車のエアコンからカビ臭い風が出ていませんか?
原因として考えられるのは、エバポレーターという部品に発生したカビです。
エアコン内部にカビが生じることによる問題は、ただ「クーラーを使うとカビ臭い」だけではありません。
カビの代謝生産物であるマイコトキシンには、発がん性があるものが存在するのです。
がんのリスクを高めるとしても、エアコンのカビを放置し続けますか?
この記事では、
- カビが人体に与える悪影響
- エアコンのカビを取り除く方法
など、「カーエアコンがカビ臭い原因と解決策」をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
カーエアコンがカビ臭い原因と解決策
カーエアコン(A/C)を使った際に不快なにおいがする場合、疑うべきはカビです。
エアコンには、エバポレーターという名のパーツがあります。
その構造上、エバポレーターには水が溜まりやすくなっており、ここにカビが発生します。
内部にカビが生じてしまうのは、燃費を気にしてエアコンを使わないようにしている方などが陥りやすいトラブルです。
年中A/Cを使えばカビ対策になる。
車のエアコンから漂う異臭が、カビによるものだとします。
ここで恐ろしいのは、カビが「ただ臭いだけではない」ということです。
カビが与える悪影響
カビは人体にとって有害です。
- 慢性的疲労感を招く
- 発がんリスクを高める
- 肺炎や喘息の原因になる
などの悪影響を及ぼす危険性があります。
吸い込んだカビは肺から体内に侵入し、細胞にあるミトコンドリアのはたらきを妨げます。
端的にいえば、エネルギーの生産性が低下して疲れやすくなる、ということです。
私たちが活動できているのはミトコンドリアのおかげ。
それだけにとどまりません。
カビの代謝生産物であるカビ毒(マイコトキシン)のなかには、発がん性があるものが存在しています。
すなわち、カビに曝露していると、細胞ががん化するリスクが高まるわけです。
- 臭くて不快
- ミトコンドリアの機能低下
- がん細胞が生じるリスク上昇
- 肺炎や喘息にかかるリスク上昇
これらのデメリットがカビにはあります。
それでもカビを含んだ空気を吸いたいと思いますか?
エアコンのカビを除去する方法
エアコン(エバポレーター)に生じたカビを除去するには、プロに依頼するのがいちばんです。
エバポレーターの洗浄もしくは交換をおすすめします。
エアコンフィルターを交換すればいい?
車のエアコンフィルターを交換しても、カビ臭は消えません。
なぜなら、カビが生じているのがエバポレーターという部品だからです。
たとえるなら、風呂場の床にカビが生えているのに、風呂場のドアを交換するようなものです。
これでは原因の解決になっていません。
カビ臭を消すためにエアコンフィルターを交換しても、効果は得られないでしょう。
ただお金をドブに捨てるだけです。
芳香剤で臭いをごまかせばいい?
車内に芳香剤を置けば、カビの臭いはごまかせるかもしれません。
が、あくまでも臭いをごまかせるだけです。
- 慢性的疲労感を招く
- 発がんリスクを高める
依然として、こうしたカビの悪影響は受けてしまう恐れがあります。
なぜなら、臭いを変えているだけだからです。
毒ガスに芳香剤をスプレーしても、毒ガスは毒ガスのままだということです。
根本的解決にはなっていません。
カーエアコン消臭剤を使えばいい?
同様のことは、カーエアコン用消臭剤にもいえます。
殺菌と謳っている商品でも、内部に生じているカビをすべて除去できるわけではありません。
カビはかならず残ります。
なかにはカビの上からコーティングし、カビを除去したように思わせる商品もある。臭いものにはフタ的発想。ただしエアコンを使用してコーティングが剥がれれば、元の木阿弥。
だからこそ、カーエアコンに生じたカビの解決は、ディーラーやカーショップなどでプロに任せることをおすすめします。
エバポレーターを洗浄しなければ、カビを取り除くのは難しいからです。
もっとも確実なカビ対策は、洗浄ではなく新品への交換。
まとめ
カーエアコンのカビ臭さについてお伝えしてきました。
重要なのはつぎの2点です。
- カビは人体に悪影響をもたらすこと
- カーエアコンのカビ除去はプロに頼むこと
カーエアコンのクリーニングには、それなりの費用がかかります。
ここをケチると、カビに曝露しつづけることになります。
無視か洗浄か、どちらを選択するのが賢明な判断なのでしょうか。
以上、カーエアコンがカビ臭い原因と解決策でした。
結論。カビは恐ろしい。プロに依頼してクリーニングを受け、以降はこまめにA/Cを使うなどしてカビの予防に徹するのがおすすめ。
【参考文献】
御川安仁『疲れがとれない原因は副腎が9割』フォレスト出版、2020年