トヨタ・ヤリスクロスは5人乗りのコンパクトSUVです。
その人気は凄まじく、2021年の販売台数がSUV部門でトップに輝いています。
そんな「国内でもっとも売れているSUV」であるヤリスクロスは、完璧なクルマで、欠点など1つもないのでしょうか。
もちろん、答えはノーです。
もしかしたら「街に溢れていること」に嫌気が差すかもしれませんし、チープな内装にガッカリするかもしれません。
後悔しないために大切なのは、事前の情報収集です。
あらかじめヤリスクロスの短所を知り、「許容できそうかどうか」を判断してみてください。
この記事では、
- 安っぽいインテリア
- ボディサイズが大きい/小さい
- 最上級グレードを買うなら……
など、「ヤリスクロスの購入を後悔するリスク」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
ヤリスクロスの購入を後悔するリスク5選
ヤリスクロスを買って後悔するとしたら、以下の理由が考えられます。
- インテリア
- 個性
- ボディサイズ
- 車両価格
たとえば、インテリアの安っぽさに萎えるかもしれませんし、どこへ行っても見かけるヤリスクロスに辟易するかもしれません。
あるいは、ボディサイズの大きさ/小ささが気になる、「おなじ予算でカローラクロスが買えたなんて……」と悔やむ、そんな可能性もあります。
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. チープな内装に後悔
ヤリスクロスの内装は、お世辞にも「高級感がある」とはいえません。
クラスと価格を考えたらもっと上質なインテリアでも良いはずですが、実際にはチープで、割り切った作りになっています。
ヤリスクロスのインテリアは、150万円以下のクルマのそれだといって良いでしょう。
コンパクトカーや軽自動車と大差ありません(むしろ負けているくらい)。
「でも、上位のグレードを選べばそれなりの内装になるよね?」
と思う方がいるかもしれませんが、エントリーモデルでも、最上級モデルでも、内装の質は変わりません。
つまり、もっとも高いグレードを選んでも内装は貧相なままだ、ということです。
まるでホテルのスイートルームに「安物のソファ」が置いてあるようなもので、出した金額を考えると、ヤリスクロスのインテリアには納得できないかもしれません。
ちなみに、ライバル車のなかでは「マツダMX-30」というSUVの内装が高く評価されています。
ぜひネット検索してMX-30の上質なインテリアをチェックしてみてください。
MX-30が「ヤリスクロスの上級グレードとおなじ予算で買えるクルマ」だとは思えないはずです。
ヤリスクロスを買って後悔するリスク、1つ目は「チープな内装」です。
トヨタのWebサイトへアクセスするか、ディーラーへ行って、実車のインテリアを確認しましょう。
2. 街に溢れていて後悔
ヤリスクロスは「2021年にもっとも売れたSUV」だからこそ、そこかしこに溢れています。
たとえば、
- スーパーの駐車場
- 職場の駐車場
- 近所のお宅
- 対向車線
などでヤリスクロスばかり見ているうちに、気持ちが萎えてくるかもしれません。
というのも、個性や優越感、特別さといった"喜び"をいっさい感じられないからです。
試しに、スニーカーに置き換えて考えてみましょう。
あなたがニューバランスを履いているとして、おなじニューバランスを履く人を見たら、「仲間だ。おなじセンスの持ち主だ」と共感して嬉しくなるかもしれません。
がしかし、街中で10人も20人も遭遇したら「ほかのブランドに変えようかな」と嫌気が差してくるはずです。
クルマもおなじで、「もっとも他人と被るSUV」であるヤリスクロスに乗っていたら、気分が萎えたり、気恥ずかしくなったり、手放したくなったりするかもしれません。
あなたがユニクロやGUのTシャツを平気で着れる性格であれば、おそらく問題ないでしょう。
ヤリスクロスにも平気で乗れます。
それにたいして、「他人と被らないファッション」を意識しているのであれば、クルマも「他人と被りにくい」ほうが良いかもしれません。
ちなみに、SUVでもっとも売れているのがヤリスクロスなので、ヤリスクロス以外ならどの車種を選んでもOKです。
なかには「オプションでエアロパーツをつけて差別化するから大丈夫」だという人がいるかもしれませんが、大丈夫ではありません。
SUVにエアロをつけていると「ダサい」と嘲笑される恐れがあります(スポーツカーにつけるならともかく)。
エアロパーツによる差別化は、おすすめしません。
3. ボディサイズに後悔
ヤリスクロスのボディサイズは、ライズ以上、カローラクロス以下です。
したがって、
- 扱いやすいライズにすれば……
- 車内が広いカローラクロスにすれば……
などと後悔する恐れがあります。
納得して購入するために、ヤリスクロスだけでなく、おなじトヨタ車であるライズとカローラクロスもチェックしてみてください。
ところで、後部座席に人を乗せる機会はどれくらいありそうですか?
