「死ぬのが怖い」と感じるのは病気なのか

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死を恐れて不安な気持ちになるのは、当然です。

なぜなら、死は未知のものであり、われわれが死後どうなるのかは、誰にもわからないからです。

 

ですので、死に恐怖を覚えるのは「病気」などではありません。

ごく自然な感情です。

 

むしろ病気なのは、自ら死を望んでしまう「希死念慮(自殺願望)」を抱いている状態でしょう。

 

この記事では、

  • みんなは死が怖くないのか
  • 死の恐怖を和らげる方法

など、「死ぬのが怖いと感じるのは病気なのか」についてわかりやすく解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

「死ぬのが怖い」と感じるのは病気なのか

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死への恐怖心は、人間であればごく自然な感情として芽生えます。

人によって恐怖心の強さはさまざまですが、少なからず誰もが死を恐れていることは間違いありません。

 

なぜなら、私たち人間にとってもっとも恐ろしいのが「死」だからです。

死への恐怖心は理屈どうこうの話ではなく、DNAにインプットされている生命の根幹ともいえる感情です。

 

つまり、私たちは「死なないこと」を最優先にして生きている、ということです。

 

死なないことが最優先事項

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われわれ人間にとっての最重要ミッションは、死なないことです。

 

たとえば、私たちの多くは「がん」を恐れています。

ゆえに、テレビ番組や雑誌、書籍などで「がんを予防するにはあの食材が効く」などといった情報をキャッチすれば、その食べ物に私たちは飛びつきます。

 

というのも私たちは、がんの先に待っているであろう「死」という結末を恐れているからです。

 

適度な運動を心がけている人は、自らの健康を維持したいと考えているのでしょう。

ではどうして健康を維持したいのかといえば、健康は「死」の対極にある、と私たちは考えているからです。

 

健康な心身であれば、いきなり死ぬようなことはないだろう、という安心感を得て、死の恐怖を紛らわせたいわけです。

 

  • 玄関の施錠
  • 健康的な食事
  • クルマの安全運転
  • 嫌な仕事をつづける

われわれがこうした行動をとるのも、動機の根っこを深くまでたどっていけば、そこには「死への恐怖心」があるに違いありません。

 

つまるところ、人間である以上、死が怖いのは当然だ、ということです。

 

死への恐怖に耐えられない?

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世の中には、死にたいして人一倍の恐怖心を抱いている人がいます。

 

このような人物は、たとえば、小学生のころに死のことを考えて泣いた経験を持っていたりします(寝る前など)。

祖父母や両親、兄弟も、そして自分もいつかは死んでこの世からいなくなってしまうんだ、という底知れぬ絶望感に襲われ、怖くてたまらなくなってしまうのです。

 

残念ながら、死を克服する方法はいまのところ見つかっていません

ですので、死について考えれば考えるほど、悲観的で、絶望的で、やるせない気持ちになってしまいます。

人によっては死の恐怖に押しつぶされて泣いてしまいます。

 

もしあなたが余命宣告されている身でなければ、死について考えるのは保留しておくのが、精神衛生上良いのではないでしょうか。

 

 

みんなは死が怖くないのか?

あなたが死ぬことを怖がり、寝る前などに不安に押しつぶされそうになっているとしたら、平気な顔をして生きている人々が不思議に思えるのではないでしょうか。

 

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みんなは死ぬのが怖くないの?」という具合です。 

 

答えは、ノーです。

程度の差はあれ、誰もが死を恐れていることは間違いないでしょう。

ただし、80〜90歳あたりの高齢者が「もう死ぬのは怖くない」などと述べていることもあるため、長く人生を過ごしていると、やがて生への執着は薄れていくのかもしれません。

 

ところで怖いはずの死を皆がどのようにやり過ごしているかといえば、「死について考えないようにしている」というのが答えです。

 

ほとんどの人間が、死をあえて無視し、死について考えないようにしています。

なぜなら、死について考えても、絶望的な気持ちになるだけだからです。

 

つまり、死を見て見ぬ振りをしている、ということです。

 

あるいは「自分は平均寿命までは生きるはず」というなんの根拠もない思い込みによって自分を騙し、「今は死なないから大丈夫」だと自らに言い聞かせているのかもしれません。

 

希死念慮こそ病気

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生物にとっては「死なないこと」が最重要ミッションです。 

ゆえに、自ら死を望んでしまう希死念慮、自殺願望を抱いている状態こそ病気です。

 

たとえばうつ病患者は、人によっては希死念慮を抱き、自殺企画をしたり、実際に自殺してしまうケースもあります。

 

したがって、もし「死にたい」という感情が湧いてきたとしたら、それこそ病気を疑ったほうが良いでしょう。

なんらかの精神病を発症している可能性があります。

少なくとも健全な精神状態ではありません。

 

自殺願望が湧いてきたら、すぐ精神科を受診することをおすすめします。

精神科と似た診療科として心療内科がありますが、心療内科は「内科」とあるように、メンタルの不調から来る身体症状を治療するのが専門です。

 

希死念慮を抱いたなら、受診すべきは心療内科ではなく、精神科です。

ぜひ精神病院を訪れてみてください。

カウンセラーによる問診、医師による診察、薬の処方(精神安定剤や抗うつ薬)などを行ってもらえるはずです。

場合によっては自殺を防ぐために入院することも。

 

まとめ

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死への恐怖心についてお伝えしてきました。

 

高所や閉所は、人によって怖かったり平気だったりします。

ですが死に関して個人差はなく、私たち全員が死を恐れています。

なぜなら死というのは、絶対的未知であり、到底われわれには越えられない壁だからです。 

 

生きるというのは崖にむかって歩いているようなものなので、死について考えれば考えるほど、つまり崖から落ちる瞬間を考えるほど、怖くて不安でたまらなくなるのは当然です。

 

もしあなたが「他人よりも死を怖がっている」と自分で感じるなら、むしろその強い恐怖心を活用する手もあります。

スティーブ・ジョブズのように、「今日が人生最後の一日だとしたら、私は今からやろうとしていることを本当にやるか」と、鏡を見ながら自分に問いかけるのです。

 

死を意識し、人生には限りがあることを自覚すれば、覚悟が持てます。 

覚悟を持てば、自分がやりたいことを実行できます。

つまり、後悔のない人生を送れる、ということです。

 

ところで実業家として有名な堀江貴文さんは、「死ぬのがめちゃくちゃ怖い」と語っています。

だから死から気を逸らすために彼は、つねに何かに没頭しているのだそうです。

そしてスケールのデカいことを次々に行っている。

 

人よりも死を恐れるあなたの思考や感情は、それ自体、なにかを成し遂げる原動力になる「才能」なのかもしれません。

 

以上、死ぬのが怖いと感じるのは病気なのか、でした。

結論。病気なのは、死を恐れることではなく、死を望むこと。

 

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死が怖いのであれば、ただ怯えるのではなく、死のリスクを減らす行動を取るべきです。 

さまざまな死の可能性を下げる方法が本書には載っています。

 

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「死」について考える行為は哲学だといえます。 

ですのであなたには、哲学書を読むことをおすすめします。

上の本は「生と死」をテーマとした本です。

わかりやすい文章で書かれており、哲学とはいえ、けっして難しくありません。