干した洗濯物といっしょに虫まで部屋に入れてしまったら、最悪です。
小さな虫ならともかく、カメムシやカナブン、得体の知れない大きな虫が衣類に付いていたらパニックになることでしょう。
では、洗濯物に虫を寄せ付けないためには、どうすれば良いのでしょうか。
残念ながら、洗濯物を外に干している限り、虫の問題は解決しません。
というのも、「衣類に虫がつかないようにする方法」が存在しないからです。
つまり、虫を避けるには外干しをやめるしかない、ということです。
「でも、網戸用の虫除けみたいな商品でベランダ全体をガードできれば……」
そうお考えの方もいるでしょう。
が、虫除け剤でベランダ全体を守るのは不可能です。
たとえるなら、虫除けスプレーを体にかけて「家に虫が来ないといいな」と期待するようなもので、効果に期待し過ぎています。
虫除けスプレーは体しかガードできませんし、虫除け剤も、網戸やドアしかガードできません。
ベランダ全体に虫を近づけない方法はないため、虫が嫌なら、外干し以外の方法で乾燥させるしかないのです。
この記事では、
- 乾燥機に入れる
- 洗濯乾燥機を使う
- 部屋のなかに干す
など、「外干しの洗濯物につく虫対策」をわかりやすく解説します。
虫に怯えず安心して洗濯物を乾かすため、ぜひ参考にしてみてください。
外干しの洗濯物につく虫対策3選
バサバサと払って取りこんだにもかかわらず、洗濯物に虫が付いている場合があります。
たとえば、
- Tシャツの内側
- ズボンのポケット
- プラジャーとパッドの隙間
など、見えないところに虫が隠れていたら気づきようがありません。
だからといって、空港の手荷物検査のように、洗濯物の一点一点を隅々までチェックして取りこむのは非現実的でしょう。
時間と手間がかかりますし、もし隠れていた虫を発見したら、パニックに陥るだけだからです。
悲鳴を上げながら洗ったばかりの洗濯物を地面に叩きつけてしまうかもしれません。
虫が嫌なら、虫を見たくないなら、洗濯物は外に干さないのが一番です。
虫に怯えながら外干しをする必要はありません。
洗濯物を乾かす方法はほかにもあります。
たとえば、
- コインランドリーで乾かす
- 洗濯乾燥機で洗って乾かす
- 除湿機を使って室内に干す
ご覧の方法で洗濯物は乾かしてみてはいかがでしょう。
もちろん虫はつきませんし、嫌な生乾き臭(部屋干し臭)もつきません。
虫に怯えるストレスから解放されるため、外干しを卒業しませんか?
1. コインランドリーを利用する
近所のコインランドリーにある乾燥機を使えば、洗濯物を外に干さずに済みます。
使い方は簡単です。
- 自宅で洗濯する
- 脱水した洗濯物を持って移動
- コインランドリーに到着
- 乾燥機に洗濯物を入れる
- 乾くのを待つ
以上のステップで洗濯物を乾かせます。
ちなみに、乾燥機の利用料金は、10分あたり100円が相場です。
量が少なければ10分ですべて乾かせますし、2人分の洗濯物でも、20〜30分ほど乾燥機に入れれば温風でバッチリ乾きます。
ただしベランダの外干しと違って、
- お金がかかる
- 移動の手間と時間がかかる
これら2つの「新たな負担」が生じます。
移動せずにタダで乾かせる外干しほど、コインランドリーはお手軽ではありません。
なかには面倒くさく感じる人もいるでしょうが、
- 乾燥機:虫がつく可能性なし
- 外干し:虫がつく可能性あり
どちらのほうがマシか、という話です。
自宅とコインランドリーを往復する負担を減らすために、洗濯の回数を「週1回」に減らす手もあります。
週1回だけならコインランドリーの利用を継続できるかもしれません。
それから、「虫を見ずに済むこと」だけではなく、「紫外線ダメージから洗濯物を守れること」も乾燥機を使うメリットです。
太陽光に含まれる紫外線は、衣類の変色や褪色の原因になります。
たとえば、黒いズボンが紫外線の影響で赤っぽくなったり、です。
したがって、衣類を日焼けのダメージから守りたい方にも乾燥機はおすすめです。
億劫に感じるかもしれませんが、1年中コインランドリーに通う必要はありません。
少なくとも、虫が出ない冬場は外干しでも問題ないでしょう。
春から秋までの辛抱です。
ぜひスマートフォンで自宅の近くにあるコインランドリーを検索してみてはいかがでしょうか。
2. 洗濯乾燥機を買う
コインランドリーに通う手間を省くには、自宅に洗濯乾燥機を買うのがおすすめです。
洗濯乾燥機とは、洗濯機と乾燥機が一体になった家電です。
洗った衣類をそのまま温風で乾かしてくれるので、洗濯物を干す必要がありません。
だから「虫がくっついているかも」といった不安とは無縁です。
もちろん、洗濯物といっしょに虫まで部屋に入れるリスクもゼロです。
洗濯乾燥機は"贅沢品"ですが、それ相応の快適さや安心感をもたらしてくれるといえるでしょう。
「でも値段が高そう……」
そう感じている方がいるかもしれません。
洗濯乾燥機の売れ筋価格帯は10〜25万円です。
通常の洗濯機が5万円ほどで買えることを考えたら、高級品には違いありません。
が、通常の洗濯機と違って「外干しの手間」を省いてくれます。
- コインランドリーに通う
- 自宅に洗濯乾燥機を導入する
いずれかを選択するとしたら、どちらを選びますか?
