やるべきことを先延ばしにしていませんか?
成功するための秘訣は、「やるべきことを確実にやりきる力」を身につけることだといいます。
この記事では、スティーブ・レヴィンソン、クリス・クーパー著『最後までやりきる力 目標達成のコーチが教える、やる気がなくても楽にできる方法』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『最後までやりきる力 目標達成のコーチが教える、やる気がなくても楽にできる方法』の要約と感想
まずは本書の要約から。
決意を実行にうつして成功を得る力は、誰でも身につけて向上させることができる。
意志の力に頼らず、自分を追い込むことが重要なのだ。
行動を分割する、ハードルを下げる、退路を断つ、曖昧さをなくすなど、今日からできる「やりきる力の磨き方」を解説する。
以上がおもな内容です。
やる気が出なくても行動するためのアドバイスは、実用的なものでした。
やるべきことをついサボってしまう方、物事を実行する力を手に入れたい方に本書はおすすめです。
やるべきことから逃れるデメリット
面倒くさい仕事、資格の勉強、運動、ダイエットなど、「やるべきこと」から目を背けていませんか?
しなければならないことをサボる弊害は大きいといいます。
というのも、何度も繰りかえし自分自身を責めることになり、自信や自尊心が傷つくことになるからです。
また資格の勉強ができなかった。ダメだな自分、というように。
自責の念はあなたをネガティブな気持ちにさせ、成功するのに必要なエネルギーや希望がますます浪費されてしまいます。
つまり、やるべきことから逃れると負のスパイラルに陥る、ということです。
負のスパイラルから抜け出さない限り、物事を成し遂げるのは難しいでしょう。
ではどうやって負のスパイラルを脱すれば良いのか、そのノウハウが本書には記されています。
最良の方法は「退路を断つ」こと
前に進む最良の方法は、退路を断つことだと著者はいいます。
追い込まれれば、どんな人でもなんらかの行動を起こすからです。
夏休み最終日になれば誰でも宿題に手をつけるように。
たとえば本書には、資格試験の勉強をしたいビジネスパーソンの例が載っていました。
早起きして資格の勉強をしようと思ってはいるものの、彼はベッドから出る気になれず、なかなか行動を起こせずにいたそうです。
そこで退路を断つために彼がとった行動は「子ども部屋に目覚まし時計を置く」というものでした。
子ども部屋の目覚ましを6時半にセットし、自分の部屋の目覚ましを6時25分にセットしたといいます。
つまり、起きてから5分以内に子ども部屋の目覚ましを解除しなければ、時計のアラームが鳴り、(まだ寝ていても良い)子どもたちを起こしてしまうというわけです。
これでは子どもたちにとって迷惑ですし、彼は妻から酷く叱られることになるでしょう。
結果として彼は、早起きしてベッドから抜け出すことに成功したそうです。
ベッドから出れさえすれば「勉強でもしようか」という気分になるのは難しくありません。
むしろ、せっかくの早起きを無駄にするのは惜しい。
このように退路を断てば、誰でも行動を起こせるようになると良います。
(当てにならない)意志の力には頼らず、仕組みで解決してみませんか?
まとめ
目覚ましの話はほんの一例です。
ほかにも、行動を細かく分ける、曖昧さを排除する、自分をダマすなど、さまざまな「行動を促すアイディア」が本書には載っていました。
「やる気が出たらやろう」というのは、お世辞にも優れた作戦であるとはいえません。
やるべきことをいつまでも先延ばしにし、自分を責め、自尊心が下がり、ますます行動に移せなくなってしまうでしょう。
負の連鎖をここで断ち切ってみませんか?
面倒な仕事やダイエット、資格の勉強をサボってしまうとしたら、それはただ「決意を行動にうつすための仕組みを知らないだけ」です。
あなたの意志力が弱いわけではありませんし、そもそも意志力に頼るべきでもありません。
以上、スティーブ・レヴィンソン、クリス・クーパー著『最後までやりきる力 目標達成のコーチが教える、やる気がなくても楽にできる方法』の要約と感想でした。
結論。行動したい方、自分のことを好きになりたい方におすすめ。意志に頼らないほうがうまくいく事実と、その方法を学べる。