受験生が夏休みに旅行などしていていいのだろうか?
そんな悩みを抱える人に、「中学3年生の夏休みに3泊4日で北海道旅行へ出かけた」私の体験談をお伝えします。
学区内でもっとも偏差値が高い進学校の受験を控えていましたが、勉強道具をすべて置いて家族で旅行に出かけました。
受験生にも息抜きが必要だという両親の考えに基づいたプランです。
こういうケースもあるのだと参考にしていただければ幸いです。
※この記事は受験生本人はもちろん、受験生のご両親にも役立つ内容になっています。
受験生、3泊4日の北海道旅行へ
中学3年生の夏休みに北海道旅行へ出かけました。
親から旅行計画を聞いたときにはものすごく嬉しかったですし、出かけることに迷いはありませんでした。
高校受験は中学3年間の積み重ね。3日4日勉強をしなかったくらいではどうこうなりません。
1年生からある程度は勉強をしてきたので「まぁ大丈夫だろう」というのが周囲の意見でした。ずいぶん楽観的ですよね。
でも私自身もそう思っていました。数日勉強をしなかったところで知識が消え去るわけじゃないしな、と。
(このタイミングを選んだ最大の理由は「妹が子供料金で飛行機に乗れる最後の年だったから」だそう。息抜きどうこうは後付けだったのかよ……)
勉強道具はすべて置いていった
北海道へはいっさい勉強道具を持って行きませんでした。ノート、シャープペン、問題集すべて自宅です。
もし旅行を控えた受験生がいたら「勉強道具など置いていけ」という(悪魔のささやき的な)アドバイスを送りたいですね。
旅先で集中できる環境があるとは思えませんし、なにより息抜きが中途半端になってしまうのがよくありません。
休むときはとことん休むに限ります。受験のことなど忘れてお腹いっぱいジンギスカンを食べればいいのです。
友達には内緒にしておこう
夏休みに旅行をする受験生は、出かけることを他言しないほうがいいでしょう。
同級生で旅行をする人などほとんどいないはずです。少なくとも進学校の受験を控えている生徒はそんなマネしません。
ですから、「旅行するんだ〜」という発言は余裕アピールに聞こえてしまうのです。
「あいつうぜぇ」といった反感を買わないためにも黙って行くべきです。お土産も要りません。
これは友人にトウモロコシ味のチョコレートを配って「は?」という反応をされた私からの切実なる助言です。
(「お前は落ちろ」と本気でいわれましたからね。……やかましいわお土産返せ!)
本人が行きたいかどうかが重要
家族の立場としては受験生である本人が行きたいかどうかが重要です。
「勉強をしないとマズいからなぁ」と困惑する息子を連れ出すのはいいですが、受験に失敗したら大変です。
「旅行に連れて行かれたから落ちたんだ!」という厄介な話になるでしょう。
個人的には3日やそこら勉強をしなかったくらいで受験結果が変わるとは思っていませんが(塾講師として勤務した立場からも)、それでも本人は納得しませんよね。
責任転嫁してくる恐れがあります。「旅行のせいだ」と。私だったら全力でします。
よって、必ず本人の意見を聞いてあげてください。
真面目であればあるほど「行かないよ」というでしょうが、真面目な受験生ほど息抜きが必要だったりします。
宿泊はせず日帰りでもいいと思います。
旅行をすると自信につながる理由
どちらかといえば、受験生は旅行をすべきだと思います。家族が積極的に連れ出してあげてください。
理由は受験にたいして自信を持てるからです。
旅行に誘うのは「お前なら大丈夫だ」という信頼を示す行為なんですよね。
私は両親からも祖父母からも「お前はよくやってるからたまには息抜きも必要だよ」といわれました。これ、嬉しかったです。
旅行をすると勉強ができないから自信を失う?
いえいえ、その逆です。周囲から信用されている証なので、旅行をするとむしろ自信がつきます。
家族が「こいつは勉強をしないとマズいぞ」と本気で心配していたら、旅行の計画なんて出てくるはずがありませんからね。
夏休み中の受験生がする旅行にはバカンス以上の価値があるのです。
ぜひポジティブな言葉をかけてあげてください。そして信頼を(旅行に誘うなどの)行動で示してあげてください。
きっと勉強にたいしていっそう前向きになれますから。
まとめ
中学3年生の受験生が夏休み中に旅行をするのはアリだと思います。
受験前最後のレクリエーションという意味でもおすすめです。旅行で思い切り楽しんで、帰ってきたら受験モードに切り替える。
旅行を区切りにするわけですね。
あまり深刻に考えすぎず、旅行に出かけてみてはいかがでしょうか。
(大事なので繰り返しますがお土産は不要です)