硬くて歯ごたえのある食べ物を噛み砕く瞬間、言いようのない快感を覚えませんか?
バリボリとした食感は病みつきになります。
たとえば、強靭なアゴでドッグフードを食べる犬の姿を眺めているだけでも気持ちが良いものです。
とはいえ、犬のマネをして私たちがドッグフードを貪るわけにはいきません。
口に合わないからです。
そこでこの記事では、
- せんべい
- 生のにんじん
- アーモンド
など、「食感を楽しめる硬い食べ物」をご紹介します。
咀嚼する快感を味わうため、ぜひ参考にしてみてください。
バリバリ食感の硬い食べ物6選
硬い食べ物のなかでも、「バリバリとした食感」が楽しめるものだけに絞ってご紹介します。
食感が地味で、噛んだときの心地よさに欠けるビーフジャーキーやスルメイカは除外しました。
どちらも硬さのジャンルが違っているからです。
たとえるなら、
- ジェットコースター
- ホラー映画
この両者で「怖さ」の系統が異なるようなものです。
咀嚼する際にバリバリボリボリといった食感が楽しめるのは、
- 煎餅
- よりより
- 生のニンジン
- チョコレート
- 厚手のポテトチップス
- アーモンド
これら5つの食べ物です。
硬さで食事にアクセントをつけましょう。
1. 煎餅
せんべいは、バリバリとした食感を楽しむのにうってつけのお菓子です。
ものによっては相当硬いため、
- 健康な歯
- 丈夫なアゴ
この2つを備えていないと咀嚼できないこともあります。
そんなせんべいの原材料には、
- 小麦粉
- 米
いずれかが使われています。
たとえば、瓦せんべいや南部せんべいは小麦でできています。
ただし小麦にはグルテンといって腸壁に炎症を起こすタンパク質が含まれているため、小麦から作られたせんべいは、私たちの腸に良くありません。
グルテンの摂取には、腸内環境の悪化や、慢性疲労を招くリスクがあります。
もしグルテンフリーの食事を心がけるのであれば、小麦ではなく、米で作られた煎餅を選ぶのが良いでしょう。
パッケージの成分表示を見れば、その煎餅が米でできているのか、小麦でできているのかが確認できます。
とはいえ、アルコールの解毒能力が人によって異なるように、グルテンの耐性も人それぞれです(検査で調べられる)。
したがって、全員がグルテンを避けたほうが良い、というわけではありません。
検査を受けたことがなく自らのグルテン耐性がわからないのであれば、(念のため)小麦は避けておくのが無難だ、ということです。
米からつくられた煎餅を選んで買い、バリバリ噛み砕きましょう。
2. よりより
よりよりは中国のお菓子です。
小麦粉でできた生地を油で揚げた、ほんのりとした甘さの食べ物です。
硬さはニッポンの煎餅を軽く上回っていて、まるでボールペンをかじっているかのような歯応えがあります。
20歳未満のアルコール摂取が禁止されているなら、よりよりは、70歳以上禁止としたほうが良いかもしれません。
というのも、高齢者がよりよりに挑むと歯がどうにかなってしまう恐れがあるからです。
よりよりはかつて中国から長崎に伝わってきて、現在は長崎県の名物として知られています。
ゆえに、長崎新地の中華街では見かけても、ほかの地域でよりよりを見かけることはまずありません。
ちょうどサーターアンダギーが、沖縄のローカルな食べ物であるようなものです。
もしよりよりの硬さにチャレンジしたい場合には、ネット通販で買うのがベターです。
近所のスーパーを探し回ってみても、時間をムダにするだけで、よりよりは見つかりません。
ちなみに「よりより」は長崎における愛称です。
本場中国では、
- 麻花兒(マファール)
- 火把(ホオバー)
と呼ばれていて、商品パッケージにも上のような漢字表記がなされています。
ネットで購入する際には、
- 麻花兒(マファール)
- 火把(ホオバー)
これらを探してみてください。
それが、硬くてほんのり甘い「よりより」です。
3. 生のニンジン
にんじんは野菜なので、硬いだけでなく、ヘルシーです。
食べる際に塩分やら脂質やらダイエット云々を気にする必要がありません。
にんじんは水で洗ってから、カットせずにそのまま丸齧りしましょう。
ちょうど、馬がやっているのとおなじニンジンの食べ方です。
にんじんを丸ごとかじれば、信じられないくらいバリボリとした食感が味わえます。
あまりの振動に、脳まで震えるのを感じることでしょう。
包丁で人参を切って野菜スティックのようにする手もありますが、食べやすくなる代わりに、硬さや心地よい食感が損なわれます。
ですので、カットせず、皮も剥かず、そのまま丸かじりするのがおすすめです。
小ぶりなニンジンなら、おやつ代わりに1本まるまる食べられます。
ニンジンはβ-カロテンという栄養素を多く含んでおり、抗酸化作用に優れています。
