ルノー新型ルーテシア(5代目)は、2020年11月に日本市場での販売をスタートしています。
LEDヘッドライト含め、個性的なエクステリアにビビッと来たかも知れません。
がしかし、気になるのは、ルーテシアが国産車ではなく外車(フランス車)である点です。
たとえば輸入車であるルーテシアは、ウインカーレバーとワイパーレバーの位置が、国産車と左右反対です。
ルーテシアのウインカーはステアリング右側、ワイパーは左側についています。
とはいえ、こうした「国産車との勝手のちがい」には1〜2週間も経てば慣れるので、たいした問題ではありません。
では他に、時間が解決してくれそうにない欠点はあるのでしょうか?
この記事では、
- 維持費の高さ
- ナンバープレートの位置
など、「ルノー新型ルーテシアの欠点」をわかりやすく解説します。
いざ納車されてから後悔することがないよう、ぜひ参考にしてみてください。
ルノー新型ルーテシアの欠点3選
ルーテシアはコンパクトカーに分類され、
- プジョー 208
- VW ポロ
- トヨタ ヤリス
- マツダ MAZDA2
- 日産 ノート
- ホンダ フィット
このあたりがライバルとなります。
競争が激しいBセグメントのなかで、
- 個性的なルックス
- 人と被らない希少性
- ボディ剛性の高さ
- 走行性能の高さ(直進安定性など)
といった特徴が、新型ルーテシアならではの「強み」だといえるでしょう。
では反対に、ルーテシアの「弱み」はどこにあるのでしょうか。
たとえばフランス料理(フレンチ)は、自宅で再現できない凝った調理が魅力ですが、値段の高さとマナーに小うるさいところが欠点です。
ルノー新型ルーテシアに関しては、
- ナンバープレートの位置
- 燃料代の高さ
- 修理費・部品代の高さ
このあたりがネックだといえるでしょう。
順番にそれぞれ詳しく見ていきます。
1. ナンバープレートの位置
ルノー新型ルーテシアのエクステリアで残念なのが、フロントナンバーの取り付け位置です。
ボディからナンバープレートがはみ出している様は、まるで"マスクをあごに着けてるおじさん"のようで、「そこじゃないでしょうよ」の一言に尽きます。
お世辞にもハイセンスとはいえません。
あるいは衣装ケースから洋服が数センチはみ出しているようなもので、ルーテシアのはみ出したフロントナンバーは、お粗末です。
では、どうしてナンバープレートがボディに収まっていないのでしょうか。
それは、ルーテシアが外車だから、すなわち欧州のナンバープレートを基準にデザインされているからです。
欧州で使用されているナンバープレートはフランスパンのように細長く、これならバンパーから下にはみ出したりしません。
ところが日本のナンバーは、フランスパンというより食パンに近い形をしています。
縦方向に長いぶん、輸入車に取り付けるとボディからはみ出すことがあるのです。
これは新型ルーテシアに限った話ではなく、たとえばポルシェ911(992型)のナンバーも、やはりボディからはみ出しています。
ルーテシアの場合は外観の美しさを損なうだけでなく、ナンバープレートを擦るリスクも孕んでいます。
バンパーよりも低い位置にあるので、段差を越える際にガリッと擦り、ナンバープレートが(山折に)折れ曲がってしまうかもしれません。
あるいは、コンビニの駐車場に前向きで止めた際、車輪止めにナンバープレートが当たってしまうかもしれません。
フロントナンバーを傷つけないよう、新型ルーテシアの運転には注意が必要です。
ボディからナンバーがはみ出している弊害は、
- 見た目がかっこ悪い
- 擦る恐れがある
この2点です。
2. 燃料代の高さ
ルーテシアの使用燃料は、無縁プレミアムガソリン、つまりハイオクです。
軽油、レギュラー、ハイオク、3種のなかでもっとも単価が高いハイオクです。
国産コンパクトカーのほとんどがレギュラーガソリンで走ることを考えれば、ルーテシアのハイオクは「割高」だといえるでしょう。
