安藤忠雄著『境界をこえる』を読んだ感想

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この記事では、建築家・安藤忠雄著『境界をこえる』を読んだ感想をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

『境界をこえる』の感想

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本書は15歳の寺子屋シリーズの1冊です。

そのため、15歳の少年少女たちを読者として想定しています。

 

とはいうものの、大人が読んでもじゅうぶん楽しめました。

平易な言葉で書かれているので、むしろ安藤氏の生い立ちや考えをざっくりと知るには本書が最適かと思います。

 

元プロボクサーの建築家

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安藤氏は元プロボクサーという異色の経歴をもつ建築家です。

(実際に講演会でお会いした際にバイタリティ溢れる方だと感じました)

 

そんな安藤氏がなぜボクシングを始め、そして建築家へと方向転換したのか。

そこには「勝てる場所で勝負をしろ」というメッセージが込められていました。

 

勝てる場所というのは「自分の長所を活かせる場」か、「情熱を傾けられる場」です。

もし現在の居場所で勝てそうにないと感じたならば、安藤氏のようにスパッとやめて撤退する勇気が必要かもしれません。

 

予備校講師・林修先生は銀行を3ヶ月で辞めています。

やはり「ここで闘うのはちがう」と感じたからなのだとか。

 

勝てる土俵で勝負をする。大事ですね。

 

 

感性は鈍っていく

安藤氏は「感性はどんどん鈍る」と指摘します。

だから、若いうちにたくさんの本を読んで、本物に接しておきなさいと。

 

これはぜひとも10年前の自分に教えてやりたい言葉です。

感性の鋭い時期にカプコンの「バイオハザード4」に熱中し、黙々とゾンビを撃ちまくっていたので。

 

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残された人生の中でもっとも若いのは今です。まだ間に合います。

行動するなら今しかありません

 

みなさん、ゾンビ退治に勤しんでいる場合ではないのです。

コントローラを捨て、書を手にとりましょう。

もちろん攻略本ではなく。

 

お金は貯めても意味がない

本物に触れるべく積極的にお金を使う

それが安藤氏のポリシーだそうです。著者はお金を使って旅をし、世界中の建築を見てまわりました。

 

そうして得た学びが、建築家としての礎になっているといいいます。

若いうちの経験が一生モノの財産になる。素晴らしいことですね。

 

私は青春時代をバイオハザードに費やしてしまったので、一生モノの後悔になりました。

トンデモナイことですね。

 

まとめ

私は安藤建築が大好きで、彼の建築すべてを見て回ることを人生の目標としています。

 

安藤氏の考えを知ったことで、いっそう建築を見るのが楽しくなりそうです。 

あなたが建築に興味があってもなくても、15歳でも35歳でも、きっと本書から得るものがあります。

 

朝の9時から翌朝の3時まで猛勉強をし、独学で建築家になった安藤氏。

そんな彼の考えに触れてみませんか。

「自分もなにかやりたい!」という熱い気持ちになれることでしょう。

たとえそれがバイオハザードだとしても。カチャカチャ。

 

15歳の寺子屋 境界をこえる

15歳の寺子屋 境界をこえる

 

以上、安藤忠雄著『境界をこえる』を読んだ感想でした。