想させる数字だからです。
「ナンバーを選ばなかったとして、万が一嫌な数字に当たったらどうしよう」
と心配になる方がいるかもしれません。
もし893(ヤクザ)などの"危ないナンバー"を引いたとしても、陸運局に申請すれば新しいべつのナンバーを交付してもらえます。
かかる費用は1,500円程度です。
したがって、気に入らない数字が来たら……などと不安がることはありません。
硬貨を入れて玩具が出てくるガチャガチャのように、満足できるまで何度でもチャレンジできます(ナンバーの場合は1回1,500円)。
「だったら最初から数字を選んだほうが確実じゃないか」
そう思うかもしれませんが、数字を選ぶからには意味があるわけで、
- 推測できる:バカにされる
- 推測できない:難癖をつけられる
このように、どんなナンバーにしても損をする可能性があります。
あるいは選んでいる数字に関係なく、「こだわりが強くて自分の思い通りにしなきゃ気が済まないタイプなのか」と偏見を持たれるリスクもあります。
安い自動車でナンバーにこだわっていると「クルマが選べないからせめてナンバーくらいは選びたかったのかな」と同情されかねません。
それならあえてナンバーを選ばず、どんな数字が来ても構わないよ、という器のデカさを見せたほうが粋でカッコいいでしょう。
スーパーの買い物でたとえるなら、なるべく奥にある(賞味期限の長い)ヨーグルト、なるべく大きいキャベツを熱心に選ぶお客ほど"野暮"であるようなものです。
こだわらない、選ばないほうがお洒落……自動車のナンバーもその一つではないでしょうか。
以上、車のナンバーを選ぶのはダサいのか、でした。
【結論】数字を選んでいて他人からバカにされることはあっても、選んでいなくてバカにされることはない。なぜなら、そのナンバーに私たちの意思は一切介入していないから。誰も他人の電話番号を批判しないのとおなじ。数字を選ばず「ナンバーを気にしない器のデカさ」をアピールしよう。事実、ナンバーを選んでいない高級車ほどカッコいい。安いクルマでナンバーを選んでいると「せめて数字くらいは好きなように選びたかったのかな」と同情されるかも。
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