もし旦那さんがうつ病になったとき、家庭でどんな接し方をすべきかご存知ですか?
あるいは、うつ病の兆候やサインを知っていますか?
- 夫がうつ病を患っている
- 最近なんだか夫の元気がない
こうした立場の女性に本書はおすすめです。
この記事では、浅井逸郎監修『「うつ病の夫」に妻がすべきこと、してはいけないこと』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『「うつ病の夫」に妻がすべきこと、してはいけないこと』の要約と感想
まずは本書の要約から。
夫がうつ病だと診断されたとき、妻はどう接するべきなのか。
夫の診察には妻も同行したほうが良い理由。
抗うつ薬を飲む際にもっとも避けたいこと。
夫が自殺をほのめかしたらどう対処したら良いか、など。
うつ病という精神疾患の知識をはじめ、うつ病患者である夫との過ごし方など、妻として知っておきたい情報について解説する。
以上がおもな内容です。
あなたの旦那さんがうつ病でも、元気でも、本書を読んで損はありません。
なぜなら本書には「うつ病の兆候」が載っているからです。
妻として身近にいるあなたは、夫の異変に気づき、精神科の受診を促せる存在です。
兆候やサインを見逃さず、「いっしょに病院に行ってみよう?」と夫を説得できるかどうかは、あなたにかかっています。
イラストや図解つきでわかりやすい
本書が良いのは、そのわかりやすさです。
イラストや図解が多いため、目で見てパッと情報を理解できます。
重要な箇所はマーカーで線を引いたように色が変えてあるなど、読者が読みやすいように工夫されていました。
ふだん読書をしない方であっても、本書なら心配いりません。
- うつ病とはどんな病気か
- うつ病発症のサインや兆候
- 夫が精神科に行きたがらない心理
- うつ病になりやすいタイプ
- 妻が診察に立ち会うメリット
- 抗うつ薬とはどんなものか
- 夫婦共倒れを避ける方法
- うつ病の夫が自殺をほのめかしたら
- 利用したい経済支援制度
このような役立つ知識が、わかりやすく紹介されています。
あなたが既婚者であれば、知っておいて損はありません。
むしろ、知らなければ損をする情報だといえます。
なぜなら、うつ病はいつ誰が発症してもおかしくない病気だからです。
イメージとしては、がんのようなものだとお考えください。
夫ががんにならない保証はありません。
うつ病もおなじです。
うつ病は脳の病気ですので、どんなにポジティブな性格でも、キャンプが趣味でも、筋トレが日課でも、発症するリスクはあります。
- うつ病の夫
- うつ病ではない夫
あなたはどちらの夫を望みますか?
後者であれば、本書をおすすめします。
なぜ夫はうつ病を否定するのか
旦那さんがうつ病を発症した場合、大切なのは、奥さんの理解だといいます。
というのも、本人はうつ病を認めたがらず、精神科の受診を拒むケースが少なくないからです。
夫には、うつ病だと診断されることへの不安がある、と著者は述べていました。
不安の根底には、
- 解雇
- 降格
- 情けない
- 頭がおかしいと思われる
- 会社から信用されなくなる
- 親戚に合わせる顔がない
- お金を稼げなくなる
- 家庭を守れなくなる
といった恐怖が潜んでいるといいます。
妻であるあなたは、このような夫の感情を理解し、寄り添ってあげるべきです。
「もしうつ病でも治る病気だから。私が心配だから、いっしょに病院に行ってみない?」
など、受診を嫌がる夫にどう声をかけるべきか、アドバイスが載っていました。
スマホの調子が悪かったり、車の警告灯が点いたりしたら、誰もが対処法を調べるのではないでしょうか。
だとすれば、スマホや車よりも大切な「夫」がうつ病になったときの対処法は、優先してインプットすべき知識だといえます。
まとめ
わかりやすく、参考になる本でした。
夫がうつ病だと診断されてからはもちろん、うつ病の気配がないとしても、読んでおくべき一冊です。
なぜなら、
- 好きな食べ物を残す
- 楽しみにしているテレビを見ない
など、うつ病の兆候に気づけるようになるからです。
どんな知識も、知っていて損することはありません。
節約術も、ダイエット術も、便秘解消術も、知っていたほうが得をします。
うつ病に関してもおなじです。
もし旦那さんがいきなり自殺をほのめかしたとき、どう対処するのが良いのか、ご存知でしょうか。
知っているか知らないか、この小さな違いが、人生を大きく変えます。
以上、浅井逸郎監修『「うつ病の夫」に妻がすべきこと、してはいけないこと』の要約と感想でした。
結論。すべての既婚女性におすすめの一冊。もちろん、夫が超元気だとしても。明日も明後日もそのまま超元気でいる保証はないから。
うつ病に関して、当サイトではこんな本も紹介しています。
知識は少ないよりも多いほうが良いといえます。
イメージとしては、お金とおなじです。