「失敗だった、レクサスUXなんか買うんじゃなかった」
こんなふうに後悔しないためには、事前の情報収集が肝心です。
レクサスディーラーの接客態度の良さは有名ですが、だからといって笑顔で「UXの返品」に応じてくれるわけではありません。
たとえば、レクサスUXを購入するだけの予算があれば、欧州プレミアムメーカーのSUVを手に入れることもできます。
いざUXが納車されてから「やっぱりアウディQ2のほうが良い」と心変わりしないよう、ライバル車と比較し、レクサスUXの弱点をあぶり出しておきましょう。
この記事では、
- タワーマンションの2階に住むイメージ
- ステータス性に潜む心配
など、「レクサスUXを買って後悔するリスク」をわかりやすく解説します。
納車後すぐ手放すことにならないよう、ぜひ参考にしてみてください。
レクサスUXを買って後悔する2つのリスク
クルマを購入するにあたっては、ディーラーで展示車をチェックし、試乗させてもらい、諸々を確かめた上で契約するのが一般的です。
ゆえに内装や走行性能はじゅうぶん把握しているはずで、納車後に落胆することはありません。
では、いったいどこに後悔する危険性が潜んでいるのでしょうか。
レクサスUXに関しては、
- ステータス性
- 実用性
この2点に注意が必要です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. ステータス性
UXは高級ブランドLEXUSの自動車です。
本来ならどこへ運転して行っても恥ずかしくないはずですが、UXに乗っていると、他人からバカにされる可能性があります。
どうしてかというと、人によってはUXに"必死さ"を見出すからです。
つまり、脚が攣りそうなほど背伸びをしてレクサス車を買ったのだと思われかねない、ということです。
レクサスUXに限らず、たとえばメルセデス・ベンツAクラス(エントリーモデル)でもおなじことがいえます。
これはたとえるなら、タワーマンションの2階に住んでいる人、みたいなものです。
タワーマンションは高層階になるほど価格が上がるため、安い低層階で暮らしているタワマンの住人は「タワマンのステータスが欲しかった人」だといって見下されがちです。
レクサスUXもおなじで、上にはNX、RX、LXといった高級SUVがラインナップされているわけで、「それらには手が届かなかった見栄っ張りな人」というふうに見られかねません。
とはいえ、高級車レクサスを所有していてバカにされては、たまったものではありません。
しかも連中が200万円そこそこのコンパクトカーないし軽自動車に乗っていたら、屈辱的です。
ただし世間というのはけっこう厳しく、たとえば新車価格720万円オーバーのポルシェケイマンでさえ"プアマンズポルシェ(貧乏人が乗るポルシェ)"などと揶揄されているくらいです。
車両価格1,430〜3,230万円の911でなければポルシェとは認めない、というわけです。
こうした事情を踏まえれば、もしUXにステータス性を求めているとしても、期待しているほどの羨望や憧れは集められないかもしれません。
「レクサスっていっても一番安いレクサスでしょ、大したことないじゃん」
と舐められるだけです。
そこでステータスに関する解決策としては、
- レクサスNX
- アウディQ2
- ボルボXC40
- メルセデス・ベンツGLA
このあたりのプレミアムSUVを検討するのがおすすめです。
とくに外車は「どんなモデルなのか」がわかりにくい(ヒエラルキーを把握している人が少ない)ため、たとえUXのようなエントリークラスの車種だとしても"威張り"がききます。
タワマンの2階が住まいだとバレバレのUXにたいして、外車ならその階層をシークレットにし、タワーマンションに住んでいる事実だけをアピールできる、ということです。
上のようなSUVなら、"ムリして買った必死さ"が漂ったりはしません。
2. 内装の質感と実用性
価格からして仕方ありませんが、UXのインテリアは、レクサスSUVシリーズのなかで底辺に位置します。
内装にプラスチックパーツが多く使われていて、上級モデルにくらべて安っぽさが感じられます。
たとえば駐車場でNXの隣にクルマ(UX)を止めたとき、NXの車内をチラッと見て劣等感やジェラシーを覚えるかもしれません。
こうしたネガティブな感情が少しずつ蓄積していくと、やがて後悔へと変わります。
そこでボディサイズをいったん忘れて「車両価格(400〜500万円の予算)」だけで考えるなら、トヨタハリアーの上級グレードを狙う手もあります。
インテリアの質感においてはハリアーのほうが上で、UXのプラスチッキーな内装から連想されがちな、
- 努力
- 頑張り
- コストカット
といった汗臭いイメージとは無縁です。
それからUXは全高が低いぶん後席や荷室が狭く、ヒトやモノを載せるのに向いていません。
傘みたく1〜2人で使うのがせいぜいで、3人以上となれば何かと不満が出ることでしょう。
そもそもUXはミニバンのように大人数で移動することを想定していないクルマなので、後部座席の座り心地はそれなりです。
さほどお尻に優しくありません。
おまけに後席からはリクライニング機能が省かれています。
ミニバンの後部座席が飛行機のファーストクラスだとするなら、UXのそれはビジネスクラスだといえます。
もし3〜5人でドライブする機会が多いとしたら、UXの狭さや不便さは後悔につながりかねません(たとえば体重90kgのいとこが不機嫌になったり)。
UXと同価格帯でUXより車内が広いSUVとして、
- ボルボXC40(同車格)
- トヨタハリアー(もっと大きい)
これらが挙げられます。
レクサスだけに固執せず、一度検討してみる価値はあるのではないでしょうか。
まとめ
レクサスUXの不安要素をひとことで表すなら、"どうしてもレクサスに乗りたくて背伸びした人"に見られかねないこと、です。
実際の経済力は関係ありません。
たとえ年収が1,500万円で(つまりもっとデカいレクサスも買える)、UXのスタイルに惚れこんで買ったのだとしても、他人は事情を知らないので、こうしたレッテルを貼られるリスクがついて回ります。
最安のレクサスだとバカにされないためには、
- レクサスNX
- ボルボ XC40
- アウディQ2
といった他のSUVに乗るのが無難です。
Amazonではこんなムック本が売っています。
もし紙媒体が売り切れている場合には、Kindle版(電子書籍)もご購入いただけます。
ボルボXC40はこちらです。
ボルボは衝突安全性に定評がある自動車メーカーで、XC40もやはり頑丈にできています(側突実験等にて実証済み)。
そのインテリアは北欧メーカーらしくシンプルな仕上がりです。
アウディQ2はこちらです。
都会に住む進歩的な考えの30〜40代をメインターゲットに据えている自動車です。
エクステリアデザインはポリゴン(たくさんのエッジの意)をテーマにしていて、アウディ車のなかでもひときわシャープです。
以上、レクサスUXを買って後悔する2つのリスクでした。
【結論】蜃気楼のようなステータスと、傘みたいなキャパシティに不安あり。大きな括りでは間違いなくレクサスオーナーだが、オーナーのなかにもヒエラルキーがあって、UXは最下層に位置する。さながらタワーマンション2階の住人。意地でもタワマンに住むのか、ランクを上げてNXにするか、(素人には)どれもおなじに見える外車を選ぶか。判断材料の不足は、雑誌を読んだりディーラーを訪れたりして補うが吉。
国産・輸入SUVを幅広く紹介しているムック本はこちらです。
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