会社を辞めてフリーランスとして生きたいと思ったことはありますか?
この記事では、堀江貴文著『あえて、レールから外れる。逆転の仕事論』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『あえて、レールから外れる。逆転の仕事論』の感想
著者は堀江貴文氏となっていますが、ホリエモンはほとんど書いていません。
本書では計8名のイノベーターたちが、それぞれの仕事論について語っています。
ホリエモンは「この人のすごいところはね〜」とちょこっと補足をするだけ。
そんなスタイルです。
けっしてホリエモンが仕事論について述べているわけではありません(だから著者名がホリエモンだけなのは疑問)。
誰の仕事論?
「ホリエモンじゃないなら、いったい誰の仕事論?」
そう思いますよね。
- 武田双雲
- 佐渡島庸平
- 増田セバスチャン
- 田村淳
- HIKAKIN
- 小田吉男
- 小橋賢児
- 岡田斗司夫
以上の8名です。
それぞれジャンルは違えども、「自ら仕事を作る」という点で共通している。
そんな彼らの仕事にたいする考え方、姿勢を本書で知ることができます。
なかでも小田吉男氏は、考え方がホリエモンにそっくりだと思いました。
なぜレールから外れるのか
ホリエモン曰く、レールから外れないと急速に変化するいまの時代に対応できないのだとか。
レールとは、会社員としての平凡な人生を指します。
つまり、会社員ではなく個人で好きなことをやってフットワーク軽く生きていけ。自分で新たなレールを敷け。
本書にはそんなメッセージが込められています。
独立志向の強い人が読めば「おれもやってやる!」とモチベーションアップにつながるでしょう。
安定志向の強い読者であれば「才能がある人はいいよね」で終わってしまうかもしれません。
独立したい、フリーランスとして生きていきたい、そういった野望を抱いている人は参考になるかと思います。
独立のきっかけやタイミング、独立当初の不安や困ったことなどを知れるので。
気になったところ
本書には(悪い意味で)いくつか気になる点がありました。
まずはフォント。なぜかすべてが太字なんです。
最初から最後までずーっと太字。
ふつうは強調したいところだけ太字になっているものですが、本書は全文が太字になっています。 独特なセンスです。
「ぜんぶ大事」ということなのかもしれませんが、慣れるまでは読みにくく感じました。
本を開いたときの圧がすごいんですよね。
メルセデスベンツのエンブレムみたいな。ドーン!っていう感じです。
それから、チョロっとだけ載っているホリエモンの解説は不要に思えました。
「この人の考えは正しいよ。僕もおなじ経験があって、たとえば〜」という調子で、ただ自分の話をしているだけ。
補強になっていませんし、 内容もあまりないので、ホリエモンの解説は読む必要がないといえます。
が、著者名は堀江貴文氏なんですね。
独り占めしていいのかよっていう。
せめて「堀江貴文他」くらいにはするべきです。
全文ボールドを解消して、他を付ける。
この2つが私からの要望です。
まとめ
8人のイノベーターたちの話はどれも刺激的でした。
なかでもとくに印象に残ったのは、増田セバスチャンです。
「自分を褒める人しかいない環境は気持ち悪い」と。
私だったら、褒めてくれる人ばかりの環境、最高ですけど。
あとはHIKAKINが「ユーチューバーに必須なのは身近さ」だと語っていて、たしかに彼の動画のコメント欄には「ヒカキンはべつの世界に行ってしまった」みたいな書き込みがあるなぁと感じたり。
(数千万円の腕時計を買う彼の身近さは失われつつある)
あとは全文が太字だからメルセデスベンツのエンブレム……の話はもう書いたので、それくらいですね。
総じて面白い本でした。
(自分は書いていないのにこの表情)
以上、堀江貴文著『あえて、レールから外れる。逆転の仕事論』を読んだ感想でした。