ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』という本をご存知でしょうか。
ナポレオン・ヒルは本書のなかで、人は自分が考えているような人間になる、と述べています。
もしほんとうに思考が現実化するのであれば、私たちはハゲや薄毛といった言葉を使ったり、見聞きしたり、イメージしたりしないほうが良いのかもしれません。
なぜなら、現実化してしまうから(つまりハゲてしまうから)です。
あなたは、ハゲないように規則正しい生活を送ったり、薄毛にならないように高級シャンプーを買ったりしていませんか?
ハゲや薄毛をつねにイメージして過ごしているとしたら、その習慣は考えものです。
この記事では、
- 脳は否定形を理解できない
- ポジティブワードに置き換える
など、「ハゲと薄毛を脳内から消すべき理由」をわかりやすく解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
ハゲと薄毛を脳内から消すべき理由
私たちの脳は、否定形を理解できないとされています。
たとえば、ハゲたくない、薄毛になりたくない、などと考えるとき、脳はハゲや薄毛をイメージしてしまう、ということです。
ですので、
- ハゲないために運動
- ハゲないための健康的な食事
- ハゲないために早寝早起き
- ハゲないために毎日シャンプー
といった心がけは、すべて自分自身に「ハゲ」を連想させ、脳に「ハゲ」を繰りかえしインプットしているも同然です。
たとえるなら、交通事故を起こしたくないドライバーが、
- 追突事故は嫌だ
- スピンなんてしたくない
- 大クラッシュもしたくない
と考えながら運転しているようなものです。
否定形を認識できないわれわれの脳は、皮肉にも、追突事故、スピン、クラッシュといったネガティブな状況を想像します。
事故、スピン、クラッシュばかり考えているドライバーが、無事故、無スピン、無クラッシュでいられると思いますか?
ネガティブの反復が及ぼす作用
ハゲたくない、薄毛になりたくないと思っていても、脳は「なりたくない」の部分を理解できません。
結果として私たちは、ハゲと薄毛のことばかり考えている人と化してしまいます。
ネガティブなイメージを毎日反復していると、脳の9割を占めているとされる潜在意識(無意識)にハゲ薄毛のイメージが刷りこまれ、われわれの考えや行動に影響が出る恐れがあります。
たとえばビジネス書や成功本で、
「自分を金持ちだと思い込め。金持ちになったかのように振る舞え。潜在意識に刷りこみ、思考を変えて行動を変えるのだ」
といったアドバイスを目にしたことはないでしょうか。
紙に年収3000万円と書き、壁に貼り、毎日その目標を見るだけで、年収3000万円は現実のものとなる、と主張する人もいます。
こうした主張の根拠となっているのが、脳の9割を占めているとされる潜在意識です。
残り1割が顕在意識。私たちが認識しているコレ。
潜在意識が行動のほとんどを操っているため、潜在意識への働きかけこそが成功の鍵をにぎっている、というわけです。
- ハゲたくない
- 薄毛にならないために
といったことを意識して生活している人は、まるで紙に「ハゲ」と書き、壁に貼り、しばしば「ハゲ」の2文字を目にしながら(潜在意識に刷りこみながら)過ごしているようなものです。
薄毛になりたくない人間がとるべき行動であるとはいえません。
今後は「フサフサな髪を維持するために」
脳が否定形を認識できないのであれば、肯定的な言葉を使うのみです。
- ハゲないため
- 薄毛にならないため
これらの言葉は使用禁止とし、今後は「フサフサな髪を維持するために」と考えるのがおすすめです。
潜在意識は「フサフサ」に反応し、フサフサな髪の毛を連想し、脳に刻むことでしょう。
- 運動をする
- 規則正しい生活を送る
- バランスの良い食事を摂る
これらすべて、ハゲないためでも、薄毛にならないためでもなく、フサフサな頭髪をキープするためです。
前向きな思考になれますし、ハゲや薄毛といったネガティブなワードを想像しなくて済みます。
まとめ
ハゲと薄毛を脳内から消すべき理由についてお伝えしてきました。
やや抽象的な内容だったため、わかりにくく感じた方がいるかもしれません。
本記事の内容をたとえるなら、仲の良い夫婦です。
ラブラブな夫婦が、
- 離婚する可能性ゼロだね
- 離婚から一番離れたところにいるね
- 私たちの辞書に離婚という言葉はないね
と、毎日話しているところを想像してみてください。
ポジティブな発言であることはわかりますが、「離婚」というワードが頻出するせいで、どこかネガティブな印象を受けるのではないでしょうか。
この場合、夫婦の脳は「離婚」をイメージしてしまいます。
先述のとおり、脳には否定形が通用しないからです。
いうなれば、脳に「離婚」と刻みこんでいるも同然なのです。
髪の毛に関してもおなじだ、というのが本記事のメッセージです。
「フサフサ」をイメージしたからといってハゲない保証はありませんが、少なくとも「ハゲ」に怯え、ストレスを感じる日々からは脱却できます。
以上、ハゲと薄毛を脳内から消すべき理由でした。
結論。使うなら、ポジティブな言葉と、高品質のシャンプーに限る。
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