世の中には、別れたカップルや夫婦を復縁させる「復縁屋」という職業があるそうです。
どんな人がサービスを利用するのか、関係が壊れたふたりをプロはどのように復縁させるのかなど、復縁屋の実情について書かれている本です。
この記事では、小澤康二著『「復縁屋」の仕事帳 プロが教える別れたふたりを元に戻すスゴワザ』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『「復縁屋」の仕事帳 プロが教える別れたふたりを元に戻すスゴワザ』の要約と感想
まずは本書の要約から。
著者は、相談を受けたうちの9割近くを成功に導いている復縁のプロである。
復縁を望むのは女性より男性が多い。
復縁希望者は20代後半〜30代半ばが中心。
復縁が成功するかどうかを左右するポイントなど。
実際に復縁させた事例を紹介しつつ、復縁屋の実態を明らかにする。
以上がおもな内容です。
復縁したい相手がいる方はもちろん、好奇心が旺盛な方にも本書はおすすめです。
復縁させた事例紹介がメイン
本書の大半は、復縁屋が行った仕事の詳細について書かれています。
- 相談者の詳細や状況
- 復縁したい理由
- 復縁工作員の作戦
- 復縁工作の実施結果
などのケーススタディが紹介されていました。
たとえば本書には、別れた妻との復縁を望む男性が登場します。
彼の依頼に応えるべく、元妻が通っているプールに女性工作員が通い、ターゲットに接近し、女性との信頼関係を築きます。
そうして元夫への気持ちを戻させるまでの過程が記されていました。
「復縁のためにそこまでやるのか」というのが正直な感想です。
当然ながら元妻は、プールで仲良くなった女性が「復縁工作員」であることなど、知る由もありませんし、今後も知ることはないでしょう。
復縁屋などというプロ集団が存在していること自体、彼女は知らないかもしれません。
長ければ、工作期間は半年に及ぶケースもあるといいます。
復縁させるための手口はどれも巧妙で、ターゲットに接近してこっそり任務を果たす様は、まるでスパイ映画のようです。
そんなスパイさながらのミッションをこなす工作員たちの「任務レポート」は、ほとんどの読者にとって興味深いに違いありません。
なぜなら本書を通して、ふつうは知ることのない世界を垣間見ることができるからです。
私たちの野次馬根性を刺激するような本。
復縁のテクニックが載っているわけではない
本書にはあくまでも復縁屋の仕事術が書かれているのであって、復縁のコツが載っているわけではありません。
つまり、本書を読んでも(ほとんど)復縁の役には立たない、ということです。
自分でできる復縁術が少しは紹介されている。ほんの少し。
ただし、本書を読んで復縁屋に興味を持ち、プロに相談を持ちかけるきっかけにはなり得るでしょう。
それなりの費用はかかりますが、好きな人と復縁できるのであれば、プロに支払うお金など惜しくはないはずです。
復縁する手段のひとつとして、「復縁のプロに依頼する」という選択肢を持っておいても良いのではないでしょうか。
選択肢が多いに越したことはないからです。
復縁したい相手に新しいパートナーがいても心配いりません。
復縁屋は「別れさせ工作」も行ってくれるそうです。
復縁屋の仕事術を、ぜひあなたも知ってみませんか?
まとめ
復縁屋という聞き慣れない職業について書かれた本です。
復縁工作を行うためには、
- 家
- 職場
- 行きつけの店
- よく行く場所
- 趣味
- 行動パターン
など、複数の調査員が張りついて対象者を調べあげ、ターゲットに適した工作員を仕向けるのだといいます。
ターゲットと同性の工作員を選ぶのは、そのほうが警戒心を起こされにくいからだと著者は述べていました。
いっぽうで、別れさせ工作が必要な場合には、異性の工作員が偽装恋愛を仕掛けることもあるのだといいます。
ところであなたは、別れたパートナーと復縁をした経験がありますか?
もしあなたが相手を振ってふたりの関係が終わり、その後に復縁したのだとしたら、裏で「復縁屋」が動いていたのかもしれません。
あなたは自然と恋愛感情が戻ったように思っていたが、じつは復縁屋によって作りあげられた感情だったかもしれない、ということです。
あな恐ろしや、ってなもんです。
以上、小澤康二著『「復縁屋」の仕事帳 プロが教える別れたふたりを元に戻すスゴワザ』の要約と感想でした。
結論。どうしても復縁したい相手がいる人は、プロに頼むのもアリ。プロの仕事術を知れるのが本書。それから、好奇心旺盛な人を満足させてくれるのも本書。あなたがいずれかに該当しいれば、楽しめるはず。
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