ライズとカローラクロスの後部座席にはリクライニング機能が備わっていますが、ヤリスクロスのリアシートには、備わっていません。
すなわち、(3車種のうち)ヤリスクロスの後席背もたれだけ角度が調節できない、ということです。
"ヤリスクロスはすべてにおいてライズを上回っている"わけではないためご注意ください。
3〜5人で移動する機会が多いならカローラクロスのほうが広くて快適ですし、ほとんど1〜2人でしか乗らないなら、コンパクトで取り回しがラクなライズのほうが便利かもしれません。
ライズとヤリスクロス、カローラクロスの序列は、
- 松:カローラクロス
- 竹:ヤリスクロス
- 梅:ライズ
ご覧のとおりです(価格もボディサイズも)。
中間のヤリスクロスで良いのか、1つ上や下のSUVでなくて良いのか、用途と照らし合わせながら考えてみてください。
たとえば、「軽自動車しか運転したことがない」もしくは「すれ違いや駐車が苦手」だという方は、全幅1,765mmのヤリスクロスよりも、全幅1,695mmのライズのほうがストレスなく扱えるはずです。
4. カローラクロスが買えて後悔
ヤリスクロスでもっとも売れているのは、最上級グレードであるハイブリッドのZです。
ハイブリッド・Z(FF)の車両価格は258万円、4WDは281万円ですが、これだけの予算があればワンランク上のカローラクロスにも手が届きます。
ちなみに、カローラクロスのハイブリッド・G(廉価グレード)は259万円です。
ガソリンモデルなら200万円から購入でき、ヤリスクロスとほとんど変わりません。
これまで見てきたとおりヤリスクロスには、
- 内装がチープ
- 街に溢れている
- 室内空間が狭い(カローラクロスよりも)
これらの短所がありました。
が、カローラクロスを選べば課題をすべてクリアできます。
そもそもカローラクロスのほうが車格が上なので、
- 馬力・トルク
- 静粛性
- 快適性
- 直進安定性
- ステータス
- シートの質感
などにおいてもヤリスクロスを上回っています。
たとえるなら、焼肉のハラミと上ハラミを比較したとき、旨味や柔らかさにおいて上ハラミのほうが優れているようなものです。
ただし「上ハラミ」のほうが値段が高い焼肉と違って、カローラクロスは、ヤリスクロスの最上位グレードとおなじ金額で購入できます。
おなじ値段でハラミと上ハラミを選べるなら、誰だって上ハラミを選ぶでしょう。
ほぼおなじ値段でヤリスクロスとカローラクロスから選べるなら、やはりカローラクロスを選ぶのではないでしょうか?
ヤリスクロスが納車されてから「え、カローラクロスってそんなに安かったの……」と後悔しないようご注意ください。
「ヤリスクロスのハイブリッド・Z」を買おうとしている方は、おなじ予算でカローラクロスに変更するのも悪くないはずです。
ガソリン車の場合は、ヤリスクロスもカローラクロスも車両価格がほとんどおなじです。
ヤリスクロスからカローラクロスに変えるデメリットがあるすれば、
- ガソリン代
- 自動車税
これらの維持費が少し高くなることでしょう。
それから、運転が苦手な人は、カローラクロスの取り回しに苦労するかもしれません(ハリアーやRAV4よりは小さいが)。
ヤリスクロスだけでなく、ぜひカローラクロスにも目を向けてみてください。
比較した上で納得してヤリスクロスを買うならともかく、カローラクロスを知らずにヤリスクロスを買ってしまうと、後悔する恐れがあります。
まとめ
ヤリスクロスを買って後悔するシチュエーションはつぎのとおりです。
- 内装がチープで後悔
- 街に溢れていて後悔
- ボディサイズに後悔
- カローラクロスが買えて後悔
では結局のところ、どんな人がヤリスクロスの購入に向いているのでしょう。
たとえば、ヤリスクロスのデザインに惚れ込んだ人です。
ヤリスクロスのエクステリアに一目惚れしたなら、安っぽい内装にも、人気車ゆえの特別さの無さにも耐えられることでしょう。
あるいは、みんなとおなじクルマに乗りたい人です。
クルマに詳しくなく、どれを選べば良いのかわからない方は、みんなが乗っているヤリスクロスを買っておけば安心できるはずです(失敗するリスクが低い)。
それにたいし、
- 内装はお洒落なほうが良い
- 車で自分らしさを表現したい
- 1〜2人で乗ることがほとんど
- 3〜5人で移動する機会が多い
- カローラクロスにも興味がある
という方は、ヤリスクロス以外のクルマにも目を向けたほうが良いでしょう。
ヤリスクロスを買うと後悔する恐れがあります。
クルマの下取り・売却で損をしないためのポイント
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- グレードを上げる
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など、つぎのクルマ選びで贅沢ができるかもしれません。
査定=売却確定ではないので、気軽に愛車の価値をチェックしてみてはいかがでしょう。
一括査定:電話ラッシュを避けるには?
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以上、ヤリスクロスを買って後悔するリスクでした。
【結論】内装(とりわけシフトノブ周辺)が貧相。どこへ行っても遭遇する。ボディサイズが大きい/小さい。おなじ予算でカローラクロスが買える。これらの要素が後悔に変わるかもしれない。
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ヤリスクロスの後部座席について、当サイトにはこんな記事があります。
ヤリスクロスとカローラクロスの違いに関して、当サイトにはこんな記事があります。