燃料をハイオク指定している国産車は、スポーツカーや高級車(レクサス等)くらいです。
しかも新型ルーテシアは燃費もそこそこです。
カタログに表されているルーテシアの公式燃費は、17.0km/L(WLTCモード)となっています。
参考までに、売れ筋の国産コンパクトカーの燃費を挙げると、
- ヤリス:21.4km/L
- ヤリスハイブリッド:35.8km/L
- フィット:20.4km/L
- フィットe:HEV:28.6km/L
このように、すべてルーテシアの数値(17.0km/L)を大きく上回っています。
のみならず、国産コンパクトカーの使用燃料は、ハイオクよりも安いレギュラーガソリンです。
以上を踏まえた上で新型ルーテシアをたとえるなら、高級料理が大好きでしかも大食いなヤツ、といったところでしょう。
ストレートにいえば、ハイオクで走る燃費がイマイチな車です。
新型ルーテシアにかかる月々のガソリン代は、Bセグメントのわりに高く、このクルマの欠点だといえます。
3. 修理費・部品代の高さ
ルノーのルーテシアに限らず、外車の維持費は高くつきます。
たとえるなら、国内旅行より海外旅行のほうがお金がかかるようなものです。
もしルーテシアに何かトラブルが生じた場合、国産車の1.5〜2倍近い修理代がかかると考えていて良いでしょう。
たとえば国産車なら10万円で済む修理が、ルーテシア(輸入車)だと15〜20万円ほどかかるイメージです。
これは、部品代や工賃として国産車の1.5〜2倍の額を請求されるためです。
維持費(とりわけ修理代)の高さは、輸入車オーナーにとって避けられない"宿命"だとお考えください。
日本車の品質の高さ、ないし故障率の低さは世界トップクラスですので、トヨタカローラのような感覚で輸入車を買ってしまうと、不具合の多さや修理費用の高さに嫌気がさしてしまうかもしれません。
だからこそ、輸入車オーナーのほとんどが、ディーラーが用意する新車保証に加入しています。
保証期間内に起こったトラブルであれば、無償で修理・部品交換を行ってもらえるからです。
ちなみに、中古で買ったルーテシアに「新車保証」はついてきませんのでご注意ください。
ディーラーの新車保証に入れるのは、新車で購入するタイミングだけです。
したがって、ルーテシア(輸入車)を買うなら中古ではなく、保証付きの新車を購入したほうが安心だ、ということです。
保証ナシで輸入車に乗る行為は、まるでケースをつけず、画面保護フィルムも貼らずに"裸"のままスマートフォンを使うようなもので、リスキーです。
まとめ
ルノー新型ルーテシアの欠点は、
- はみ出したナンバープレート
- ハイオク指定かつ燃費が微妙
- 修理費やら部品代やらが割高
この3点です。
うち2つは経済的な問題ですので、お金に余裕があれば「欠点」にはならないでしょう。
ちょうど、フェラーリのオーナーが燃費の悪さを「欠点」と捉えていないのとおなじです。
そしてナンバープレートの位置も「そこまで気にならない」としたら、ルーテシアのネガはすべて解消されたことになります。
- 内装の質感
- ドライブフィール
といった要素は人それぞれの「感覚」に依ることろが大きいため、ぜひルノーのディーラーでルーテシアの試乗車を運転し、ご自身の「感覚」で確かめてみてください。
フォアグラが好きな人、苦手な人がいるように、ルーテシアを気にいるかどうかも、私たち一人ひとりの感性や価値観しだいです。
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以上、ルノー新型ルーテシアの欠点3選でした。
【結論】コスト面で2つ、ルックスで1つ。ガソリン代とナンバーの位置が気にならなければ、もう欠点と呼ぶほどの特徴はない。万が一の故障に備えて、ディーラーで「新車保証」をつけて購入すれば安心。
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