「座りっぱなしは健康に悪い」
この考えが広まるにつれ、世間ではスタンディングデスクへの関心が高まっています。
ところが、スタンディングデスクを使った人の感想として多いのは、
- 辛い
- 疲れる
- しんどい
- 長時間は無理
といったネガティブなものばかりです。
ネット上の声だけを眺めていてもわからないので、スタンディングデスクを購入し、立ったままブログ執筆作業を行ってみました。
この記事では、
- スタンディングデスクは疲れるのか
- 結局のところおすすめなのか
など、「スタンディングデスクと疲労」についてお伝えしていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
スタンディングデスクは疲れるのか?
スタンディングデスクで立って作業をするのは疲れるのでしょうか。
答えはイエスです。
立ったまま作業をしつづけると、脚や腰に疲労が溜まります。
ただし、立ち姿勢が悪ければ、の話です。
身体にとって理想的な姿勢で立っていれば、疲れることはありません。
つまり、スタンディングデスクで効率よく仕事をするには、正しい立ち姿勢が欠かせないということです。
正しい姿勢で立つために必要な2つの要素
疲れない姿勢で立つには、
- 正しい姿勢の知識
- 姿勢をキープする筋力(体幹)
この両者が必須です。
すなわちスタンディングデスクは、誰にでも使いこなせるツールではありません。
練習とバランス感覚が求められる自転車とおなじです。
練習なしでいきなり自転車に乗れないのといっしょで、知識や筋力がないままスタンディングデスクを使いこなすのは難しいといえます。
だからこそスタンディングデスクを使いこなせれば、他者に一歩リードできる。
1. 正しい立ち姿勢を知ること
デスクワークに慣れきっている現代人は、立ち姿を意識することがほとんどありません。
ゆえに、「正しい立ち方」にも無頓着です。
多くの人がかかとに重心を置いて立っていますが、これは疲れる立ち方です。
かかとに重心を置いていては、長時間立ったまま作業をすることはできません。
脚や腰によけいな負荷がかかるからです。
かかとではなく、土踏まずのやや前に重心を置くようにして立ってみてください。
この際つま先は広げず、両足が並行になるようにします。
この立ち方をすると、太ももの内側に痛みや疲労を感じる人が出るはずです。
それは内転筋が衰えている証拠です。
スタンディングデスクを使いこなしてバリバリと仕事をするためには、内転筋を鍛える必要があります。
くわえて猫背にならないよう、首が前に出ないよう注意が必要です。
背中が丸まった姿勢は肩こりや腰痛の原因になるからです。
2. 姿勢を保つ筋肉(体幹)
姿勢に関する知識だけがあっても、キープするだけの筋力がなければ、立ち作業は過酷なものになるでしょう。
自転車の勉強をしても、バランス感覚がなければ転んでしまうのとおなじです。
姿勢を保つのに欠かせないのが筋肉です。
とりわけ体幹と呼ばれるコアの筋肉が、姿勢のサポートにおいて重要な役割を果たしています。
したがって、スタンディングデスクを使うには、まず体幹を鍛えることをおすすめします。
腹筋、背筋、内転筋、腸腰筋などの筋肉(体幹)を鍛えてみてください。
大切なのは「正しい姿勢を維持するには強い体幹が欠かせない」という認識です。
バランス感覚がゼロでは自転車に乗れないように、体幹が弱ければ正しい姿勢をキープできません。
まとめ
スタンディングデスクと疲労についてお伝えしてきました。
スタンディングデスクは道具です。
道具を使いこなすには、最低限の知識と技術が求められます。
スタンディングデスクの場合それは、
- 正しい姿勢の知識
- 姿勢を維持する筋力(体幹)
これら2つの要素です。
ネット上にあふれている「スタンディングデスクは疲れる」といった意見は、こうした要素にかけているユーザーの声だといえます。
これがスタンディングデスクの現実です。
「お金を払って買うだけで集中力と効率をアップさせてくれる魔法のデスク」などではありません。
スタンディングデスクがおすすめな人
スタンディングデスクがおすすめなのは、使いこなすハードルの高さを「メリット」だと考えられる人です。
「姿勢だとか体幹だとか面倒くさい」
という人にはおすすめできません。
そうではなく、ライバルや他者が安易に手を出せないツールを使いこなすことで、効率を上げて差をつけられると考える方にスタンディングデスクはおすすめです。
スタンディングデスクはこちらです。
通常のデスクに置き、スタンディングデスクとして使えるツールもあります。
正しい姿勢を学びたい方にはこちらの本がおすすめです。
スタンディングデスクとセットでどうぞ。
以上、スタンディングデスクと疲労についてでした。
結論。使いこなせる知識と筋力を持つ者のみ、その恩恵にあずかることができる。スタンディングデスクは物理的な高さだけでなく、使用するハードも高い。