2020年に登場した日産ノート(3代目)は、乗車定員5名のコンパクトカーです。
ノートの後部座席はほかのコンパクトカーにくらべて広いため、乗員は快適に過ごせることでしょう。
後部座席は3人掛けとなっていますが、余裕を持って乗れるのは2人までです。
もし大人3人がノートの後部座席に座ったら、脚や肩がぶつかり合い、イライラするかもしれません。
近所の焼肉店まで移動するならともかく、5人が乗車したノートでロングドライブへ出かけるのはおすすめしません。
- 大人5人で出かける機会が多い
- 大人5人が乗れるレンタカーを探している
こんな方は、3列シートのミニバンを検討した方が良いでしょう。
この記事では、
- 後部座席の広さはどうか
- 後部座席もリクライニング可能か
- 後部座席の乗り心地は快適か
など、「日産ノートの後部座席」についてわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
日産ノートの後部座席は実用的か
2020年にフルモデルチェンジした3代目ノートは、先代より全長を55mm、ホイールベースを20mmそれぞれ短縮しました。
ボディの縮小により後部座席も少しだけ狭くなりましたが、それでも「クラストップレベルの広さ」を有していることには変わりません。
頭上や足元のスペースに余裕があるため、身長175cm程度の大人でも問題なくリアシートに座れます。
ただし「運転手のドライビングポジション」によっては、後席が窮屈になる場合もあります。
たとえば、高身長のドライバーに合わせて運転席が後方にまで下がっているケースなどです。
このあたりの事情はユーザーごとに異なるため、ぜひ日産のディーラーでノートの展示車や試乗車に乗って最終的にご確認ください。
後席の広さをライバル車と比較
ノートの後部座席をほかの国産コンパクトカーと比較してみましょう。
- トヨタ ヤリス
- ホンダ フィット
- マツダ MAZDA2
- スズキ スイフト
比較対象はこれらのライバル車4台です。
代表的な国産コンパクトカーのなかで特に後部座席が広いのは、ノートとフィットです。
いずれも頭上および足元にじゅうぶんなスペースがあります。
子どもはもちろん、身長175cm程度の大人が後席に座っても問題ありません。
それにたいして、後部座席を割り切っているのがMAZDA2とヤリスです。
この2台は室内空間の広さよりも「スタイリング」や「ハンドリング」を優先しているため、後席はやや狭いつくりになっています。
イメージとしては、居住性よりもカッコよさを優先するスポーツカーのようなものだとお考えください。
スズキスイフトは、その中間に位置します。
ノートやフィットほど広くないけれど、MAZDA2やヤリスほど狭くもない、といったところです。
後部座席に人を乗せる機会が多いなら、スペースにゆとりのあるノートやフィットを検討するのが良いでしょう。
ただし、広いとはいっても、後席に大人3名が余裕をもって座れるほど広くはありません。
まるでダブルベットに大人2人が並んで寝るようなもので、ノートの後席に大人3人が座るのはむしろ窮屈です。
子どもならともかく、乗車する5名全員が大人であればほかのクルマを探すのが賢明です。
5人で乗車するなら、たとえばトヨタのシエンタ、ホンダのフリードあたりも検討してみてはいかがでしょう。
e-POWERにこだわりがあるなら日産セレナがおすすめです。
「ノートオーラはノートより広いのでは?」
と思った方がいるかもしれませんが、おもに内装の質感が異なるだけで、車内空間はノートといっさい変わりません。
ノートとノートオーラの室内の広さはまったくおなじです。
後部座席はリクライニング可能か
ノートの後部座席の背もたれには、一部グレードにのみリクライニング機能が備わっています。
具体的には、名称にXがつく最上級モデルです。
もしリアシートの背もたれに角度の調整機能がほしいなら、FやSではなく、上位のXグレードを選びましょう。
ノートオーラも同様で、後部座席は上位グレードのみリクライニングができます。
ちなみに、ノート/ノートオーラの後部座席は6対4の分割可倒式ですので、リクライニングも6対4で倒れます。
新幹線のシートのように、後席の3名がそれぞれ角度を変えられるわけではありません。
中央に座る乗員と右隣の乗員がペアです。
左の乗員のみ独立して背もたれの角度を変えられます。
5名で移動する際にはご注意ください(子どもだったらケンカの原因になりかねない)。
ただし、後席にもリクライニングが必須かといったら、そんなことはありません。
事実、ほとんどのコンパクトカーは「後席のリクライニング不可」です。
あったら便利だが、なくてもどうにかなる……後部座席のリクライニングは食洗機のようなものだとお考えください。