抗酸化作用は「アンチエイチング」とも言い換えることができ、β-カロテンを摂ることで、美肌効果に期待できます。
β-カロテンは脂溶性(油によく溶ける性質)の栄養素なので、 油といっしょにとると吸収率が高まります。
せっかくの栄養素を無駄にしないためには、ニンジンにマヨネーズをつけたり、オリーブオイルを垂らしたりして食べると良いでしょう。
4. チョコレート
チョコレートは健康効果が高いため、体重や血圧を気にすることなくバリボリ食べられます。
というのも、チョコレートにはポリフェノール(カカオポリフェノール)という成分が豊富に含まれているからです。
チョコレートのポリフェノール含有量は、赤ワインのおよそ5倍です。
カカオポリフェノールには、
- 抗不安作用
- 高血圧の改善
- 動脈硬化の予防
- 脂肪燃焼の促進
こうしたさまざまな健康効果があります。
ただし、砂糖がたっぷり使われている「甘いチョコレート」はおすすめしません。
カカオの含有量が低く、代わりに糖質が多いからです。
早い話が、食べると太ります。
肥満を避けるためには、高カカオチョコレートを選ぶようにしましょう。
カカオ含有量70%以上が目安です。
たとえば明治の「カカオ効果」という商品は人気でよく売れていて、どこのスーパーやコンビニでも手に入るのでおすすめです。
チョコレートを買ってきたら、戸棚ではなく、ぜひ冷蔵庫に入れて保管してみてください。
冷やしたほうがチョコレートは硬くなるため、咀嚼時のバリバリ感が150%増しになります。
ちなみに、チョコレートの食べ過ぎで顔にニキビができるのは、チョコに含まれる脂質ではなく、糖質が原因です。
(体内で余った糖質は中性脂肪となる。皮脂の分泌が増えて、皮膚常在菌のバランスが乱れる)
甘いチョコレートを避け、カカオ含有量70%以上の高カカオチョコレートを食べていれば、ニキビの心配はありません。
5. 厚手のポテトチップス
バリバリとした食感を楽しむのであれば、通常のポテトチップスではなく、「分厚さ」をウリにしたポテチを買うのがおすすめです。
1枚1枚のチップに厚みがあるぶん、噛みごたえもあります。
ただし、
- 塩分
- 糖分
- 脂質
- トランス脂肪酸
など、ポテチには不健康な要素がギュッと詰まっています。
もしバリバリバリバリとチップスの食感を楽しんでいたら、ブクブクブクブクと体脂肪が増えていくのは間違いありません。
ポテトチップスは、味も食感もピカイチです。
ただ、肥満まっしぐら(糖質が高い)、老化を促進させる(老化物質AGEが多い)など、不健康な点がネックです。
ポテチの食べ過ぎにはご注意ください。
6. アーモンド
ポテチと違い、遠慮なく食べられるのがアーモンドです。
カシューナッツやピスタチオといったナッツ類のなかでも、アーモンドの硬さはトップクラスです。
しかもアーモンドは、
- 奇跡のナッツ
- 食べる美容液
- 天然の抗酸化サプリメント
などと呼ばれ、その健康効果が高く評価されています。
ではなぜ、アーモンドは私たちの身体に良いのでしょうか。
それは、
- ビタミンE
- オレイン酸
- 不溶性食物繊維
といった、健康と若さを保つのに役立つ栄養素が、1粒1粒にギュッと詰まっているからです。
おまけに硬いわけで、アーモンドには弱点がありません。
小腹が空いたときの間食として食べれば、罪悪感を覚えることなく、空腹をしのげます。
アーモンドをバリバリ噛み砕いて、ストレスをジャンジャン発散しましょう。
ちなみにスーパーだと、1袋あたり200〜300gのアーモンドが入った商品が売っています。
それにたいしてAmazonなどのネット通販なら、その3〜5倍、1袋に1kgのアーモンドが詰まった業務用みたいなサイズの商品を購入できます。
大容量のメリットは、スーパーで買うアーモンドよりも割安で手に入ること、です。
ちょうど、靴下を1足だけ買うよりも、3足セットでまとめ買いしたほうが安くなるようなものです。
もしアーモンドのバリボリ食感を毎日楽しむなら、1kgの大袋でドカッと買い、自宅にストックしておくと良いでしょう。
安くて財布にやさしいだけでなく、アーモンドを切らす心配がなく、安心です。
言葉を変えれば、割高な小袋でちょこちょこ買うのは損だ、ともいえます。
Amazonで業務用のような大袋に入ったアーモンドを買い、バリボリ食感をおトクに楽しんでみてください。
Amazonではこちらの素焼きアーモンドが売れています。
コストコの店内に並ぶ商品のようなビッグサイズ、いわばアメリカンサイズです。
こちらが麻花兒、通称よりよりです。
その常識外れの硬さに魅了されるリピーターは少なくありません。
日本のお菓子では考えられないくらい"不親切な硬さ"がウリです。
前歯でよりよりを噛むとバキッと折れる危険があるので、前歯ではなく、丈夫な奥歯で噛み砕いてください。