ヤリスクロスは2020年8月にトヨタが発売したコンパクトSUVです。
ライズ以上、カローラクロス未満のボディサイズを有しています。
そんなヤリスクロスの後部座席は、どれくらい実用的なのでしょう。
- 広さはどうか
- リクライニング可能か
- ロングドライブにも使えるか
など「リアシートの使い勝手」をチェックしていきます。
もしヤリスクロスのリアシートでは不十分だと判断したら、おなじトヨタ車でひと回り大きいカローラクロスを検討するのがおすすめです。
この記事では、
- 後席もリクライニングする?
- 後ろに大人が座っても大丈夫?
など、「ヤリスクロスの後部座席」についてわかりやすく解説します。
その実用性をチェックするため、ぜひ参考にしてみてください。
ヤリスクロスの後部座席ってどう?
ヤリスクロスは5人乗りのコンパクトSUVです。
ボディサイズはライズとカローラクロスの中間で、SUV全体のなかで見れば「小さめ」の部類に入ります。
ですので、ヤリスクロスの後部座席はそこまで広いわけではありません。
- 荷物を載せる
- ときどき人も乗せる
こんな使い方なら問題ありませんが、もし家族4〜5人で旅行や遠出をする際にヤリスクロスを使うとしたら、やや窮屈かもしれません。
大人も後ろに座れるのか
ヤリスクロスの後部座席には、もちろん大人も座れます。
スポーツカーの後席はたいてい大人が座れないただの"荷物置き場"ですが、ヤリスクロスの後席は、けっして荷物専用ではありません。
5ナンバーのヤリスにたいして、ヤリスクロスは3ナンバーのボディサイズとなっています。
これはホイールベースの延長などによるもので、要は「ヤリスよりもヤリスクロスのほうが車内が広い」ということです。
したがって、ヤリスの後部座席よりは、ヤリスクロスのそれのほうが広く快適です。
ヤリスと同様に、ライズも5ナンバーです。
- ヤリス
- ライズ
これらの車種よりは、ヤリスクロスのほうが居住スペースに優れているといえます。
ただし、さらにひと回りボディが大きい「カローラクロス」の居住性には劣ります。
たとえばカローラクロスの後席は頭上のスペースに余裕がありますが、ヤリスクロスはやや窮屈です。
天井が低いということは開放感がないということなので、後席の乗員は閉塞感を覚えるかもしれません。
近くのレストランや回転寿司まで行くだけならともかく、4〜5人でヤリスクロスに乗ってロングドライブとなると、後ろから文句や不満が飛んでくるリスクがあります。
後席はリクライニング不可
ヤリスクロスの後部座席の残念ポイントは、背もたれがリクライニングしない点です。
背もたれは映画館のシートのように固定されていて、微動だにしません。
だからもし、後ろの乗員が眠たくなっても、車に酔っても、体調を崩したとしても、寝かせてあげることができないわけです。
「ごめん、シート倒れないから我慢して」
とフォローにならないフォローをするのがやっとです。
これは実際に座ってみるとわかりますが、ヤリスクロス後席の背もたれは結構立っています。
つまり、座面と背もたれが直角に近い、ということです。
したがって後席の乗員は、まるで"面接の順番を待つ就活生"のようなピシッとした姿勢で座ることになります。
- 立っている背もたれ
- リクライニングしない背もたれ
こうした後席の特徴から、ヤリスクロスは、3名以上での「ロングドライブ」に向いていないといえるでしょう。
繰りかえしになりますが、片道10〜20km程度の「近場の移動」であれば問題ありません。
多少の不便さには耐えてもらいましょう。
ちなみに、
- ライズ
- カローラクロス
この2車種は、後部座席にもリクライニングがついています。
もし後席にリクライニング機能が必要なら、
- 小さいライズにする
- 大きいカローラクロスにする
など、ヤリスクロスからの変更を考えても良いでしょう。
ライズ、カローラクロスともに後席のリクライニングは2段階となっています。
ガコッ、ガコッ、これで2段階です。
運転席や助手席のように細かな調整はできませんのでご注意ください。
ヤリスクロスの仲間としては、
- トヨタ CH-R
- レクサス UX
これらSUV2車種が挙げられます。
CH-RとUXの後部座席には、ヤリスクロス同様、リクライニング機能が搭載されていません。
ですので、「あの高級車レクサスでもリクライニングしないんだから、まいっか」と割り切って考えるのもひとつの手です。
どうでしょう、後ろに座るであろう"あの人"は、リクライニング機能を求めそうですか?
直角に近い背もたれでは機嫌を損ねそうですか?
後席に座るのは私たちではなく、同乗者です。
不安なら、ぜひ本人に「リクライニングしなくても大丈夫だよね?」と聞いてみてください。
まとめ
ヤリスクロスの後部座席のスペースは、ライズとカローラクロスの中間です。
ただし、ライズとカローラクロスは後席にもリクライニング機能がついているいっぽう、ヤリスクロスの後席は固定されていて動きません。
背もたれの角度はつねに一定です。
一番高いグレードを選んでもリクライニングしませんし、オプションでもリクライニング機能は追加できません。
【後席リクライニングしない】
- ヤリスクロス
- CH-R
- レクサス UX(1番小さいSUV)
【後席リクライニングする】
- ライズ
- カローラクロス
このようになっています。
後席にリクライニングが必要なら、ヤリスクロス未満のライズか、ヤリスクロス以上のカローラクロスを検討してみてください。
居住スペースに余裕があるのはカローラクロスです。
ヤリスクロスの後席は広さこそ充分ですが、
- 背もたれが立っている
- 背もたれが倒れない
このあたりが欠点だといえます。
ですので、
- 基本は1〜2人で使用する
- 後席には荷物を置く程度
- ときどき後ろに人を乗せて近所を移動
こんな利用方法であれば、ヤリスクロスで問題ないといえるでしょう。
実物をチェックするため、ぜひトヨタのディーラーを訪れてみてください。
ヤリスクロスの試乗車や展示車が置いてあるはずです。
実際にヤリスクロスの後部座席に座ったなら、どんな記事を読むよりも、どんな画像を見るよりも、正しくすべてを理解できます。
「こんな感じか……悪くないね」といった具合です。
試乗車があれば、ぜひヤリスクロスのステアリングを握って公道を走らせてみましょう。
後席の実用性も気になるところですが、運転のしやすさはそれよりもっと重要です。
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以上、ヤリスクロスの後部座席についてでした。
【結論】広さはそこそこ。背もたれはリクライニングしない。だから基本は1〜2人で利用して、時々3〜5人で近所をドライブするのが無理のない適した使い方。もし3人以上で旅行をするなら、カローラクロスのほうが良いかも。
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