消化器内科医、大腸専門医である著者が、「老いを防ぐ食事」について解説しています。
美味しいかどうかだけでなく、「老化」という観点から食べ物を選んでみませんか?
この記事では、松生恒夫著『老いない人は何を食べているか』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『老いない人は何を食べているか』の要約と感想
まずは本書の要約から。
老化とはすなわち体が酸化することである。
したがって大事なのは、野菜や果物、オリーブオイルなど、抗酸化作用を有する食材を摂ることだ。
くわえて、腸内環境を良くすることも、アンチエイジングには欠かせない。
老いない人の食事、腸ストレスを防ぐ方法、腸を健康にする食べ方など、若い見た目で健康的な生活を送るための食生活を解説する。
以上がおもな内容です。
「いつまでも若々しく健康でありたい」と考える人に本書はおすすめです。
著者オリジナルの地中海式和食
この手の本はたいてい、「あれがいい、これもいい」とたくさんの食品を紹介しています。
載っているおすすめの食べ物が多すぎるがゆえに、「健康のために結局どれを食べればいいのかわからない」と読者は困惑しがちです。
が、本書は違います。
著者の提案はいたってシンプルでした。
松生氏がおすすめしているのは、「地中海式和食」という著者オリジナルの食生活です。
地中海型食生活と和食を融合させたもの。
地中海式和食の作り方は簡単で、基本的には「和食にエキストラバージン・オリーブオイルをかけるだけ」でOKだそうです。
もう少し具体的に説明すると、オリーブオイルを豊富に使い、穀物、魚、野菜、果物をたくさん摂り、肉類、乳製品は少量しか摂らないスタイル、それが地中海式和食です。
これなら実践しやすいのではないでしょうか。
納豆にオリーブオイル、豆腐にオリーブオイル、マグロの刺身にオリーブオイル(カルパッチョ風)という具合です。
オリーブオイルはかなり強力な抗酸化作用を有しており、細胞が老化するのを防いでくれます。
いつもの食事にエキストラバージン・オリーブオイルを加えるだけですので、日常に取り入れやすいといえます。
腸力を高める食生活
大腸専門医である著者は、消化器の観点からも食事のアドバイスをしていました。
腸の健康が「若さ」のカギを握っているといいます。
たとえば便秘は、腸の健康にとってマイナスです。
そこで排便力を高める方法として、
- 水分
- 食物繊維
- オリゴ糖
- マグネシウム
などの摂取を著者は勧めていました。
くわえて、腸管運動を促進するために、適度な運動もおすすめだといいます。
腸を若々しく保つためには、まず便秘を解消しなければなりません。
他にも、腸管免疫力を高める方法なども本書では解説されています。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
まとめ
結局のところ、エキストラバージン・オリーブオイルを買ってきて、あらゆる食材にかけて食べるのが良いそうです。
これが本書でもっとも重要なメッセージだといえるでしょう。
オリーブオイルの長所は抗酸化作用だけでなく、
- アルツハイマー病予防
- リウマチ予防
- 骨粗鬆症予防
- 動脈硬化、メタボ予防
- 胃がん予防
- 大腸がん予防
- 便秘、潰瘍性大腸炎予防
- 乳がん予防
- 美容効果、紫外線予防
- 保温・保湿効果
など、多岐にわたるそうです。
つまり、エキストラバージン・オリーブオイルはとても優秀な油だ、ということです。
納豆にカラシとタレを入れ、オリーブオイル小さじ1杯をかけて食べてみました。
味がマイルドになり、美味しくいただけました。
これがオリーブオイルではなくココナッツオイルだったら甘くて嫌ですが、オリーブオイルであれば、あらゆる食材に合いそうです。
以上、松生恒夫著『老いない人は何を食べているか』の要約と感想でした。
結論。和食にエキストラバージン・オリーブオイルをかければ良い。本書の素晴らしさは、この主張の単純明快さにある。
さっそくオリーブオイルをかけてみませんか?
こちらは高品質の有機エキストラバージン・オリーブオイルです。
オリーブオイルもピンキリ。なるべく良いものを。