就寝前にゲームで遊ぶのは、身体測定の前夜にドカ食いするようなものです。
あまり好ましい行動ではありません。
というのも、ゲームの刺激で私たちの脳が興奮してしまうからです。
シューテングゲームでバンバン撃ち合った5分後にグースカ眠れる人はいないでしょう。
- 寝つきが悪い
- 夜中に目が覚める
- 昼間の眠気がすごい
- 朝起きても疲れている
といった悩みを抱えていませんか?
もしかしたらそれ、おやすみ前のゲームが原因かもしれません。
この記事では、
- ブルーライトの刺激
- 快楽物質ドーパミン放出
など、「就寝前のゲームが眠りに及ぼす悪影響」をわかりやすく解説します。
寝る前2時間の過ごし方を考えるため、ぜひ参考にしてみてください。
就寝前のゲームがもたらすデメリット2つ
テレビゲームやスマホゲームで遊ぶタイミングとして、就寝前というのは最悪です。
まるでデート前日にニンニク料理を食べるようなものです。
ゲームは刺激が強く、私たちプレイヤーの脳を覚醒・興奮させます。
これが昼間なら問題ないのですが、「寝る前」に脳が覚醒すると不都合が生じます。
アタマが興奮した状態で布団に入れば、
- なかなか眠れない
- 日中ひどい眠気に襲われる
- 朝起きても疲れが残っている
など「寝不足気味」に陥ること必至です。
なぜなら、熟睡できないからです。
ゲームが私たちの熟睡を妨げる要因として、
- ブルーライト
- 刺激
この2つが挙げられます。
就寝前の2時間はこれらを避け、ぐっすり気持ち良く眠りましょう。
1. ブルーライト
テレビやパソコン、スマートフォンの画面からは、ブルーライトと呼ばれる青色の光が発されています。
ブルーライトの波長は青空のそれとおなじで、われわれの脳を"昼間"だと勘違いさせます。
つまり、脳が休息モードから活動モードに切り替わってしまう、ということです。
これでは当然、熟睡できるはずがありません。
- 現実の時刻
- 脳内の時刻
この2つが大きくズレているからです。
だからこそ、
- テレビゲーム
- オンラインゲーム
- スマホのゲームアプリ
といった"withブルーライトなゲーム"は控えておくべきだといえます。
「ブルーライトカットメガネや、カットフォルムを使えば問題ないのでは?」
そう思う方がいるかもしれません。
すでに上のようなブルーライト対策グッズを試している方もいるでしょう。
たしかに対策グッズを使えば、網戸が虫の侵入をブロックするように、画面から向かってくるブルーライトをカットすることができます。
が、ゲームは「刺激」というもうひとつの睡眠妨害要素を持っています。
ブルーライトカットメガネやカットフィルムで強い光を遮断することができても、強い刺激を跳ね除けることはできません。
つまり、ゲームに興奮していたらブルーライト対策は意味がない、ということです。
大切なのは、
- ブルーライト
- 刺激(興奮)
これら2つを避けること、すなわち就寝2時間前になったらゲームをやめることです。
2. 刺激
布団へ入る前の精神状態について、
- リラックスする
- 大興奮する
どちらのほうがグッスリ眠れるでしょうか。
興奮しているとなかなか眠れないのは、遠足前、旅行前、デート前に経験しているはずです。
スムーズな入眠には「リラックスした穏やかな精神状態」が欠かせませんが、ゲームをプレイすればするほど、私たちはこの理想的なメンタルから遠ざかっていきます。
バーチャルな敵と銃撃戦を繰り広げた直後にリラックスしているはずがありません。
オンラインプレイヤー相手に戦って惨敗し、穏やかな心でいられるはずがありません。
むしろ興奮し、エキサイトし、手は汗でベトベトになり、目はバキバキになっています。
「次こそは絶対に勝つ!」ってなもんです。
事実、ゲームをプレイしているとき、私たちの脳内では、アドレナリンという興奮物質が分泌されています。
アドレナリンには、脳を活発にし、眠気を遥かかなたへ吹き飛ばす作用があります。
ですので、就寝1時間前にアドレナリンがドバドバ放出しているようでは困るわけです。
たとえるなら、デートへ出かける直前なのにトイレで下痢が炸裂しているようなものです。
下痢ドバドバではデートへ行けれず、アドレナリンドバドバでは睡眠へと移行できません。
だからこそ、快眠のため、興奮物質アドレナリンが脳から出る活動(ゲーム)を就寝前にしないことです。
目安として就寝時刻の2時間前になったら、
- 読書
- 掃除
- 片付け
- 日記を書く
- ストレッチ
など、精神を落ち着けるような行動をとりたいところです。
ストレッチをしていてブルーライトを浴びることはありませんし、脳が興奮してくることもありません。
「ストレッチなんて地味でつまんない」
そう思うかもしれませんが、つまらないから良いのです。
ゲームのようにワクワクする活動はアドレナリンの分泌を促してしまうからです。
ストレッチが任天堂「スプラトゥーン」とおなじくらい楽しかったら、そのほうが問題です。
ちょうど大好きなポテチやアイスばかり食べていたら体重が増えるのとおなじで、大好きなゲームを夜遅くまでプレイしていたら、睡眠の質が低下します。
快感ばかり求めているとデメリットが生じる、ということです。
就寝前の刺激にはご注意ください。
まとめ
ゲームをプレイすると私たちの脳は興奮します。
なにもアクションゲームやシューティングゲームに限った話ではなく、任天堂「どうぶつの森」のような平和なゲームでもおなじです。
レアな魚を釣り上げたり、探していた家具を見つけたりしたら、脳内でアドレナリンがドバドバと分泌されることでしょう。
ゲームには、
- 画面が発するブルーライト
- 内容がもたらす刺激
これら2つの睡眠妨害要素があります。
対策グッズを使えばブルーライトを遮断することはできますが、刺激のほうは、どうにもなりません。
つまり、ブルーライトカットメガネをかけて興奮しながらゲームに興じていたら意味がない、ということです。
ブルーライトと刺激どちらも避けるには、ゲームをしないこと、これしか方法はありません。
ゲームが大好きなら、朝、昼間、夕方に思い切り楽しみましょう。
その代わり、夜だけは我慢することです。
なぜなら、私たちの脳はゲーム機のように「スイッチひとつで電源オフ」にできないからです。
スッと気持ち良く眠れるよう、日中をスッキリした頭で過ごせるよう、就寝前にコンディションを整えませんか?
なにも難しい話ではなく、ただ寝る2時間前になったらゲームをやめる、それだけです。
「それが難しいんじゃ!」
という方は、ゲーム依存症かもしれません。
以上、就寝前のゲームが眠りに及ぼす悪影響についてでした。
【結論】ブルーライトのせいで脳が昼間だと錯覚し、活動モードに切り替わる。ゲームの刺激で興奮物質アドレナリンが分泌されて、眠気が消し飛ぶ。これで寝よう熟睡しよう気持ち良く目覚めようって、土台ムリな話。だから寝る前のゲームはNG。検尿検査前のオレンジジュースがNGなのとおなじようなもの。ここまで読むほど真面目なあなたなら、余裕でできる。
【参考文献】
樺沢紫苑『ブレインメンタル強化大全』サンクチュアリ出版、2020年
工藤孝文『人生が変わるホルモンコントロール術』講談社、2020年
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