2022年8月に登場したトヨタ・シエンタ(3代目)は、5〜7人乗りのコンパクトミニバンです。
ほかのミニバンよりボディがコンパクトなぶん、シエンタは運転しやすいといえるでしょう。
ミニバンのなかでは最小クラスですが、3列シート仕様なら7人まで乗車できたり、2列シート仕様は車中泊に使えたりと、高い実用性を備えています。
したがって、シエンタに「車内が狭くて窮屈さを感じる」ようなことはないはずです。
ではヤリスやヤリスクロス、ライズ、ルーミー、ノア/ヴォクシーあたりの車と比較するとどうでしょうか。
ライバル車の数値と見くらべながら、シエンタのボディサイズを確認していきましょう。
この記事では、
- 運転しやすいサイズか
- 車内は広いのか狭いのか
- ほかの自動車とのサイズ比較
など、「トヨタ新型シエンタのボディサイズ」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
トヨタ新型シエンタのボディサイズ
2022年8月にデビューしたトヨタ新型シエンタのボディサイズは以下のとおりです。
- 全長:4,260mm
- 全幅:1,695mm
- 全高:1,695mm
全長および全幅は先代モデルと変わっていません。
ただ、全高だけは先代より20mm引き上げられています。
これにより室内居住スペースが拡大した新型は、使い勝手がさらに良くなりました。
なかには「シエンタのサイズ感」が気になっている方がいるかもしれませんが、サイズ感を知るには、ディーラー等で実物に触れるしかありません。
なぜなら「清潔感」と「実際の清潔さ」が異なるように、「サイズ感」と「実際のサイズ」は別物だからです。
サイズを知るには上のように数字を見るだけでじゅうぶんです。
が、サイズ感は、運転席や後部座席に座って体感しなければわかりません。
ちなみにシエンタは視界が良好で見切りが良く、ボディ形状もシンプルなので、車両感覚を掴みやすいはずです。
少なくとも、着座位置が低いスポーツカーのように「ボンネットの先がどこにあるかわからない」「車幅が把握しにくい」なんて怖さを感じることはないでしょう。
数値で表せるボディサイズと違い、サイズ感は人それぞれの感じ方次第です。
ぜひトヨタのディーラーで試乗車に乗って「シエンタのサイズ感」を確かめてみてください。
1. 運転のしやすさ
シエンタが運転しやすいかどうかは、どのクルマと比較するかによって変わります。
たとえば、アルファードやランドクルーザーなどの大きな自動車よりは、シエンタのほうが運転しやすいといえます。
なぜなら、シエンタのほうがボディサイズが小さいからです。
いっぽうで、軽自動車などの小さいクルマにくらべたら、ボディが一回りも二回りも大きいシエンタは"運転しにくい"と感じることでしょう。
ちょうど、ペティナイフより刃渡りが長い刺身包丁のほうが扱いにくいようなものです。
したがってシエンタが運転しやすいかどうかは、あなたがいま乗っているクルマ次第です。
軽自動車からの乗り換えであれば、シエンタの運転は相対的に難しく感じるかもしれません。
もちろん、乗っているうちにある程度は慣れますが、世の中には"絶望的に運転センスがない人間"がいます。
音痴な人間は練習してもうまく歌えないように、運転に向いていない人間は、ミニバンの運転に慣れず何度も擦ったりぶつけたりしがちです。
だから結局、「シエンタが運転しやすいかどうか」は一概にはいえません。
個々人のスキルや経験、空間把握能力によって感じ方が異なるからです(あなたがバスの運転手ならシエンタの運転など余裕)。
シエンタを所有できそうか否かを確かめるため、ぜひトヨタのディーラーで実車に試乗してみてください。
ちなみにクルマのサイズというのは、ただ道路を走っているときにはさほど気にならず、狭い道路や駐車場で意識されるものです。
たとえば、
- 対向車とのすれ違いに緊張する
- 何度切り返してもうまく駐車できない
- 前向き駐車後にバックで出るのが怖い
という具合です。
鬼門である「駐車」を試すため、試乗中に自宅へ向かい、駐車場にシエンタを止めてみるのも良いでしょう。
駐車が苦手な方は、オプションで3万円弱の「パラノミックビューモニター(車を真上から見たかのような映像をモニターに映し出す)」を追加すると良いかもしれません。
メカのサポートにより、駐車のストレスや苦手意識が軽減するはずです。
2. 車内は狭いのか広いのか
居住空間が広く使い勝手が良いシエンタは、ファミリーカーとして高い支持を得ています。
シエンタが狭くて窮屈なクルマだったら、ここまでの人気は出ていないでしょう。