いわば贅沢品です。
もしも後ろに座る乗員が移動の途中でクルマに酔ったり、眠たくなったりしたら、助手席の人物と場所を替わってもらえば済みます(後席より助手席のほうが大きく倒せるので快適)。
「いや、後ろに座る妻や子ども、両親みんなに平等にくつろいでもらいたい」
という家族愛の強い方は、ノートの最上級グレード「X」を選ぶのが良いでしょう。
後部座席の乗り心地
ノートの後部座席は、「窮屈だから乗っていてカラダが痛くなる」ようなことはありませんし、窓ガラスが小さくて閉塞感があったりもしません。
足回りもスポーツカーのようにゴツゴツと硬いわけではないため、「振動が伝わってきてお尻が痛くなる」ようなこともないでしょう。
早い話が、これといった欠点はない、ということです。
ただし人によっては、
- ヘッドレストの高さや形状
- シートのホールド性
- 座面の座り心地
などが気になるかもしれません。
たとえるなら、人それぞれの体格によって「好みのマットレス」や「体にフィットするソファ」が異なるようなものです。
乗り心地というのは、広さのように数値では測れません。
いわば感性や好みの問題なので、実際に体感するのがイチバンです(宙に浮いたような高級車の乗り心地が好きな人、苦手な人がいるのとおなじ)。
ぜひ日産のディーラーでノートに試乗してみてください。
クルマは走らせて使うモノであり、展示車に座っただけでは「乗り心地」はわかりません(段差を乗り越える際の突き上げが気になるかもしれない)。
リアシートに座る機会が多い家族をつれて試乗しても構いませんし、運転をディーラースタッフに任せ、あなたが自ら後部座席に座って乗り心地を確かめても良いでしょう。
大切なのは、動画や文章で情報を集めるのではなく、実際に体感することです。
シートの質感、背もたれや座面の硬さ、コーナリング時のロール、ロードノイズ、エンジン音の静粛性、段差を乗り越える際の突き上げなど、ぜひノートの実車でご確認ください。
まとめ
ノートの後部座席はクラストップレベルの広さです。
後部座席に大人3人が座るのは窮屈ですが、2人までなら余裕をもって座れます。
背もたれのリクライニング機能は、上級グレード「X」にのみ備わっています。
後ろの乗員にもシートを倒してくつろいでもらいたいなら、Xを選ぶのが良いでしょう。
ここまでは「事実」です。
それにたいして乗り心地は、人それぞれの「個人的な感想」があるだけで、快適とも不快ともいえません。
たとえるなら、100人中100人が「座り心地が良い」と答えるソファが存在しないようなものです。
もっと座面が硬いほうが好き、もっと柔らかいほうが好き……すべては各人の好み次第です。
ノートの後部座席もおなじです。
誰かの意見はしょせん他人の感想であって、参考にはなりません。
他者ではなく、「あなた自身やあなたの家族はどう感じるのか」で判断してみてください。
後部座席が広いコンパクトカーを探しているなら、ノートとフィットを乗りくらべてみるのが良いでしょう。
もしかすると、フィットのほうが「快適」だと感じるかもしれません。
日産のディーラーを訪問する前に、まずはWebサイトで店舗ごとの「試乗車・展示車情報」を検索することをおすすめします。
なぜかというと、日産のディーラー全店にノートが置いてあるとは限らないからです(希望するグレードではない場合もある)。
ネットで車両情報を調べたら、そのまま試乗予約も行えます。
歯医者や美容院とおなじように、あらかじめ予約を入れておきましょう。
試乗の予約をしておけば、当日ディーラーで待たされたり、試乗車を誰かに貸し出されていたりといったトラブルを防げます。
- 日産のWebサイトにアクセスする
- 試乗車や展示車の情報を検索する
- ノートがあれば試乗予約を入れる
これらの手順で予約を完了したら、リアシート含め、当日はノートを隅々までチェックして来てください。
なかには中古車での購入を考えている方がいるかもしれませんが、中古車ショップは「試乗不可(エンジンをかけるだけなら可)としている場合があります。
事前に電話で問い合わせてみて、中古車の試乗を断られたら、日産のディーラーでノートに試乗しましょう。
クルマの下取り・売却で損をしないためのポイント
クルマの下取りや売却で損をしないために大切なのは、一社ではなく、複数の買取業者に査定してもらうことです。
実際、私がコペンローブを売却した際には、業者によって査定額に31万円の差がありました。
想定を超える査定額が出たら、
- グレードを上げる
- 高価なオプションを付ける
など、つぎのクルマ選びで贅沢ができるかもしれません。
査定=売却確定ではないので、気軽に愛車の価値をチェックしてみてはいかがでしょう。
一括査定:電話ラッシュを避けるには?
