著者の堀江氏は120歳まで生きたいのだといいます。
あなたはどうでしょう?
もし長生きしたいとしたら、本書を読み、最先端医療について知ることをおすすめします。
現在の最先端医療には何ができ、何ができないのかを把握できるからです。
※2020年2月現在
この記事では、堀江貴文著『120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた』の要約と感想
まずは本書の要約から。
120歳まで生きたいと願う著者が、2020年2月現在の最先端医療について、専門家に取材を行った。
がん治療、毛髪再生、第六感、老化の抑制、臓器の交換など、いまの医学には何ができるのか、これからどんなことが可能になりそうかを解説する。
以上がおもな内容です。
「医学がどこまで進歩しているのか」を知りたい方に本書はおすすめです。
内容の信頼性について
本書には、がん治療やアンチエイジング、iPS細胞による再生医療など、最先端医療にまつわるさまざまな情報が載っています。
いずれも各分野の専門家にホリエモンが取材し、専門家の言葉をまとめています。
よって、内容の信頼性については問題ないといえそうです。
出どころの怪しい情報などではない。
人間が120歳まで生きられそうかどうかについて、本書の結論は「イエス」です。
2050年に人類は不老不死に近づくだろう、というのが著者の見解でした。
不老不死とは、なんとも夢のある言葉ではないでしょうか。
なぜなら、私たちにとってもっとも恐ろしいのは「死」だからです。
死を回避できたなら、これほどハッピーなことはありません。
愛するあの人と死別することもなければ、自らが死の恐怖に怯えることもないわけです。
最先端医療に期待が膨らみます。
線虫を使ったがん検査システム
たとえば最先端医療の一つとして、「線虫を使ったがん検査」が紹介されていました。
線虫というのは、線のように細長い虫です(名前のとおり)。
線虫の嗅覚はたいへん優れており、どんな機械でも検知できない「がん細胞のにおい」を線虫は感じることができるのだそうです。
線虫によるがん検査には、尿1滴あればじゅうぶんだといいます。
がん患者の尿なら線虫が近づき、健常者の尿であれば線虫は遠ざかります。
ほぼ全身のがんをステージ0の段階から検知できると本書には書かれていました。
しかも高い精度で。
線虫の嗅覚を利用すれば、私たち人類は、よりいっそう「がん」に素早く気づけるようになるわけです。
たとえるなら、揺れが起こる5分前に地震発生を感知できるようなもの。
もちろん、「ステージ0のがんを見つけたいかどうか」はあなた次第です。
「がん治療はただお金がかかり、患者を苦しめ、寿命を縮めるだけだ」と批判する医師も世の中には存在します。
がんの早期発見・早期治療が良いことかどうかは、また別問題だといえるでしょう。
とにもかくにも、「ステージ0の段階からがんを見つけられる」ところまで医療が進歩していることは事実です。
まとめ
医療がどこまで進んでいるのかを知れる一冊でした。
毛髪再生(ハゲの治療)や老いの抑制、臓器の交換など、まるでSFのような話が本書には次々と出てきます。
読んでいるうちに希望が持て、「不老不死になれるかもしれない」と前向きな気持ちになれることでしょう。
とりわけ、いまの人生に満足している方に本書はおすすめです。
せっかく手にした楽しい人生が終わってしまうのは惜しいでしょうから、最先端医療を知り、不老不死の願いを持ち、代わりに人生の終末についての悲観的な考えは捨てましょう。
脳と機械が融合することで、2050年ごろには不老不死に近づけるのではないか、というのが著者の考えです。
まるで映画『チャッピー』のような世界。
人間なんてどうせ死ぬんだから、と悲観的にならず、「永遠に生きてやる」くらいの気持ちで貪欲に生きてみませんか?
「自分は永遠に生きるのだ」と本気で信じるためには、それなりの材料や根拠が必要です。
本書に「不老不死になれます」と書かれているわけではありませんが、最先端医療は、私たちに確かな希望を与えてくれます。
以上、堀江貴文著『120歳まで生きたいので、最先端医療を取材してみた』の要約と感想でした。
結論。不老不死に近づいたとき、人間の死因トップは自殺になるという。自殺以外では死なない世界(つまり病気で死なない世界)を想像したい方に、本書はおすすめ。
私たちにとってもっとも重要なのは、病気を防ぐことです。
病気にならなければ、医療の世話になることもありません。
健康でいるために、あなたは日々の食事でどんなことに気をつけていますか?