グッチやシャネル、エルメス、ルイ・ヴィトンなど、高級ブランドのバッグをレンタルできるサービスというのが、世の中には存在しています。
月額数千円を支払うことで、高級ブランドのバッグが借りられるわけです。
しかも、飽きたら違うバッグに替えられます。
こうしたサービスは、「高級ブランドのバッグに憧れはあるけど、買うだけの経済的余裕がないユーザー」に人気があるようです。
あるいは、毎回違うバッグで女子会に参加したい見栄っ張りなユーザー、など。
こうしたサービス、あなたは利用したいと思いますか?
この記事では、
- 「買う」と「借りる」の決定的違い
- 借りるだけでも満足できるのか
など、「高級ブランドバッグのレンタルサービスが理解不能な件」について書きました。
ぜひ参考にしてみてください。
高級ブランドバッグのレンタルサービスが理解不能な件
高級ブランドバッグのレンタルサービスがなぜ存在しているのか、理解できません。
なぜなら、「ステータス」としての高級バッグは、それを買うことに意味があるからです。
自分で買ったバッグだからこそ、自己顕示欲を満たせるのではないでしょうか。
借りているバッグというのは、自分のモノではありません。
サービスにバッグを貸し出しているユーザーが存在しており、その貸し手こそがバッグの持ち主です。
つまるところ、「レンタルしている高級バッグを持ち歩いても自己顕示欲や承認欲求は満たせるのか」という問題です。
バーキンを所持していても、心のどこかで「でも自分のモノじゃないしな」といった、劣等感のような感情が湧いてくる可能性があります。
気分が沈んでしまうようでは、高級ブランドのバッグをレンタルする意味がありません。
精神的にも金銭的にもマイナスですので、借りないほうが良いでしょう。
自分のバッグじゃないのに自慢できるか
グッチにしてもシャネルにしても、高級ブランドのバッグを買う消費者には「自己顕示欲」があることを前提に考えます。
ただ財布やスマホを入れるだけなら、5000円のバッグでもおなじ機能を果たせるからです。
わざわざ数十万円をバッグに投じるのは、そのバッグが持つステータスが欲しいからです。
バッグを見せびらかして、自らが有する経済力やステータスを他人に自慢したいわけです。
では、月額定額サービスを利用してレンタルしているバッグでも、見栄を張ることはできるのでしょうか。
答えはノーです。
自分にはそのバッグを買うだけの経済力もステータスもないわけです。
金銭的余裕がないために、やむをえず、レンタルで我慢しているわけです。
それにもかかわらず我が物顔でバッグをぶら下げて歩くなど、まず不可能でしょう。
人々を騙していることに他なりません。良心が痛むはずです。
あるいは、周囲に注目されれば注目されるほど、惨めな思いになるはずです。
自分だけは「このバッグを買えない自分」を知っているからです。
レンタル後にバッグを購入する
高級ブランドバッグのレンタルサービスを利用したユーザーは、その後、自分でブランドバッグを買うことがあります。
この行為こそ、「嗜好品としての高級バッグは自分で持っていなければ意味がない」とユーザーが感じている証ではないでしょうか。
つまり、レンタルでは満足できない、というわけです。
そうでなければ、わざわざ数十万円を支払ってバッグを買う必要などありません。
登録しているレンタルサービスで今後も借りられるからです。
ユーザーがそうしないのは、自己顕示欲や承認欲求を満たすのには「所有が必須条件」だということを物語っています。
借り物のブランド品で承認欲求は満たせない
「借り物のブランドバッグで見栄を張れるほど器用ではないのが人間だ」ということなのでしょう。
バーキンを持ち歩いている事実はおなじでも、それが自分のモノか、他人のモノかによって、気分には天地の差が生じます。
これからはシェアリングエコノミーの時代だ、といったことがいわれていますが、ブランド品にその波がやってくるのは当分先なのかもしれません。
経済力やステータスを誇示するブランド品を、経済力やステータスがないのに持っていても、虚しくなるだけだからです。
ブランド品を通して、その先にある「お金持ちの自分」を知って欲しいわけです。
レンタルしたブランド品を持っている自分が「お金持ちではない」としたら、高級バッグにはなんの意味もないといえます。
嘘のアピールをしても恥ずかしくなるだけ。
まとめ
高級ブランドバッグのレンタルサービスが世の中には存在しています。
ですが、流行ることはないでしょう。
グッチのバッグは「買って所有」してこそ意味があるからです。
月額7000円で高級バッグを買うくらいなら、安いバッグを買ったほうが利口です。
そしてお金を貯めます。
レンタルサービスに月額7000円支払うとしたら、年間で8万4千円かかる計算になります。
2年間では16万8千円です。
この16万8千円でグッチのバッグを1つ買って所有したほうが、精神的な満足感は大きくなるのではないでしょうか。
自分のバッグなので、自己顕示欲も、承認欲求も満たせます。
なにより、持ち歩いているときの気分がレンタルとは違います。
したがって、高級ブランドのバッグを借りるのはやめておくべきです。
あなたがマウンティング合戦が繰り広げられている環境にいない限り。
以上、高級ブランドバッグのレンタルサービスが理解不能な件でした。
結論。高級ブランドバッグをレンタルしても、惨めな気持ちになるだけ。
そもそもブランド品はどうして値段が高いのでしょう?