ただし、3列目のシートは「大人でも座れる」程度のスペースしかなく、お世辞にも快適だとはいえません(乗降性の低さもマイナス要素)。
事実、「3列目がめちゃくちゃ狭い」と不満を漏らすシエンタオーナーもいるくらいです。
近場への移動ならともかく、3列目まで人を乗せて遠出するのは"無謀"だとお考えください。
3列目まで人を乗せる機会が多いなら、おなじミニバンでもノアやヴォクシー、アルファード等の検討をおすすめします。
シエンタよりボディサイズが大きいため、3列目に座る乗員もゆったり過ごせるはずです。
3列目をほとんど使わない場合、2列の座席と広い荷室を求めている場合は、シエンタに満足できることでしょう。
3列目が要らない方は、オーダーの約半数を占めている「2列シート仕様(3列仕様より安い)」を選んでも良いかもしれません。
なお、シエンタで車中泊がしたい方は2列シート仕様車で決まりです。
なぜなら2列シート仕様車のみ、シートアレンジによって最大荷室長2,045mmを実現でき、フラットな寝床を確保できるからです。
3列シートモデルの場合、座席を格納しても、上のように広くてフルフラットな(大人が横になれる)空間は生まれません。
車中泊を考えている方は、3列シート仕様のシエンタを買わないようご注意ください。
乗員全員が力士やプロレスラー並みのガタイでもない限り、シエンタを狭く感じることはないでしょう。
ただし、
- 予算に余裕がある
- 運転技術に自信がある
という方は、さらなる広さを求めてノアやヴォクシー、アルファードなど「シエンタよりも大きいミニバン」を候補に入れるのもアリです。
ベッドでたとえるなら、ダブルよりクイーン、クイーンよりキングサイズのほうがより広く、より快適であるようなものです。
まずはディーラーでシエンタの実車をご確認ください。
3. ほかの車とサイズを比較
シエンタのボディサイズはつぎのとおりでした。
- 全長:4,260mm
- 全幅:1,695mm
- 全高:1,695mm
では最後に、シエンタとほかの車のサイズをくらべてみましょう。
比較対象は、ヤリス、ライズ、ヤリスクロス、ルーミー、ノア/ヴォクシーの5車種です。
以下では、それぞれのボディサイズを紹介し、右側の括弧内に「シエンタとの比較」を記載していきます。
まずはトヨタ・ヤリスとの比較です。
【トヨタ・ヤリス】
- 全長:3,940mm(-320)
- 全幅:1,695mm(0)
- 全高:1,500mm(-195)
ボディが大きいのはシエンタです。
つづいて、トヨタ・ライズとの比較です。
【トヨタ・ライズ】
- 全長:3,995mm(-265)
- 全幅:1,695mm(0)
- 全高:1,620mm(-75)
ボディサイズが大きいのはシエンタです。
つづいて、ヤリスクロスとの比較です。
【トヨタ・ヤリスクロス】
- 全長:4,180mm(-80)
- 全幅:1,765mm(+75)
- 全高:1,580mm(-115)
全幅のみヤリスクロスがシエンタを上回っています。
つづいて、トヨタ・ルーミーとの比較です。
【トヨタ・ルーミー】
- 全長:3,700mm(-560)
- 全幅:1,670mm(-25)
- 全高:1,735mm(+40)
全高のみルーミーが上回っていますが、「ボディの長さ」ではシエンタに完敗しています。
最後に、トヨタ・ノア/ヴォクシーとの比較です。
【トヨタ・ノア/ヴォクシー】
- 全長:4,695mm(+435)
- 全幅:1,730mm(+35)
- 全高:1,895mm(+200)
ボディサイズが大きいのはノア/ヴォクシーです。
まとめると、上記5車種のなかでシエンタよりもボディが大きいのはノア/ヴォクシーだけで、ヤリス、ライズ、ヤリスクロス、ルーミーのサイズはすべてシエンタ以下という結果になりました。
なお、居住空間の広さはボディサイズに比例するとお考えください。
まとめ
シエンタのボディサイズは、ミニバンのなかでは最小クラスです。
ただし、あくまでも「ミニバンのなかでは小さい」というだけで、一般的なコンパクトカーよりは大きめに作られています。
ともかく、ボディサイズは実車で確認するのが一番です。
その上で、シエンタでは物足りないと感じたならノア/ヴォクシーを、シエンタの広さを持て余すと感じたなら、ルーミーやライズ、ヤリスクロスあたりを検討すると良いでしょう。
軽自動車など小さなクルマからの乗り換える方は、最初のうちはシエンタの運転を難しく感じるかもしれません。
ただバスやトラックほど大きいわけではないので、慣れれば楽々扱えるようになるはずです。
