健康と若々しさを維持するためには、血管年齢を若く保つことがポイントだといいます。
血管に配慮した生活をはじめてみませんか?
この記事では、池谷敏郎著『血管が老けないのはどっち?』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『血管が老けないのはどっち?』の要約と感想
まずは本書の要約から。
細胞が新陳代謝を行って新しく生まれ変わるためには、酸素や栄養が欠かせない。
その酸素や栄養を細胞まで運んでいるのが血液である。
運動、食事、睡眠、人間関係など、あらゆるテーマについて「血管にとって良い習慣」を解説する。
以上がおもな内容です。
栄養たっぷりの食事をとったとしても、血行が悪ければ、体のすみずみまで栄養が供給されません。
つまり血行が悪いと、細胞や臓器がじゅうぶん機能しないということです。
血管が健全であることは、健康の基礎だといえるでしょう。
健康に関心のあるすべての方に本書はおすすめです。
クイズ形式で読みやすい
本書が良いのは、血管についてクイズ形式で紹介している点です。
「血管にとって良いのはAかBか」という二択クイズがあり、つづいてその正解と解説が記載されていました。
自分の頭を使い、答えを考えながら読み進めることができます。
血管に良いのはこれと、これと、これです、 などと列挙してあるよりも、クイズ形式のほうが楽しめ、記憶にも残りやすいのではないでしょうか。
カラダの仕組みについて詳しくない読者にも理解しやすいように、著者は易しく説明してくれています。
つまり、難しい内容ではない、ということです。
中高年がジョギングをするのは危険?
中高年以上の方にジョギングはおすすめできない、と著者は述べていました。
なぜなら、走ること自体が循環器に大きな負担をかけてしまうからです。
中高年の血管は若者のようにしなやかではないため、走って血管に負荷をかけるのは危険です。
あなたが40代以上であれば、運動はジョギングではなく、ウォーキングを選んだほうが良いかもしれません。
運動をする目的がダイエットなら、ウォーキングよりもジョギングをしたほうが効率よく痩せられるでしょう。
ただし「血管」という観点でいえば、ジョギングはやめておいたほうが良い、ということです。
ダイエットを優先するのか、血管の安全を優先するのか。
ちなみに朝6時〜8時は医師の間で「魔の時間」と呼ばれているそうです。
なぜなら朝6時〜8時は、心臓や脳血管の発作で倒れた人を救う救急車の出動率がもっとも高い時間帯だからです。
運動をするにしても、この時間帯は避けておくべきでしょう。
まとめ
血管年齢を若く保つための知識が本書には詰まっていました。
本書を読めば、食事や運動だけでなく、
- 人間関係
- 睡眠
- リラックス法
など、あらゆるテーマにおける「血管に良い習慣」を知ることができます。
肺がんや大腸がんに罹ったとしても、すぐ命を落とすわけではありません。
いっぽうで、心臓発作や脳梗塞などといった血管系の発作は、瞬時に人の命を奪います。
家族に感謝を伝えることも、身辺整理をすることもできないまま、血管が詰まり(あるいは破裂し)ポックリと息絶えてしまうわけです。
人間にとって死は避けられない存在ですが、せめて血管系のトラブルで死ぬリスクだけは、抑えておいたほうが良いのではないでしょうか?
突然の死を免れたい方には、血管に良い習慣を身につけることをおすすめします。
以上、池谷敏郎著『血管が老けないのはどっち?』の要約と感想でした。
結論。循環器系のトラブルで死にたくない方は読むべき。本書にしたがって生活すれば、リスク低下に期待ができる。