Kindle(キンドル)で電子書籍を出版したところ、みごと壁に衝突しました。
- 売れないの壁
- レビューつかないの壁
- 賞味期限切れるの壁
私が出版したのはどんな本なのか。激突した3つの壁とはどういうものか。これから順を追ってご説明します。
私はこれからどうしたらいいのか。これは誰か教えてください。
印税生活、スタート?
印税生活に憧れて小説を書きました。挑んだのはショートショートというジャンルの作品です。
奇想天外なオチで読者を驚かせるつもりが、まったくもって売れず、作者である私がいちばん驚いています。
印税生活はたぶんこんな感じ
2018年7月に出版してからおよそ1か月半。
仮にここまでの収益で印税生活を送ろうとしたら(ぜったいに無理ですが)、私の1か月はおおよそこういう感じになります。
- 家:なし
- 食事:6日に1回(納豆1パック)
控えめにいって死にます。家がないうえに食事も6日に1度だけですから。
印税だけではとても生きていけません。なぜ印税が少ないのかというと、至極明快、売れていないからです。
売れないの壁
まず私がブチ当たったのが、「売れない」という壁です。
せっかく電子書籍を出したのに、それはそれは売れません。無料セールを実施すれば何人かは手をのばしてくれますが、定価ではダメ。
宣伝をしているか
それもそのはずで、売るための活動をなにもしていないから。紙の本だったら書店回りをするのかもしれません。
新聞に広告を出すのかもしれません。そうやって、まずは知ってもらうきっかけを作る。
ですが私は、なにもしていない。ポーンと出版してハイ終了。
ファンがいないくせして大御所作家スタイルなのです。そりゃ売れるはずもない。
ブログやSNSを利用しているのなら、最大限活用しましょう。
「本出したから買ってね!」とアピールするのです。買ってもらうために、まずは知ってもらいましょう。
(私の場合はブログ・SNSともに影響力が弱すぎました)
表紙にこだわろう
それと、表紙も重要です。ここで手を抜いてはいけません。インパクトのある表紙を目指してください。
ヒーロー映画で有名なマーベルのロゴをご存知ですか?あれは「シンプルかつ派手」なデザインを目指したそうです。
シンプルかつ派手。参考になります。
レビューつかないの壁
Kindleで出版した本はAmazonにて販売されます。Amazonで買い物をしたことがある方なら、レビューがいかに重要かをご存じでしょう。
星の数が多い商品に多くのユーザーは反応します。売れている人気商品がますます売れるわけです。
一方で低評価だったり、星がついていないような商品はほとんどスルーされてしまいます。
ところが、肝心のレビューがなかなかつきません。
困った私は、自分なりにレビューがつかない原因を考えてみました。そして出た結論がこちら。
購入者数の圧倒的な少なさ。
購入者数が絶望的に少ない
商品購入者がひとり残らずレビューを投稿するわけではありません。私のように一度もレビューを書いたことのない人間もいます。
仮に100人に1人の割合でレビューを書くとした場合、私の電子書籍はまだ閾値に達していません。
ですから、とにもかくにもまずは売りまくることが大切です。ひとりでも多くの人に読んでもらう。
下手な鉄砲数打ちゃ当たるではないですが、大勢の目に触れれば誰かは気に入ってくれます。
1000人に1人かもしれませんし、ひょっとすると10万人に1人かもしれませんが。
あなたの顔だって、街中の人に「この顔好きですか?」と訊いていったら、必ず「最高じゃないか!」という人が現れます。
日本では見つけられなくても、タイとかインドネシアあたりに行けばきっと大丈夫。いつかは見つかります。
だからやっぱり、購入者数(無料キャンペーンもOK)を増やすことが先決ですね。
※本の内容ももちろん肝心です。がしかし、売れなければ高評価はもちろんのこと、低評価すらつかないのです。
賞味期限切れるの壁
Kindle本にも賞味期限があることを知っていますか。ずばり発売から1か月です。
というのも、1か月間は新着本として取り扱ってもらえるのです。
商品には「新着」という目立つマークがつき、新着本ランキングにのればグーンと売り上げが伸びます。いえ、伸びるそうです。
入社1年目みたいなもんです。チヤホヤされるんです。ですが、ここで結果を出さなければ後がありません。
いつのまにか「新着」マークは消え失せ、ひっそりと膨大な本のなかに埋もれていきます。
私の本はまさにこういう末路を辿ってしまいました。賞味期限は1ヶ月です。
さぁ急がないと。冷蔵庫の奥で人知れずカビだらけになる前に。
1か月はがむしゃらに!
「新着」マークがついているうちに、がむしゃらに行動しましょう。SNSやブログでしつこいくらいアピールしましょう。
KDPセレクトに登録しているのなら、無料キャンペーンをさっそく実施しましょう。「新刊なのにいきなり無料にするのはもったいない」などといっていたら、あっという間に浦島太郎です。
さいごに~それでも居座る~
Kindle本の強みがここにあります。ネット書店であるAmazonは、売れない本でも陳列してくれます。スペースが無尽蔵にありますから。
リアル書店のように「売れないので返します」ということがありません。
ですので、たとえあなたがまったく売れない本を書いてしまったとしても大丈夫。
しぶとく居座り続けましょう。いつかはきっと……そう信じて。
これから本を出そうと考えている人にとっては、暗い話になってしまいました。
超絶オモシロショートショートでも読んで、元気出してください。
KDPのペーパーバック出版に関して、当サイトにはこんな記事があります。
KDPで稼いだ印税額(セルフ出版のリアル)について、当サイトにはこんな記事があります。