コインランドリーの乾燥機がその都度借りる「レンタカー」だとするなら、自宅の洗濯乾燥機は、いつでも使えて便利なマイカーです。
洗濯物を溜めずこまめに洗いたいタイプなら、毎日でも使える洗濯乾燥機が適しているかもしれません(毎日コインランドリーは面倒)。
虫が嫌いであればあるほど、外干しを避けられる洗濯乾燥機の価値は高まるはずです。
- 虫を見なくて済む
- 紫外線ダメージから衣類を守れる
- 洗濯物を干す手間がかからない
これら三拍子が揃った洗濯乾燥機、ぜひ人気モデルや価格だけでも確認してみてはいかがでしょう。
家電量販店を訪れるほか、ネットでも価格比較サイトなどでも商品をチェックできます。
洗濯乾燥機は、虫嫌いにとっての"救世主"です。
3. 室内に干す
コインランドリーに行くのは面倒だけど、洗濯乾燥機なんて高くて買えない……そんな方には室内干しがおすすめです。
部屋のなかに洗濯物を干していれば、カメムシやハチがくっつく心配はありません。
「でも、室内だと生乾きで臭くなりそう……」
などと部屋干し臭を気にしている方がいるかもしれませんが、心配無用です。
ちょっとした工夫をすれば生乾き臭は防げます。
まず、部屋に洗濯物を干すなら、あわせて除湿機を使いましょう。
濡れた洗濯物をただハンガーにぶら下げておくのはNGです。
除湿機は1〜2万円で購入できるため、洗濯乾燥機ほどの金銭的負担にはなりません。
干した洗濯物の下に除湿機をセットし、電源を入れればOKです。
エアコンのように本体から出る風が洗濯物に当たり、乾燥させてくれます。
くわえて除湿機が空気中の湿気を除去するため、部屋が乾燥し、洗濯物が乾きやすい環境にしてくれます。
扇風機やサーキュレーターで風を送っていても乾きませんが、除湿機から出る乾いた風を当てていれば、洗濯物は室内でもじゅうぶん乾燥できます。
もちろん、部屋干し臭は生じません。
それでもニオイが心配であれば、部屋干し用の洗剤で洗うのが良いでしょう。
ニオイの原因となる雑菌の繁殖を抑えるため、室内に干した洗濯物に悪臭が生じにくくなります。
部屋干しに必要なアイテムは、
- 除湿機
- ハンガーラック等
- 部屋干し用洗剤(気になる場合)
ご覧のとおりです。
ハンガーラックは衣類を吊るすために使います。
ラックが自宅になければ、ぶら下がり健康器や懸垂機、突っ張り棒で代用しても構いません。
ただし、カーテンレールに洗濯物を吊るすのだけは避けましょう。
洗濯物の重みでレールが歪む恐れがあるからです(濡れた衣類は重たい)。
最低限、洗濯物を吊るす場所と除湿機さえあれば、外干しを卒業できます。
必要なアイテムを揃えて、外干しとおなじような環境を室内に作ってみませんか?
外干しと違って、室内干しには「衣類に虫がつく心配」がありません。
あなたが女性であれば、通行人に洗濯物をジロジロ見られる不快さや気色悪さともオサラバできます。
ネット通販サイトAmazonでは、シャープの除湿機が売れています。
空気清浄機としての機能も備えており、キレイな風で洗濯物を乾かせるのが特徴です。
まとめ
外干しをつづける限り、虫の恐怖やストレスからは解放されません。
虫に怯えながら外干しするのは、たとえるなら、日焼けを嘆きながら外を散歩するようなものです。
日焼けが嫌なら室内でルームランナーを使うべきですし、洗濯物につく虫が嫌なら、外干し以外の方法で乾かすべきです。
つまり、外を避けたほうが良い、ということです。
外干しにこだわらなくても、
- コインランドリーで乾かす
- 洗濯乾燥機で洗って乾かす
- 除湿機を使って室内に干す
ご紹介したこれらの方法で洗濯物は乾かせます。
事実、上のような方法で乾燥させている人は世の中にいくらでもいます。
「ベランダに洗濯物を干しているのを見たことがない……」
そんな近所のあのお宅は、洗濯乾燥機を使っているか、部屋に干しているのかもしれません。
虫対策として、あなたも外干しを卒業してみてはいかがでしょう。
虫とオサラバできるだけでなく、紫外線からも衣類を守れます。
それとも、「どこかに虫がついているかも……」と恐怖に怯えながら、ベランダに干したシャツやズボンを取りこみつづけますか?
Amazonで除湿機を探したい方はこちらです。
以上、外干しの洗濯物につく虫対策でした。
【結論】外に干した洗濯物を虫から守る方法はない。外干しの衣類を黄砂から守る方法がないのとおなじ。嫌なら、外干しをやめるまで。代わりにコインランドリーに行くか、洗濯乾燥機を買うか、除湿機を使って部屋干しするか。いずれの対策でも昆虫は避けられる。予算や立地しだい。
Amazonでは、虫嫌いなユーザーに家虫キャッチャーが売れています。
Amazonでは、WASAIぶら下がり健康器が評価されています。
物干しにもなるしカラダも鍛えられる……一石二鳥ではないでしょうか。
少なくとも、ハンガーラックにはぶら下がれません。
家に入ってきた蛾が消えた体験談について、当サイトにはこんな記事があります。