トヨタのコンパクトSUV・ヤリスクロスは、内装を見てガッカリする車です。
なぜなら、内装が安っぽいからです。
とりわけシフトレバー周辺が放っているコストカット感は、看過できません。
日産キックス、ホンダヴェゼル、マツダCX-30などのライバル車と比べても、その内装のチープさは頭ひとつ抜きん出ています。
内装に上質さを求めるなら、ヤリスクロスではなく、他社のコンパクトSUVやトヨタハリアーを検討したほうが良さそうです。
この記事では、「ヤリスクロスの安っぽい内装」についてお伝えします。
ぜひ参考にしてみてください。
ヤリスクロスの安っぽい内装がダサい
どんな美男美女でも、歯が黄ばんでいて、歯並びがガタガタだったら、せっかくのイメージを損ないます。
ヤリスクロスの内装は、この「歯が汚い美男美女」に似ています。
つまり、一ヶ所だけがとくに残念だ、ということです。
ヤリスクロスの場合それは、シフトレバー周辺です。
ヤリスクロスのシフトレバー周辺には、
- プラスチック感たっぷり
- シフトが移動する溝が丸見え
- シフトブーツがなく金属が丸見え
これらのネガティブな特徴があります。
シフトが移動する溝やシフトレバー下の金属部分というのは、たとえるなら部屋にガサゴソと出現するGのようなもので、進んで視界に入れたいものではありません。
「乗員が見たくないもの(テンションを下げるもの)」を見せないようにする工夫がない車、 それがヤリスクロス(の内装)です。
ライバル車の内装はどうか?
では、ヤリスクロスのライバル車は、どんな内装になっているのでしょう。
ここでは、ヤリスクロスの残念ポイントである「シャンプーボトルのノズルにそっくりなシフトレバー」に焦点を絞ってくらべていきます。
たとえば日産キックスe-POWERのそれは、見た目が先進的です。
くわえて、シフトレバーではなく、「セレクトバー」なるお洒落な名称が与えられています。
ホンダヴェゼルのシフトレバーも、可動域が少なく(シフトが動き回る溝が少なく)、コンパクトなサイズをしています。
シフト形状はパソコン操作に使う「マウス」のようで、近未来感があり、ヤリスクロスのような「This is the シフトノブ」といった主張はありません。
マツダCX-30のシフトはシフトブーツが装着されており、上質さがあります。
というのも、シフトブーツが「隠したいチープな部分」をバッチリ隠してくれているからです。
たとえるなら、知人や恋人が家へ遊びに来るとき、
- 歯ブラシのストック
- 歯磨き粉のストック
- 食器用スポンジのストック
などを、(目につかない)棚のなかなどへ収納するようなものです。
ところがヤリスクロスは隠すことも恥じらうこともなく、かっこ悪い部分をデーンとさらけ出してしまっています。
最上級グレードでも、それは変わりません。
一部内装のせいで他者から安っぽい車に見られてしまうヤリスクロスは、損だといえます。
シートで革が選べない
ちなみに安っぽいシフトレバーの問題は、オプションを駆使しても、対処できません。
ヤリスクロスのオプションに「革巻きシフトノブ8,800円」というのがありますが、ノブの取っ手部分を変えたとしても、チープさは残ります。
たとえるならこれは、口元の清潔感を欠いているオジサンがただ歯磨き粉を他のメーカーのものへ変えたようなもので、なんの意味もありません。
このオジサンに必要なのは歯科治療やメンテナンスですし、ヤリスクロスのシフトに必要なのは、シフトブーツです。
それから、ヤリスクロスの内装で残念なのが、シートの素材です。
ヤリスクロスで選べるてっぺん(最上級)は、合成皮革とファブリックを組み合わせたシートです。
すべてレザーシート(ファブリック部分抜き)のグレードはなく、オプションでも、ヤリスクロスで革のシートは選べません。
ちなみに、
- 日産キックス
- ホンダヴェゼル
- マツダCX-30
といったライバル車たちには、合成皮革や本革シートを備えた上位グレードが用意されています。
ヤリスクロスではどう足掻いても、オプションで59,400円の皮調シートカバーを買い、シートに被せるのが限界です。
ライバル車に比べ、ヤリスクロスの内装が見劣りしているのは否めません。
まとめ
ヤリスクロスの安っぽい内装についてお伝えしてきました。
- デザイン性のないシフトノブ
- 選べないフルレザーシート
これら2つの要素がヤリスクロスの内装をチープにし、車のランクを2つほど下げています。
トヨタは車種によって内装の質にバラつきがあり、ヤリスクロスは「ハズレ」に該当します(高級ミニバン・アルファード、ベルファイアのシフトノブも似たようなもの)。
マツダの内装は質の高さに定評があるため、内装に高級感を求めるのであれば、マツダの車をチェックするのも悪くないでしょう。
トヨタ車にこだわるなら、ヤリスクロスよりもひと回りボディサイズが大きいC-HRが良いかもしれません。
C-HRの内装は高級感があり、ヤリスクロスとの格の違いが感じられるはずです。
以上、ヤリスクロスの安っぽい内装についてでした。
結論。エクステリアに反して、インテリアはチープ。シートはオプションの「皮調カバー」を被せればどうにかなるが、シフトレバーの安っぽさは、どうにもならない。割り切るか、他の車種を検討するか。