自炊していますか?
していなくても、本書を読めば自分で調理がしたくなります。
この記事では、南清貴著『本当は怖い!こんな「長持ち食品」』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『本当は怖い!こんな「長持ち食品」』の要約と感想
まずは本書の要約から。
腐らない、しおれない、変質しない食品にはワケがある。
食品が長持ちするのは、食品添加物が入っているから。
添加物は人体に悪影響を及ぼす。
体に悪いものを避け、安心な食べ物を選びとる方法を紹介。
以上がおもな内容です。
食事はもっとも効率の良い投資
あなたは食事に気を遣っていますか?
著者は食事を「もっとも効率の良い投資」だといいます。
なぜなら、リスクの少ない食品を買うかどうかは金額的に小さな差だけれど、健康面では数年後に大きな差となるから。
不摂生をしたからといって、今日明日にどうこうなりはしませんよね。
ですが、そのツケは数年後に病気や不調という形でやってきます。
体調を崩してから病院へ行って治療を受けたり、サプリメントを飲んだりしても手遅れです。
だったら日頃の食事に気をつけるのが、健康へのベストな投資である。
そうした考えに基づき、著者は「長持ち食品」を避けるよう警告しています。
「長持ち食品」はなぜ長持ちする?
スーパーに売っている食料品が長持ちする理由。
それは、添加物が入っているからです。
微生物の働きを抑え(あるいは微生物を殺し)、食品の腐敗を防いでいるんですね。
しかし体内に入った添加物は、腸内細菌にまでダメージを与えてしまう。
腸は健康の要です。
腸内細菌のバランスが乱れると、体のあちこちに不具合が生じます(症状となって現れるのは数年後かもしれませんが)。
ヨーグルトを食べて乳酸菌を取り込んでも、添加物で殺していては意味がありませんよね。
食品添加物の影響は腸内細菌だけにとどまりません。
発がん性が認められているものも存在します。
食品添加物は誰のため?
ここで重要なのは、食品添加物が「販売側」の都合で使われているということです。
商品を多く売って利益を上げるために、1日でも長くスーパーに置いておきたい。
だから長持ちさせる必要がある、というわけ。
消費者にとっても、食品が腐らずに長持ちするのはありがたい。
傷みやすい魚のすり身を使っている練り物も、腐りやすい生卵を使っているマヨネーズも長持ちしますね。
ただ、便利さと引き換えに健康を(気づかないうちに)損なっているとしたらどうでしょう?
食品が長持ちすることは、本当にありがたいのでしょうか。
本書が扱う食料品
著者は以下の食品について取り上げ、どんな食品添加物が入っていて、なぜ体に悪いのかを説明しています。
- 肉加工品
- 魚肉ねり製品
- 輸入果物・野菜
- ごはん・おにぎり
- パン・サンドイッチ
- ソース・ルウ
- 調味料
- 冷凍食品
- 飲み物
- お菓子
安さを求めると、食品添加物たっぷりの加工食品に行き着くといいます。
お金を節約する代わりに命を削っている。
そういっても過言ではありません。
だったら多少のお金はケチらず、体に良い食品を選びたいものです。
まとめ
食べ物は腐るのが当たり前。
著者が発している一番のメッセージがこれです。
「腐る」ことを念頭に置くと、スーパーの食品を見て「なぜこんなに長持ちするのか」と疑問を覚えるようになるはず。
つまり、本書によって意識が変わるわけです。
その変化が、未来の健康を左右するかもしれませんね。
本書で示されている添加物の危険性は、検証や実験に基づいたものです。
ただし、一部で著者の推測ともいえる記述があります(個々の添加物は安全でも体内で混ざると分からないよ?など)。
食べ物も、情報も、賢く選び取っていきましょう。
某ハンバーガーチェーンのハンバーガーには、20年以上経っても腐らないという噂(写真付き)がありますね。本当なら恐ろしいことです。

本当は怖い! こんな「長持ち食品」: レトルト、冷凍、総菜、加工食品、輸入品、調味料……ここだけはチェック! (単行本)
- 作者:南 清貴
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2019/05/17
- メディア: 単行本
以上、南清貴著『本当は怖い!こんな「長持ち食品」』の要約と感想でした。
読めば加工品に頼らず、自炊したくなること必至です。