世の中には、MAZDA3の運転を「難しい」と感じる人がいます。
その要因としては、
- 全幅が1,795mmあること
- リアの視界が悪いこと
これら2点が挙げられます。
たとえば、狭い道ですれ違う際に「全幅の広さ」を感じたり、バックで駐車する際に「後方視界の悪さ」を痛感するかもしれません。
では、ライバル車とくらべても、MAZDA3は運転しにくいのでしょうか。
難しさを克服する方法はあるのでしょうか。
この記事では、
- ドライビングポジション
- 長くて低いフロントノーズ
- 1,795mmの全幅
- 後方視界よりもデザイン優先
など、「MAZDA3(ファストバック)は運転しにくいのか」をわかりやすく解説します。
ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。
MAZDA3は運転しにくいのか?
マツダは、クルマ好きから「オタク」と呼ばれるほど走りにこだわる自動車メーカーです。
したがって、クルマの作りが悪いから運転しにくい、なんてことはありません。
ドライビングポジションは人間工学に基づいて設計されており、たとえば、自然に足を伸ばした位置にペダルが配置されています。
くわえて、MAZDA3のアクセルペダルはオルガン式を採用しています。
- ロングドライブでも足が疲れにくい
- 繊細なペダルコントロールが可能
これらがオルガン式ペダルの長所で、BMWやポルシェといった欧州プレミアムメーカーもオルガン式にこだわっています。
「吊り下げ式しか運転したことがないから、オルガン式は慣れない」
と最初は違和感を覚えるかもしれませんが、すぐに慣れますし、むしろオルガン式のほうが良いと実感できるはずです。
そんなMAZDA3を運転しにくいと感じるとしたら、
- 全幅が1,795mmあること
- リアの視界が悪いこと
このあたりが原因となるかもしれません。
それぞれの詳細および対処法を見ていきましょう。
難点1. 全幅1,795mmのワイドなボディ
MAZDA3の全幅は1,795mmです。
このクラスとしては一般的なサイズで、「MAZDA3だけやたらボディがワイドだ」なんてことはありません。
ライバル車のカローラスポーツやシビック、ゴルフなども似たような数値です。
ちなみに、狭い日本の道路に適しているのは「全幅1,800mm以下のクルマ」だとされています。
MAZDA3はギリギリ適合していますが、それでも、道路環境や運転経験によっては「車幅が気になる」かもしれません。
ところで、これまでSUVやミニバンを運転した経験がありますか?
大きなクルマに乗ったことがあるなら、MAZDA3のボディサイズは「余裕」でしょう。
それにたいして、コンパクトカーや軽自動車からの乗り換えであれば、MAZDA3の全幅の大きさに少し戸惑うかもしれません。
- 軽自動車:1,475mm
- コンパクトカー:1,695mm
それぞれの全幅はだいたい上の通りで、1,795mmのMAZDA3よりもコンパクトだからです。
くわえてMAZDA3のボディには、
- フロントノーズが長くて低い
- ボンネットの先が見えない
- 箱型でなく流線型(膨らみがある)
といった特徴があり、人によっては「車両感覚をつかみにくい」と感じる場合があります。
トヨタの高級ミニバン・アルファードは、ボディが箱型をしているため、ああ見えて車両感覚がつかみやすかったりします(端がどこにあるか把握しやすい)。
ちなみに、MAZDA3の最小回転半径は5.3mで、これもクラス内では一般的な数値です。
ライバル車のHONDAシビックは5.7mとボディサイズにたいして最小回転半径が大きく、小回りが利かないため、扱いにくさを覚えることでしょう。
MAZDA3が運転しにくい要因、ひとつ目は「1,795mmのワイドな全幅」です。
- 自宅前の道路が狭い
- 会社近くの道路が狭い
- すれ違いが苦手
これらに当てはまる方は、対向車とすれ違うたびにストレスを感じるかもしれません。
ストレスを感じるだけならともかく、ブロック塀にでも擦ってボディを傷つけてしまったら最悪です。
ぜひディーラーでMAZDA3の試乗車を運転して、ボディサイズを確かめてみてください。
