いきなり!ステーキの経営はなぜピンチに?1食2〜3000円は高いから

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2019年から2020年にかけていきなり!ステーキの業績が悪化し、店舗が次々と閉店しています。

 

「低価格で高品質のステーキが食べられる」と銀座1号店が話題になったのが、2013年。

以来急成長をつづけ、ステーキの本場アメリカにまで進出したいきなり!ステーキに、なにがあったのでしょうか?

 

この記事では「いきなり!ステーキの経営はなぜ失敗したのか」について書いていきます。

ぜひ参考にしてみてください。

 

 

いきなり!ステーキの経営はなぜ失敗したのか

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いきなり!ステーキが失速した要因の一つに「出店し過ぎ」が挙げられます。

 

2018年の新規出店数は202店舗。

いきなり!ステーキを運営する株式会社ペッパーフードサービスの一瀬社長は「年間200店の出店は無理があった」と口にしています。

 

ステーキにしては安いが

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出店し過ぎにくわえて挙げたいのが、「値段の高さ」です。

いきなり!ステーキが提供するステーキは、「ステーキにしては安い」のかもしれません。

 

が、一食にかける金額を考えたときに、ステーキは高い

ヒレ肉300gにライスをつけて、3000円弱。 

一般庶民が週に1回食べに訪れることは考えにくいといえます。

 

ランチ1食を500円以内におさめている会社員にとって、1食のヒレステーキは昼食6食分に相当します。

不景気がつづく日本で、どれだけの人が毎週ステーキを食べるでしょう。

あるいは3日に1回ステーキを食べるでしょう。

 

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高所得者が多い東京ならまだしも、所得水準の低い地方で「ステーキが消費されまくる」状況など、考えられません。

高度経済成長期じゃあるまい。 

 

いきなり!ステーキの急拡大が失敗に終わったのは、このあたりに根本的な原因がありそうです。

 

 

ステーキは特別な日の食べ物

あなたがステーキを食べるのはどんなときでしょう?

 

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だれかの誕生日祝いや、頑張った自分へのご褒美など。

特別な理由があるとき限定ではありませんか?

 

当然です。 

なぜならステーキは高級料理だからです。

ステーキはうなぎや寿司(回っていない)、焼肉などに並ぶ贅沢品。

 

マクドナルドのチーズバーガーのように、財布と相談せずいつでも食べれるものではありません。

 

いきなり!ステーキは近所に必要か?

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したがってステーキを提供する店は、鰻屋や寿司屋(回っていない)と同程度の数があればじゅうぶんなわけです。

 

特別な日の食事であれば、車で片道30分かけてでも食べに行くでしょう。

「今日はお祝いだ。ちょっぴり遠出してステーキを食べよう」ってなもんです。

美容室ほどあちこちに要らない。

 

贅沢な高級料理であり、一般庶民にとっては特別な日にしか食べないステーキ。

1食にかけるお金としては安くないのに、「ステーキとしては安い」という理由で、急拡大させてしまったいきなり!ステーキ。 

荒れる株主総会。 静かな店内。

そんな感じです。

 

まとめ

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通常であれば1食2500円〜3000円ほどするうな重を、1食1700円で提供するチェーン店が現れたとします。 

その名も「いと!うな重」。

 

いと!うな重は破竹の勢いで出店をつづけ、年間で200店舗を出す成長っぷり。

安さの秘訣は、業界では異例の立ち食いスタイルにあります。

立ち食いスタイルは飲食店のキモである回転率をアップさせるのです。

 

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うな重を安く食べれるとあって当初は人々が押し寄せました。

 

がしかし、店舗数の増加とは裏腹に、客足はどんどん遠のいていきます。

「こんなに安くうな重を提供しているのに、いったいどうして」

経営陣は頭を抱えます。

 

「うな重にしては安いかもしれないけど、そもそもうな重って高級料理だしね。1食に1700円も払うのは惜しいから、特別なときにだけ利用すれば良いよね。以前は隣町のいと!うな重にまで車を走らせていたけど、先月この町にもオープンしたから、特別感なくなっちゃった。誕生日は寿司にしよっと」

 

どこからか、そんな声が聞こえてきました。 

いと!うな重の店舗入り口に掲示された張り紙が、風に揺れています。

 

以上、いきなり!ステーキの経営はなぜ失敗したのか、でした。

結論。がん細胞みたいに増え過ぎたから。

 

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