せっかく本を読んでも、数日経ったら内容をほとんど忘れてしまっていることはありませんか?
それで「読書をした意味がない」などと虚しい気分になったり。
この記事では「読書をしてすぐに内容を忘れるのはおかしいことなのか」を書いていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
読んだ内容を忘れるのは普通のこと
本の内容を細かく思い出せないからといって、心配することはありません。
2日前の夕食すらも覚えていないのに、1ヶ月前に読んだ本の内容をバッチリ覚えているはずがないんです。
見聞きしたことを脳が忘れるのは普通の現象なので、「記憶力が悪いんじゃないか?」などと自分を責めることはないといえます。
覚えていられる人はなにをしているか
YouTubeで読んだ本について紹介している人がいますね。
本の感想を記事にしているブロガーもいます(私もそのひとり)。
彼ら/彼女らは一見するとものすごい記憶力の持ち主に見えるかもしれませんが、実際にはなんらかの工夫をしているだけで、けっして特別な頭脳を持っているわけではないのです。
読んですぐに紹介している
たとえば、読み終わった本を、すぐさま動画や文章にして紹介するなど。
読み終えた直後はかなり内容を覚えているので、本についてスラスラ話したり書いたりできます。
もしくは、紹介したいと思った本を、コンテンツにする前に再読しているか、ですね。
メモを取っている
読書をしながらメモを取っている人もいます。
そうすればポイントについてスラスラと語ることができ、あたかも「めちゃくちゃ覚えている人」のように見せかけることができるのです。
動画やブログで本を紹介している人にはこうしたカラクリが存在しており、過去に読んだ本をすべて記憶しているわけではないのでご安心ください。
彼ら/彼女らだって、2日前の夕飯は覚えていません(たぶん)。
忘れるなら読むだけ無駄?
では、どうせ忘れてしまうなら本を読んでも意味がないのかといえば、それもまたちがいます。
読書をしたことはけっして無駄ではありません。
記憶していることがすべてではない
本を読みながら考えたこと、感じたこと、驚いたことなどがあったはずです。
思い出せないとしても、気づかないうちに本の影響を受けて考え方が変わり、行動が変わっていることもあります。
あるいは、未来のあるタイミングで必要になったときに、本の内容を急に思い出すこともあります。
いまあなたが「自分の考え」だと思っているものが、じつは本で読んだ誰かの主張そのままだったりもします。
どんな本であれ、読者にたいしてなんらかの影響を与えているはずです。
「完璧に記憶していること」がすべてではありません。
「内容をすべて覚えていること」にしか価値がないのだとしたら、そんな読書は、まるで受験勉強のようなツマラナイものになってしまいます。
1冊の本を血肉にする方法
もし感動した本があったなら、おすすめは、何度も繰りかえし読むことです。
何度も読むうちに自然と記憶に定着していきますし、考え方や行動にも本の影響が出てきます。
繰りかえし読むのは内容を丸暗記するためではなく、筆者の考えをより深く正確に理解するためです。
そうすればその本はあなたの血肉となり、さまざまな影響を与えることでしょう。
まとめ
「重要なのは覚えていることではない」というのが本記事のおもな内容でした。
ユーチューバーやブロガーなどは一見すると驚くほど内容を記憶しているように見えますが、ちょっとした工夫をしているだけで、脳のスペックが高いわけではありません。
本の内容を覚えていない自分に劣等感や絶望を感じることなく、忘れることなど気にせずに、どんどん読めばいいんです。
私なんか「もう歯を磨いたかどうか」すら、いつも忘れてしまいますから(さすがにあなたはここまでヒドくないはず)。
以上、読書をしても内容をすぐ忘れるのはおかしいことなのかでした。