ゲーテの含蓄に富んだ言葉に触れてみませんか?
この記事では、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ著『超訳 ゲーテの言葉』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『超訳 ゲーテの言葉』の要約と感想
まずは本書の要約から。
ドイツの作家であるゲーテの言葉だけを集めた名言集。
才能や行動、直感、責任、幸福など、人生のあらゆるテーマについてゲーテの考えを知ることができる一冊。
出典が示されており、編訳者の解説などは載っていない。
以上がおもな内容です。
本書を読むにあたって、ゲーテについての予備知識は必要ありません。
物事の本質を学びたい方に本書はおすすめです。
本質を突いている言葉
ゲーテの言葉は、私たちに物事の本質を教えてくれます。
たとえば、「絶望とは自分の愚かさが生み出すものだ」とゲーテは語っています。
というのも、どんな状況に直面してもかならず打開策が見つかるからです。
賢い者は打開策を見抜くいっぽうで、愚かな者はそれに気づけないからこそ、「絶望は自らの愚かさが生み出す」というわけです。
つまり、私たちが賢者であろうとすれば、絶望などありえません。
なんと前向きな言葉でしょうか。
あるいは、「他人に評価されて喜ぶのは愚かなことだ」ともゲーテは語っています。
なぜなら人は、自分にとって役立つ人間しか評価しないからです。
要するに、他人の評価を喜ぶのは、自分で自分を「道具扱い」しているに過ぎない、とゲーテは述べているわけです。
SNSでの承認欲求に振り回されて「映え」を気にしている人たちに、ゲーテの言葉が届くことを願っています。
自ら進んで他人の道具になることなどありません。
賢い者と愚かな者
ここまでも何度か登場しているように、ゲーテは「賢い者」と「愚か者」という表現を好んで使っています。
賢い者はこうするけど、愚か者はこうする、といった具合です。
ビジネス書によくある「年収1000万円の人、年収300万円の人」だとか「独立して成功する人、独立すると失敗する人」だとかの対比は、ゲーテの頃から存在していたようです。
こうした対比を使うメリットは、主張がわかりやすくなることです。
どうすれば賢者になれるのかが、本書ではわかりやすく示されています。
当然ながら私たちは「賢者」でありたいわけですので、ゲーテが「愚か者はこうだよ」と示している行動を慎み、「賢者はこうだよ」と示している行動や思考を取り入れるだけで、賢者に近づくことができます。
したがって本書は、「賢者になるための教科書」あるいは「賢者になるためのマニュアル」だといえるのかもしれません。
まとめ
賢者になるというのは、より良く生きることを意味します。
より良く生きるためにはどうするべきかというと、ゲーテは「行動がすべてだ」と述べていました。
懸命に何かに取り組んでいるときの充実感こそが幸福だといいます。
結果や名声など、行動のオマケに過ぎないそうです。
どうでしょう、あなたも『超訳 ゲーテの言葉』を読む、という行動をとり、充実感を得ませんか?
賢者としての人生を歩みませんか?
以上、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ著『超訳 ゲーテの言葉』の要約と感想でした。
結論。メッセージはすべて含蓄に富んでおり、かつ本質を突いている。言葉が前向きなのも、読者に希望を与えてくれて良い。(編訳者による)余計な解説がないため、ゲーテの言葉だけに浸れる。