無意識あるいは潜在意識が秘めている能力を、あなたはご存知でしょうか。
無意識にはあらゆる可能性があり、あなたや私には、すべての可能性があるのだといいます。
この記事では、クスドフトシ著『無意識はいつも正しい』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『無意識はいつも正しい』の要約と感想
まずは本書の要約から。
意識は2種類存在する。
顕在意識と潜在意識である。
顕在意識、つまり実感できている意識は全体の1割に過ぎず、残り9割は顕在意識(無意識)が占めている。
自分が置かれている状況や自分自身を変えようと思ったら、無意識に働きかけるのが良い。
無意識に身を任せて生きるための具体的な方法を解説する。
以上がおもな内容です。
無意識(本書では潜在意識と同義)に興味がある方に本書はおすすめです。
行動の9割を支配しているのは潜在意識
私たちがとる行動のうち9割は、無意識によるものだといいます。
たとえば家から出る際、どちらの足から靴を履くかいちいち考えているでしょうか?
なにも考えずに靴を履けるのは、無意識が行動をコントロールしているからだそうです。
心臓が動いているのも、呼吸しているのも、内臓が消化活動をしているのも、すべて潜在意識のおかげなのだと著者は述べていました。
たとえば、「お金持ちになりたい」とは誰もが願うことです。
ではあなたは、自分がお金持ちになれると信じていますか?
「お金持ちになんてなれない」と思い込むと無意識に制限がかかってしまうため、お金持ちになるための行動をとれず、大金を得ることができません。
したがって自分を変えるには、潜在意識に働きかけるのが賢いやり方だということです。
無意識に働きかける具体的なメソッド
無意識の重要性がわかったとしても、その変え方がわからなければ意味がありません。
そこで本書では、誰でも無意識に働きかけることができるメソッドが紹介されていました。
たとえば「自分を許す」という方法があります。
- お金持ちになることを許す
- 健康であることを許す
- 幸せになることを許す
というように、自分で自分に許可を出すわけです。
心のどこかで「自分は幸福になってはいけないのではないか」といった意識を持っている方におすすめです。
メンタルブロックを外すことで気持ちが軽くなり、行動が変わるかもしれません。
あるいは、鏡の前で笑顔をつくってガッツポーズをするというのはいかがでしょうか。
嬉しいときの行動をとれば自信が湧いてくるといいます。
なんだかやる気が出ないとき、自信がないときなどに試してみれば、気分が明るくなるかもしれません。
このようにすぐ実践できる具体的なノウハウが、本書ではたくさん紹介されています。
イラストを付けるなど、読者が理解しやすいよう工夫してありました。
潜在意識や顕在意識などと聞くと身構えてしまうかもしれませんが、けっして難しい内容ではありません。
まとめ
一貫してポジティブな内容でした。
読んでいると前向きな気持ちになれます。
「自分にはあらゆる可能性があるんだ」と思わせてくれます。
「自分の可能性を信じろ」といったエールを送るアスリートなどが世の中にはいますが、これらにいまいちピンと来ない方も多いはずです。
なぜなら「自分の信じ方」がわからないからです。
では、「無意識の力を信じよう」ではどうでしょうか。
これもやはりわかりにくいかもしれません。
が、本書には「無意識を信じるための考え方、つまり自分を信じるための考え方」が載っています。
自分を信じるために、まず自分の無意識を信じてみてはいかがでしょうか。
信じるというのは、「あらゆる可能性がある」と強く思うことです。
以上、クスドフトシ著『無意識はいつも正しい』の要約と感想でした。
結論。読むと、自分の無意識が愛おしくなる。