運転に自信がない方は、オプションで「パラノミックビューモニター」を追加することで、駐車のハードルを下げられます。
ちなみに、パラノミックビューモニターはメーカーオプションのため後付けができません。
中古や新古車でシエンタを買う際には、事前にオプション装備をお確かめください。
シエンタの車内は「大人が車中泊できる広さ」を有していますが、なかには"狭い"と感じる人もいます。
たとえるなら、200gで5,000円のステーキを食べて満足する人もいれば、「たいしたことない」と不満を垂れる人もいるようなものです。
したがってネット上に転がっている「広い」「狭い」など他人の感想をアテにするのではなく、ご自身でディーラーへ行き、実車に乗って確認することをおすすめします。
なぜなら、それがもっとも確実だからです。
試乗を希望する方は、あらかじめトヨタのWebサイトから試乗予約を行っておくと良いでしょう。
美容院や歯医者とおなじで、当日はスムーズに対応してもらえます。
クルマの下取り・売却で損をしないためのポイント
クルマの下取りや売却で損をしないために大切なのは、一社ではなく、複数の買取業者に査定してもらうことです。
実際、私がコペンローブを売却した際には、業者によって査定額に31万円の差がありました。
想定を超える査定額が出たら、
- グレードを上げる
- 高価なオプションを付ける
など、つぎのクルマ選びで贅沢ができるかもしれません。
査定=売却確定ではないので、気軽に愛車の価値をチェックしてみてはいかがでしょう。
一括査定:電話ラッシュを避けるには?
クルマを1万円でも高く売るなら一括査定がおすすめです。
たとえるなら、複数の企業から内定をもらい、条件が良いところに就職を決めるようなものだとお考えください。
比較して選べることに価値があります(安く買い叩かれずに済む)。
「一括査定はたくさん電話がかかってくるのでは?」
と不安な方がいるかもしれません。
たしかに一括査定に営業電話はつきものですが、イカプラは違います。
複数の買取店とのやり取りをイカプラが行うため、われわれは最高額を出した一社とだけ連絡を取ればOKです。
一括査定にありがりな"電話ラッシュ"とは無縁です。
- 煩わしい電話対応ナシ
- 比較して最高額で売却
ぜひ一括査定のいいとこ取りをしてみてください。
イカプラの無料一括査定はこちらです。
カーネクスト:現車確認ナシ
なかには、
「一括査定ではなく、気になる買取業社の査定額だけが知りたい」
という方がいるかもしれません。
カーネクストなら、来店不要、電話1本で契約まで行えます。
店舗へクルマを持ち込む必要はなく、実車査定のスタッフが自宅までやってくることもありません(本当に電話だけで完結する。申告と大きな相違がなければ減額ナシ)。
査定コストをカットして買取額に上乗せする、それがカーネクストの特徴です。
売却に手間や時間をかけたくない方におすすめです。
ちなみにカーネクストは、
- 10年以上前の車
- 走行距離が10万kmを超えた車
こうしたクルマも歓迎しています。
事故車や廃車にも強いカーネクストへの査定依頼はこちらです。
ガリバー:最短35秒カンタン入力
ガリバー無料査定の特徴は、
- 車種
- 年式
- 走行距離
など、カンタンな情報を入力するだけで買取金額の概算を知れる点にあります。
今後ほかの買取業社に査定してもらう際、「ガリバーの提示金額はこれですが……」と交渉材料に使うこともできます(手ぶらで挑むより交渉しやすい)。
愛車の買取相場を押さえておきたい方におすすめです。
ガリバーの査定額に興味がある方はこちらです。
以上、トヨタ新型シエンタのボディサイズでした。
【結論】最小クラスのミニバンだが、そこらのコンパクトカーやコンパクトSUVより大きい。ただし、見切りが良いため運転しやすく感じるはず。2列目までは広いが、3列目は正直狭い。バスの補助席と同様に、常用はおすすめしない。シエンタ以上のサイズを求めるなら、ノア/ヴォクシー、アルファードあたりが候補に挙がる。ディーラーにてサイズを肌で感じてみては。
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紙媒体が売り切れている場合、Kindle版(電子書籍)もご購入いただけます。
シエンタの後部座席に関して、当サイトにはこんな記事があります。
シエンタの購入を後悔するリスクについて、当サイトにはこんな記事があります。
シエンタにたいするネガティブな評判に関して、当サイトにはこんな記事があります。