さまざまな野菜について、栄養素や旬の時期、からだに効く食べ方などが紹介されていました。
まるで「野菜図鑑」のような本です。
この記事では、村田裕子・監修『老けない、寝込まない、太らない 野菜はくすり』の要約と感想をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
『老けない、寝込まない、太らない 野菜はくすり』の要約と感想
まずは本書の要約から。
野菜の知識を増やしたい方にむけた本である。
野菜のおもな栄養素、旬の時期、良品の見分け方、成分の効果や効能、おすすめの調理方法などを解説している。
オールカラーのイラスト付きで、1ページにつき1つの野菜を紹介。
本書を読めば野菜に詳しくなれ、健康な体づくりに役立つことだろう。
以上がおもな内容です。
野菜のもつ栄養素を無駄にせず、効率よく摂取したい方に本書はおすすめです。
圧倒的なわかりやすさ
本書の特徴は、一にも二にも内容がわかりやすい点にあります。
イラストや図を多用し、1ページにつき1つの野菜を紹介を紹介していました。
野菜は緑、紫、白、赤、黄、茶などと色ごとに分類し、
- 栄養素
- 旬の時期
- 良品の見分け方
- 効果や効能
- からだに効く食べ方
- おすすめの食べ合わせ
などが載せてあります。
調理に特化した野菜図鑑のような本だといえるでしょう。
雑誌のような大判サイズで読みやすいのも親切です。
「健康のために野菜をしっかり摂ろう」といったアドバイスはあちこちで見聞きしますが、だからといって、何も考えずに野菜をムシャムシャ食べていれば良いわけではありません。
なぜなら調理方法によっては、
- 栄養素が流れ出る
- ビタミンが壊れる
などし、野菜のもつ恩恵をじゅうぶん享受できない恐れがあるからです。
野菜を食べて健康を維持するためには、まず野菜について知る必要がある、ということです。
たとえばナスと大根について
本書に載っている情報を一部ご紹介します。
たとえばスーパーで大根を買ってきたとき、あなたはどのように保管しているでしょうか。
もし大根に葉がついていれば、葉は取って保存したほうが良いといいます。
なぜなら、根の栄養素が葉に吸収されてしまうからです。
調理をする段階になってから大根の葉を捨てるのは、たいへんもったいない行為だというわけです。
葉にたくさんの栄養が行っているので。
あるいはナスを調理する際の注意点として、「油」が本書では挙げられていました。
というのも、ナスは果肉がスポンジ状になっており、油を吸収しやすいからです。
ヘルシーだと思ってナスを食べていても、油をたっぷり吸っていたらとてもヘルシーだとはいえません。
ナスを調理するときには、油の使い過ぎに注意が必要です。
それからナスは、老化防止に効果的だと書かれていました。
皮の紫色はナスニンという色素成分で、抗酸化作用をもつポリフェノールの一種だといいます。
したがってナスには、
- 老化防止
- がん予防
- 血圧や血糖値の正常化
などの効果があるそうです。
こうした情報を知れば、ナスを食べたくなること必至です。
ほかのさまざまな野菜についても、このように栄養素や調理方法が解説されていました。
ぜひあなたも野菜に詳しくなってみてはいかがでしょうか。
これまで気に留めていなかった野菜の効能を知り、スーパーで買いたくなるかも知れません。
たとえば紫キャベツとか。値段は高いが、栄養が豊富。
まとめ
「野菜はくすり」というのが本書のタイトルです。
薬には正しい服用方法や用量が存在します。
ルールを守って薬を飲まなければ、その恩恵には与れません。
野菜についてもおなじことがいえます。
野菜が持つ栄養素を100%活かすも殺すも、すべてはあなた次第です。
「体に良い」と思って食べていた野菜が、じつはなんの効果もなかった、などといったことにならぬよう、ぜひ野菜に関して正しい知識を身につけておくべきです。
それから本書に載っている「良品の選び方」は、スーパーで買い物をする際に役立ちます。
良質な野菜を買い、栄養を損なわないよう調理し、体が吸収しやすい食べ合わせを実現してはいかがでしょうか。
以上、村田裕子・監修『老けない、寝込まない、太らない 野菜はくすり』の要約と感想でした。
結論。実用的な野菜図鑑。野菜に詳しくなりたい方、健康的な食事をとりたい方におすすめ。
体にはタンパク質や鉄分も重要です。
これらが体内で不足してしまうと、うつになってしまう恐れがあります。