慢性的な疲れに悩んでいませんか?
しつこい疲れの原因は、副腎の疲労にあるといいます。
この記事では、御川安仁著『疲れがとれない原因は副腎が9割』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『疲れがとれない原因は副腎が9割』の要約と感想
まずは本書の要約から。
慢性的な疲れを抱えている人の多くに共通しているのが、副腎疲労症候群である。
これは1日寝ただけで回復するような急性の疲労ではない。
副腎疲労の原因および対策を、栄養や健康法を交えながら解説する。
栄養、ミトコンドリア、腸、脳を意識して生活すれば、あなたの疲れもきっと取れるはずだ。
以上がおもな内容です。
表現が端的で、ポイントも分かりやすく示された良書です。
毎日を元気に過ごしたいすべての方に本書はおすすめです。
私たちの副腎はヒドく疲れている
全身に疲労感や倦怠感が生じるのは、副腎という臓器が疲れているからだといいます。
副腎は腎臓の上についている小さな臓器で、コルチゾールというホルモンを分泌しています。
このコルチゾールは私たちにとって「元気の素になるホルモン」なのだそうです。
つまり、疲れてしまった副腎がコルチゾールをうまく分泌できなくなり、「元気の素」が不足した私たちは、パワーが出なくなる、というわけです。
副腎疲労の原因として、
- 休息の不足
- 過剰なストレス
- 忙しい生活
- バランスの悪い食習慣
が本書では挙げられていました。
どうでしょう。
あなたはいずれかに該当していますか?
もし一つでも当てはまる項目があったなら、あなたは副腎疲労に陥っている恐れがあります。
本書を参考に、生活を改善したほうが良いかもしれません。
副腎の疲れをとるためにすべきこと
副腎疲労は病気ではありません。
ただし、慢性的に疲れている人によく見られる症状だといいます。
コルチゾール値が基準値を下回っている状態を副腎疲労と定義している。
副腎疲労の患者は、たいてい腸内に炎症を起こしているのだそうです。
くわえて患者は、リーキーガット症候群も併発していると著者は指摘します。
リーキーガット症候群の説明はやや複雑ですので、興味のある方は本書を読んでみてください。
パンや麺などの小麦食品を好んでいるなら、あなたにもリーキーガットの恐れがあることは記しておきます。
リーキーガット症候群は、それだけで1冊の本になってしまう症状です。
つまり、リーキーガットが健康へ与えるダメージは大きい、ということです。
もちろん、副腎疲労を起こす原因はリーキーガット(腸のトラブル)だけではありません。
- ミトコンドリアの不活性
- カビ毒(マイコトキシン)の影響
- マグネシウム不足
など、さまざまな要因が考えられるといいます。
本書を読み、一つずつチェックし、必要とあれば生活習慣を見直してみてはいかがでしょう。
副腎を疲れさせている要素を取り除かない限り、あなたの慢性的な疲れがなくなることはありません。
副腎がじゅうぶん活動できず、コルチゾール値が下がったままだからです。
まとめ
本書を読めば、生活のあらゆる習慣を変えたくなるはずです。
なぜなら、私たちが習慣としている行動の多くが、副腎にダメージを与えているからです。
食品添加物や抗生剤が腸内細菌のバランスを乱したり、善玉菌を殺したりすることをご存知でしたか?
ミトコンドリアがどんな働きをしていて、どうすれば元気になるかを知っていますか?
こうした知識の一つひとつが、慢性疲労を消し去るヒントになります。
「とりあえず休日にたくさん寝ればOK」というほど、慢性疲労は甘くありません。
解決するには、それなりの知識が必要です。
疲労をとるのに必要な知識をわかりやすい形でまとめてあるのが本書です。
以上、御川安仁著『疲れがとれない原因は副腎が9割』の要約と感想でした。
結論。あなたの疲れがとれないのは、原因に対処できていないから。原因に対処できていないのは、そもそも何が慢性疲労を招くのか知らないから。だったら知ればいい。副腎にやさしく生きよう。