クルマを1万円でも高く売るなら一括査定がおすすめです。
たとえるなら、複数の企業から内定をもらい、条件が良いところに就職を決めるようなものだとお考えください。
比較して選べることに価値があります(安く買い叩かれずに済む)。
「一括査定はたくさん電話がかかってくるのでは?」
と不安な方がいるかもしれません。
たしかに一括査定に営業電話はつきものですが、イカプラは違います。
複数の買取店とのやり取りをイカプラが行うため、われわれは最高額を出した一社とだけ連絡を取ればOKです。
一括査定にありがりな"電話ラッシュ"とは無縁です。
- 煩わしい電話対応ナシ
- 比較して最高額で売却
ぜひ一括査定のいいとこ取りをしてみてください。
イカプラの無料一括査定はこちらです。

カーネクスト:現車確認ナシ
なかには、
「一括査定ではなく、気になる買取業社の査定額だけが知りたい」
という方がいるかもしれません。
カーネクストなら、来店不要、電話1本で契約まで行えます。
店舗へクルマを持ち込む必要はなく、実車査定のスタッフが自宅までやってくることもありません(本当に電話だけで完結する。申告と大きな相違がなければ減額ナシ)。
査定コストをカットして買取額に上乗せする、それがカーネクストの特徴です。
売却に手間や時間をかけたくない方におすすめです。
ちなみにカーネクストは、
- 10年以上前の車
- 走行距離が10万kmを超えた車
こうしたクルマも歓迎しています。
事故車や廃車にも強いカーネクストへの査定依頼はこちらです。

ガリバー:最短35秒カンタン入力
ガリバー無料査定の特徴は、
- 車種
- 年式
- 走行距離
など、カンタンな情報を入力するだけで買取金額の概算を知れる点にあります。
今後ほかの買取業社に査定してもらう際、「ガリバーの提示金額はこれですが……」と交渉材料に使うこともできます(手ぶらで挑むより交渉しやすい)。
愛車の買取相場を押さえておきたい方におすすめです。
ガリバーの査定額に興味がある方はこちらです。

- 一括査定のイカプラ
- 手軽に売却できるカーネクスト
- カンタン入力のガリバー
ぜひご自身に合ったサービスを選んでみてください。
迷ったら一括査定を選んでおけば間違いありません。
以上、日産ノートの後部座席についてでした。
【結論】後席はHONDAフィットと並んでクラストップレベルの広さ。上位のXグレードのみ後部座席もリクライニング可能。ノートオーラは内装の質感こそ上だが、車内の広さは変わらない。ぜひフィットとノートの乗り心地をくらべてみよう。乗り心地の良し悪しは、たとえばシートの硬さの好き嫌いは、あなたや家族の好み次第(マシュマロみたいに柔らかいほど良いわけでもない)。
ネット通販サイトAmazonでは、ノートに興味があるユーザーにこちらのムック本が売れています。
紙媒体が売り切れている場合、Kindle版(電子書籍)もご購入いただけます。
ノートオーラにも関心がある方はこちらです。
車内の広さは変わりませんが、インテリアの質感やモーターの出力は通常のノートを上回っています。
まるで「プレミアムうまい棒」のような、ちょっと贅沢なプレミアム版のノートです。