ジェットコースターって怖いですよね。
「人々を怖がらせる」ことを目的に作ったものなので、当然といえば当然ですが……。
そんなジェットコースターの「怖い!」と思う瞬間を、独断と偏見でランキングにまとめてみました。
ぜひ共感してもらえると嬉しいです。
ジェットコースター恐怖の瞬間BEST5
私はこんな瞬間に「あぁ怖い!」と感じています。
第5位 落下の瞬間
落下の瞬間は恐ろしいですよね。とくに最初の落下(いわゆるファーストドロップ)。
後に数回落ちることになりますが、落差は最初が一番。だからもっともスリルがあります。
ジェットコースター独特の、内臓が持ち上がる感じというか、お尻が浮く感じ。
ジェットコースターが苦手な人って、たいていこの感覚が無理だっていいますよね。「吐きそうになる」とかいって。
そんな落下の瞬間は、私にとって恐怖度ランキング第5位です。
ジェットコースターの怖さはまだまだこんなもんじゃありません。
第4位 動き出した瞬間
ジェットコースターが動き出すときに「あー怖い怖い怖い!」と感じます。もう後戻りできないからです。
発進したらもう「あ、待ってください。やっぱり降ります」なんていえないじゃないですか。
「降ろしてー!」と叫んだところで、真に受けてもらえません。そうやって叫ぶ人いっぱいいるので。
ですので、動き出した瞬間に「あーもうどうにもならないよ。どうすんの。私はこれからあんな高いところに上って、急降下したり急旋回したりするんだ……」と絶望的な気持ちになる。
「なんで乗っちゃったんだろう……」って。だから怖いんです。
第3位 安全バーの確認をする瞬間
係員の人が安全バーのチェックをする瞬間も怖いです。
とくに自分の安全バーだけアクティブに動いちゃってるとき。
友人のはピタッと固定されてる一方で、自分のだけやたら動く。ムダに可動域広め。
「え?こんなに動いてるよ?ホントに大丈夫なの?外れたりしない?」そんな不安に襲われます。
「ヘタしたら死ぬんじゃないか」そういう本物の恐怖です。
第2位 他の搭乗者が叫ぶ瞬間
ほかの搭乗者の叫び声も恐怖心をあおります。
「怖いー!どうしよう!どうしよう!どうしよう!」とか叫ぶ女性がいるだけで、こっちまでつられて「え!どうしたらいいの?どうしたらいいの?どうしたらいいの?」ってなっちゃいます。
叫び声に触発されて、なんとかごまかしていた怖さを抑えられなくなってしまうというか。
ちなみに、私の妻は誰よりも大声で叫びます。某名探偵アニメで、真っ先に死体を見つけた旅館の女将とおなじくらい絶叫するんです。
「ギィィヤァァーッ!!」って、もう大パニック。
おかげさまで恐怖心が150%増量します。
第1位 巻き上げの瞬間
ジェットコースターで一番怖いのは、なんといっても巻き上げの最中でしょう。
いまだかつて共感を得られていないのが不思議でなりません。
最初にガタゴトガタゴト登ってる瞬間がダントツで怖いじゃないですか。
だって、もしチェーンがブチンと切れてしまったら、後ろへ真っ逆さまですよ?
なにかの拍子にコースターの車輪がチェーンから外れてしまったら、やっぱり後ろに真っ逆さまですよ?
想像しただけで鳥肌が立ちませんか?
たいていの人は「あぁー!もうすぐ頂上だ!落ちるんだ!イヤだ怖い!」と感じるところを、私は「あぁー!早く頂上に着いて安心させてくれ!後ろ向きに落下するのだけは耐えられない!せめて前に落ちたい!せめて!」という具合に、正反対の願いを抱いているんです。
あの音も怖いですよね。ガタゴトガタゴトってありえないボリュームじゃないですか。
静粛性のカケラもなく、壊れそうな気配だけはたっぷりある。ガタゴトガタゴト。
「切れちゃうんじゃないか?真後ろに真っ逆さまなんじゃないか?」という私の不安はますます強まります。だから怖い。
実際にあった逆走事故
「そんなこと起きないよ」と思う方もいるでしょうが、起きてます。実際に。
平成26年3月19日に、よみうりランドの「ツイストコースターロビン」が逆走するという事故が発生しました。
巻き上げの途中でとつぜん後ろへ落下し、そのままプラットホームに停車中の車両と衝突した、というものでした。
ジェットコースターの底には逆走防止フックがついているんですが、それが正常に作動しなかったようですね。こわー。
そしてこの事実を知ってしまったあなたはもう、穏やかな気分で巻き上げられていたあの頃には戻れません。
今後は「逆走するかも!」の恐怖とともに巻き上げられることになるでしょう。
そう、私みたいにね。
なんかごめんなさい。でも、無事を祈ります。
非常に残念なお知らせがあります。
ジェットコースターの恐怖は克服できないことが判明しました。