折れない、凹まない、振り回されない。
そんなメンタルがあればもっとラクに生きられるかもしれません。
この記事では、玉川真里著『"心のクセ"を変える6つの方法』を読んだ感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『"心のクセ"を変える6つの方法』の感想
著者である玉川真里さんは、もともと陸上自衛隊に所属していた経歴を持つ人物です。
「もっとも自殺率が高い職業」とされる自衛隊の自殺予防対策を任されるなど、臨床心理士として、彼女はこれまでに多くの人々の心のケアをしてきました。
著者自身も産後うつに苦しんだ経験があるそうで、本書ではそうした実体験に基づくアドバイスも読むことができます。
心のクセを変えること
「心のクセを変えればもっと前向きに生きられる」というのが本書のメッセージです。
なんでも、精神的な悩みを抱える人たちには共通する心のクセがあるというんですね。
ただし本人が自覚していないケースも多々あるといいます。
だからこそ、(本書を読むなどして)自分を客観視するのが大切なのかもしれません。
自分を後回しにしないこと
たとえばアドバイスとして「自分を後回しにしない」というのが載っていました。
これは、他者の意見に合わせてばかりでなく、「自分がどうしたいのか」をもっと優先させるべきだという主張です。
メンタルの悩みを抱える人には、自分がしたいことを蔑ろにしているケースが多く見受けられるといいます。
あるいは、そもそも自分の考えや欲求に無自覚だったり。
もっと自己主張すべき
ようは、もっと自己主張をしろってことですよね。
「自己主張によって自信が作られる」と述べる専門家もいますし、遠慮なく、自分の意見を相手に伝えてみるべきなのかもしれません。
「おれは焼肉よりも回転寿司がいいな」
「今日は食器洗いをする気になれないな」
「おれはこんな給料じゃ満足できないんすよ」
など、積極果敢に自己を主張してみようと思いました。
真面目なあなたも、もっとワガママになっていいのでは?
温泉やエステの癒しなどただの気休め
著者の主張でもっとも印象的だったのが「温泉やエステで癒されても問題は解決しない」というものでした。
職場の人間関係で悩んでいるから、週末にはエステに通ってストレス解消。気分スッキリ。
でもこれ、月曜日になると元に戻ってしまうんですよね。
ふたたび職場の人間関係に煩わされて気分が塞いでしまう。
つまりなんの解決にもなっていないわけです。
温泉やエステに限らずこうしたストレス発散を行っている人は多いかと思いますが、問題に向き合わない限り、ストレスがなくなることはありません。
問題に向き合うことが大切
とはいえ、問題に向き合うのもそう簡単じゃありませんよね。
たとえば「仕事に意義を見出せない」と悩んでいるとします。
この問題と真剣に向き合ったら、転職や独立などの選択肢が出てきます。
でも、転職や独立について考えるのは面倒だし、実行できる気もしなければ、実行するだけの気力もない。
だから週末にショッピングに出かけ、散財し、気分を紛らわす。
意義を見出せない仕事からは目を背ける、と。こうなりがちなわけです。
じゃあどうすればいいかといえば、「覚悟を決めて問題と向き合う」しかありません。
シロアリに喰われる柱を見て見ぬフリしていたら、いつか家がバターンとぶっ倒れてしまいますからね……。
まとめ
他者思考は自分への裏切り、いちばん大切なのは死なないこと、行動するために必要なこと、他人の言葉にムカついたときに気づくべき思考など。
本書を読めば、メンタルに関するたくさんの言葉やアドバイスに触れることができます。
無自覚だった心のクセに気づき、変えられたら、人生がいまよりさらに豊かなものになるのかもしれません。
私は「自己主張していない自分」に気がついたので、今後はもっともっと「おれは回転寿司がいいんだよォ!」と叫んでみたいと思います。
以上、玉川真里著『"心のクセ"を変える6つの方法』を読んだ感想でした。