原料に小麦を使ったパンやシリアルを食べていませんか?
この記事では、ウイリアム・デイビス著『小麦は食べるな!』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『小麦は食べるな!』の要約と感想
まずは本書の要約から。
現代人は遺伝子操作で破壊された小麦を食べさせられている。
その結果、肥満、高血圧、糖尿病、心臓疾患、脳疾患、皮膚疾患などで苦しんでいる。
小麦をやめるだけで体も頭も健康になり、体重が落ち、ぐっすり眠れ、幸せになれる。
小麦がもつさまざまな危険性を伝え、警鐘を鳴らす。
以上がおもな内容です。
読めば、小麦製品を食べる気が失せることは確実です。
なぜ小麦は危険なのか?
遺伝子操作により破壊された小麦を、私たちは口にしているといいます。
「日本なら安全 」ということはありません。
なぜなら、日本は小麦の全消費量の85%を輸入に頼っているから。
ふだん口にするパンや麺、シリアルなどに使われているのは輸入小麦だと思ってまちがいないでしょう。
たとえば、遺伝子操作された小麦は本来の小麦よりもグルテンというタンパク質を多く含んでいるといいます。
グルテンには、腸の粘膜を傷つけ、リーキーガット症候群を引き起こすリスクがあります。
積極的に摂取するのは避けたいところです。
小麦は血糖値を急上昇させる
著者は「どの炭水化物よりも血糖値を急上昇させる」という小麦の特徴を指摘しています。
血糖値が急激に上昇することで、
- 肥満
- 老化
などのリスクが高まるといいます。

医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68
- 作者:牧田 善二
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/09/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
こちらの本でも、血糖値のコントロールが健康のカギを握ると書かれています。
ジェットコースターのように血糖値を上げたり下げたりすると、健康に悪影響を及ぼすわけです。
グルテンフリーにも注意
ただし、グルテンフリーの食品にも注意が必要です。
なぜなら、代わりに使われているコーンスターチやジャガイモでんぷんが、小麦以上に血糖値を高めるから。
たとえば、血糖値が上昇するとAGEという物質が生成されやすくなります。
老化を加速させるAGEは、アンチエイジングに励む人々にとって脅威でしかありません。
- りんご
- オレンジ
- チョコレート
- アイスクリーム
- スイートポテト
どの食べ物よりも、小麦は血糖値を上昇させるのだとか。
AGEが蓄積した部分にはシワやシミができます。
アンチエイジングのために高級な美容液を使っていても、血糖値に無頓着では意味がないといえます。
むしろ、小麦抜きの食生活こそ最高のアンチエイジングなのかもしれません。
じゃあ何を食べればいい?
著者は小麦の代わりに以下の食材をすすめています。
- 野菜
- 肉や卵
- 少量の果物
- 良質な油
ただし、小麦をやめるのは容易ではないかもしれません。
なぜなら人によって小麦は依存症を引き起こすからです。
小麦製品をやめたときにイライラするなど禁断症状が現れるとしたら、絶つのは難しいでしょう。
依存していなければ良いのですが。
まとめ
人の行動を変え、幸福作用を持ち、除去すれば禁断症状が現れる。
怪しいクスリの説明ではありません。
これは小麦の説明です。
著者は、徹底的に小麦を批判しています。
厳密にいえば、遺伝子操作によって破壊された現代の小麦(のようなもの)を。
パンが大好きで、パンがない生活なんて考えられない。
そんな人は本書を読まないほうがいいかもしれません。
まるで恋人の黒歴史を知ってしまったかのような、暗澹たる気持ちになるだけ。
小麦を避ける気がないのなら、知らぬが仏というやつです。
以上、ウイリアム・デイビス著『小麦は食べるな!』の要約と感想でした。
手ごろな値段でお腹を満たそうとすると、菓子パンやシリアルなど、選択肢が小麦だらけになります。
ご注意ください。
避けるべきは小麦だけではありません。