「車幅よりもボンネットの先が見えないのが怖い……」など、何らかの気づきが得られるはずです。
難点2. リアの視界の悪さ
MAZDA3は、バックで駐車する際に気を遣います。
というのも、斜め後方の視界が悪いからです。
MAZDA3のCピラー(後方のピラー)はライバル車よりも太く設計されており、後席横の窓ガラスが小さいため、そのぶん後方の死角が多くなっています。
デザインの狙いは「あえて違和感を出すこと」だったそうで、美しさを出すための工夫だといえるでしょう。
つまり、美しいデザインのために後方視界が犠牲になっている、ということです。
自宅や店舗の駐車場にバックで車を止めたり、前向きで駐車してバックで出る際に気を遣うかもしれません。
運転初心者でなくても、です。
ただし、MAZDA3には駐車をサポートする機能が標準装備されています。
具体的には、
- バックカメラ
- リアパーキングセンサー
これら2点です。
したがって、それほど心配することはないでしょう。
バックカメラで後方を確認できますし、もし障害物にぶつかりそうになったら、センサーが感知して警告してくれます(いざとなったら衝突回避のために緊急ブレーキが作動する)。
MAZDA3に試乗してみて、それでもやっぱり「駐車しにくい」と感じた方は、有料オプションの「360度ビューモニター」を付けることをおすすめします。
車両の前後左右にある4つのカメラを使い、車両を真上から見た(かのような)映像をモニターに映し出してくれます。
駐車のハードルが下がるに違いありません。
まとめ
MAZDA3のオーナー全員が「運転しにくい」と感じながら乗っているわけではありません。
難しく感じる人もいる、というだけの話です。
個人のスキルや経験、たとえば、
- 空間認知能力
- 身長や体型
- 運転経験
- 現在乗っているクルマ
などにより、MAZDA3の運転の難易度は変わります。
大型トラックのドライバーにとって、MAZDA3の運転は、自転車に乗るようなものでしょう。
ボディサイズにまったく気を遣わない、ということです。
あれこれお伝えしてきましたが、結局のところ、「あなたにとってMAZDA3はどうなのか」は試乗しなければわかりません。
ぜひマツダのディーラーで試乗車を運転してみてください。
試乗するなら、まずスマホでMAZDAのWebサイトにアクセスし、店舗ごとの試乗車情報をチェックします。
というのも、MAZDA3の試乗車がないディーラーに行っても意味がないからです。
あわせて、
- ボディ色
- ガソリンかディーゼルか
- オートマかマニュアルか
なども事前にご確認ください。
希望と一致していたら、そのままネット上で試乗予約を行います。
ちょうど歯医者や美容院とおなじで、予約を入れておいたほうがスムーズかつ確実に試乗できますし、他店から近くのディーラーへ「希望するMAZDA3の試乗車」を配車してもらえたりもします。
かならず試乗予約を入れてからディーラーに向かいましょう。
中古車ショップは試乗不可(エンジンをかけるだけならOK)としているケースが多いため、中古での購入を考えているとしても、ディーラーでの試乗をおすすめします。
- 全幅
- リアの視界
それから、オルガン式ペダルの操作感をMAZDA3の実車でご確認ください。
これ以上あれこれ悩んだり、ネット記事やYouTube動画で情報を集めたりしても、意味がありません。
想像力だけに頼るのはナンセンスです。
運転しやすいのかどうかは、MAZDA3に乗ればわかります。
クルマの下取り・売却で損をしないためのポイント
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以上、MAZDA3は運転しにくいのか、でした。
【結論】人による。平気な人もいるし、運転を難しく感じる人もいる。障害になりやすいのは、全幅とリアの視界。考えて答えが出る問題ではないので、MAZDAのディーラーへ行って試乗しよう。まずはネットで試乗車の検索、予約からスタート。この美しさが手に入るなら、多少の運転のしにくさには目を瞑っても良いのでは。
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